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お暇制度のリアル〜母side〜

まずは自己紹介

子ども2人を育てる兼業主婦です。

仕事は在宅でしていて、週に10〜20時間程度働き、あとは育児と家事をしています。

夫は週2ペースでリモートワーク、それ以外は会社へ出勤。とても家事育児に協力的な夫。いや、私なんぞより遥かに勤勉だ。

そんな我が家にはお暇制度がある。

ひとり時間をお互いにとるためのお暇制度

もう、そのまんま過ぎるんだけど、ひとりになるために飲みに出たり、旅に出たり。(旅にまで出るのは主に私。)

この日からこの日、お出かけしてもいいかな?

と申請して、調整してもらってその時間を作ります。

なんとなくトータルでみて半々になるようにするけれど、夫は仕事帰りに人と会うとか細切れに、私は泊まりでドン!ととることも多いので、夫の負担は大きいかも。

でも、この制度は私達夫婦にとってとても大切な制度なのだ。

ひとりの時間を満喫できる

私は、ひとりの時間がとても好きだ。本を誰にも邪魔されずに読んだり、人の気配がなく眠ったり、ぼーっと歩いたり、お酒を飲んだり、コーヒーを飲んだり、手帳に考えていることを書いたり。

とんでもなくリラックスできる。子どもがいない昼間にやれよ!と言われそうだけれど、子どもが家を出てから帰ってくるまでせいぜい6時間。

家事をして、仕事をして、そんな一人で何かに没頭できるような時間はない。そもそも、家にいるだけでやることが次から次へと思い浮かんで、読書なんて集中できやしない。

だから、このお暇制度はすごくすごくありがたい。時間を気にせず、好きなことをする。

母親をしていると、自分がなくなっていくような感覚があるのだ。私って何を楽しいって思うの?何が好きなんだっけ?

お暇を頂くと、自分って、そう!こんなことが好きでこんなことがやりたかった!がクリアになる。

家族と離れてみて思うこと

まず、1日目。

やっふぅ〜〜!!!!ひとりめっちゃよい!身軽!自分のことしかやらなくていい!誰にも話しかけられないし、話さなくていい。あー!何しようかな!ワクワク!!

とりあえず、平静を装い、高揚感に包まれる。

羽が生えたように、心も体も軽い。

きっと、世のお母さんはパパに子どもを預けて、ランチとかして、この高揚感に包まれながら帰宅するのではないだろうか。

2日目。

あー、ちょっと飽きてきたかもしれないけど、まだやりたいことある。カラオケ〜、カフェ〜、日本酒〜、満喫せねば!

と、まだやりたいことは尽きない。笑

そう簡単に尽きてたまるか。まだ普段の欲求を叶えている段階。

3日目。

あー…ちょっと寂しいかもな…何してるかな、子ども達。夫も大変だろうなー。ちょっと今回の滞在長すぎたかも。でも、せっかく来たから、やりたいことやるぞ!

ちょっと後悔が生まれ始める。でも夫のSNSには奮闘しているような、楽しそうな風景。ちょっと安心するけど、そこに私がいない寂しさも感じる。

4日目。

朝からカメラロールを眺める。子どもの楽しそうな姿や変顔ばかりのキメ顔、一緒に作った料理の写真、できるようになった逆上がりの動画…

(もはや、言葉にならない。リアルに涙が出てくる。)

ああ、やっぱり私ってお母さんだわ。

起きてる間はずーっと喋り続ける息子と、『ねぇ、お母さん?』とずっと所在確認をしてくる娘と学校、幼稚園以外ずっと一緒。

ひとりになりたいひとりになりたいひとりになりたい、と思ったとしても、私はお母さんでそれがどんなに幸せなことか。

そして、その生活を守ってくれる夫が、そしてそれに気づく為の時間を快く作ってくれる家族がいることが、感謝しかなくなって、さらに涙が。

たぶん、これがお暇制度の真骨頂。

自ら、心から、家に帰りたくなる。

でもかえれない距離に行っちゃってるから、予定まで帰れない。


たぶん、ここまでリフレッシュできると、満足というか、もう満足を超えて納得するのだ。

日常がやっぱり幸せ!!!って。

思い切りひとりの時間を過ごすのも最高だけど、お母さん業も趣味なのかも。


でも、今回のお暇を通して気がついたこと。

お暇のことを友達や親に言いにくい

夫はお暇のことをいいじゃん!!って、言ってくれるけど、周りの人はどう思うんだろうって結局周りの目が気になった。

なんて無責任な母親なんだろうって思われると嫌だな。

フルタイムで仕事をしてる人から見たら、ただのわがままにうつるだろうな。

だから、今回の旅のことは心にしまっておこうと思っていた。

でも、それって、『母親はこうあるべき』という思いを捨てきれない社会に従っているのと同じなのかもって思った。

育児をしている母親の大変さをもっと社会に認めて欲しい、母親が時々自由を求めたってそれで子どもとまた笑顔で向き合えたらいいじゃない!って思いながら、それをどこかで恥と思っていたのかもしれない。

なんでも開けっ広げにすればいいってもんじゃないけど、でもこんなお母さんがいたっていいじゃない?せっかく私の家族が認めてくれているんだから、ポジティブに発信してもいいんじゃない?

一般的な世のお父さんが仕事帰りに今日はパーっと飲みたい!と気分で飲みに出る、出張の時にそこの名物料理食べに行く、が許されるなら、お母さんが時々好きに過ごしたって良くない?

仮にお父さんがそんな自由ないって言うなら、お互いが望むなら、お互いに自由を作ればいいじゃない?

まだ胸は張れないけど、私がお暇を母として恥と思ったら夫にも失礼な気がした。

終わりに

そんなことを考えたお暇ももうすぐ終わる。

早く家族に会いたい。でも、また数日も経てば、あー賑やかすぎる我が家…(白目)と思うんだろう。日常が続いていくとはそーゆうことだ。

でも、その日常が私にとってかけがえのないものだと「実感して」知っている。

さて、またお母さんに戻るぞー。

イライラすることもあるけど、家族の笑顔を守るために、自分を笑顔にすることも忘れないお母さんでいられたらいいな。






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