洋食屋




寂れた洋食屋に来た

マスターは1人
タバコをふかし
音の幽かなラジオを聴く

「何にしますか」

私が使い尽くした木のカウンターに腰掛けると

磨かれた銀食器の上から
薄汚れたメニューを渡す

「ハンバーグで」




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?