「満足」よりも「納得」(『感情を整える』桜井章一)

ゴールよりも大切なのはプロセス。登る山を決めたら、あとは1日1日が勝負。自分の納得のいく勝負ができているか、納得のいく準備をして、納得のいく行動ができているか、を日々確認する。

私自身、勝負でも生活でも仕事でも、満足感を求めるのではなく、納得感を得ることをいつも心がけてきた。勝負においては勝つことだけを求めず、いい戦い方をすることだけを自分に課した。生活や仕事においては、目標や目的だけを追いかけるのではなく、一つひとつの小さな過程に納得いく行動を重ねていった

するとおもしろいことに、納得感がいつもあれば、心は「あれが足りない、これが足りない」と何か足りないものに反応したりせず、いまあるもので足りていることに気づき出すのである

満足感は瞬間的に満たされてもすぐ別の不満が頭をもたげるが、納得感があれば足りていないと思われる状態でも十分足りることに気付く。

満足感を求める生き方は絶え間なく心を不安定な状況にさらすが、納得感は生きることにたしかな手ごたえを与えてくれる"  
(『感情を整える』(桜井章一))

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