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願書には何を書くべきか? 我が家の願書対策について

お父さんです。

このブログは地元の公立中高で学び、地方大学を卒業した庶民派お父さんがひょんなことから子供二人の都内私立小学校受験を経て、またまたひょんなことで子供たちがイギリスのボーディングスクールに合格するまでの道のりを綴っています。

今回の記事について                                      
今回の記事は、小学校受験の願書についてです。
試験の2か月前には志望校への願書提出締め切り期限が集中し、提出ラッシュとなります。願書には一体どのような事を書けば良いのか、ポイントを整理したいと思います。
皆さんの参考になれば嬉しいです。


今回は試験1-2か月前の願書提出ラッシュについて書きたいと思います。

願書の締め切りは試験本番の1か月前です。したがって11月1日から始まる東京都内の試験の場合、9月末~10月初旬あたりがもっとも締め切りが多い時期です。親にとってはこの願書提出時期が最もバタバタと忙しい時期です。当然ですが1校につき願書1通を提出する必要があるので、試験を受ける学校の数だけ書くことになります。

この願書ですが、
①取り寄せ不可で、自ら学校まで取りに行く必要のある学校がある。
②手書き。
③何を書けば良いのか分からない大きな空欄(四角の線)がある。

と、デジタル化の進む21世紀において、なかなか痺れるものがありました。
親にとっては一大事です。
もちろん丁寧に思いを込めて書くのですが、何のために手書きで、学校にわざわざ願書を取りに行って、しかも有料で購入し、且つ禅問答のような質問に答える必要があるのだろうと正直思いました。

と言っても始まらないので、我が家の場合は娘の時に4-5通。息子も5通ほど願書を取り寄せて出願しました。書き損じの時のために各学校2通ずつです。我が家で願書を書く前に整理・徹底したことは以下のポイントです。

1.子供の特徴を生まれた時からの時系列で整理しなおす。
  ⇒具体的なエピソードと関連付けられるとなお良い
2.家庭としての基本的な考え方を確認する
  ⇒子育てのポリシーや約束事など
3.その上で志望動機を考える。なぜその学校に出願するのかを初めて
   ここで考える。 
  ⇒いきなり、この点から考え始めない。

1と2の作業は妻と一緒に土日を使って考え、結局合計すると週末を3回くらい使いました。自分たちの記憶を辿りつつ、どんな出来事や考え方で子供が育ってきたのかを整理するプロセスで実は楽しかったです。私は、ここが願書を書く上で最も大切なプロセスだと考えています。なぜならば、ここで家庭としての考え方の幹を具体例と共に整理して固められれば、願書に書くのが格段に楽になるからです。

3の志望動機については、1と2を踏まえて学校説明会に行ったときの印象や、その学校の考え方で印象に残ったものを家族用にメモで残していたので、あまり時間は使わずに書くことができました。確認で学校のホームページを見る程度で、あまり時間を使わなかったです。逆に言うと、説明会やホームページで学校に関する情報は整理しておいた方が良いと思います。

願書で例を一つ挙げると、娘が聖心を受験する際の志望動機については、保育園に在籍していた外国人のお友達とのエピソードを入れました。2人外国人の友達が娘にはいたのですが、1人はアメリカ人と日本人のカップルのお子さん。もう1人は中国人カップルのお子さんでした。

アメリカ人と日本人のご夫婦のお子さんはアフリカ系アメリカ人で、肌の色がいわゆる黄色人種である日本人と違っていて、また中国人カップルのお子さんは日本語が苦手で、最初のころはコミュニケーションを取るのに少し苦労していたようでした。

ただ子供たちは「肌の色や言葉が違う」という事を簡単に乗り越え仲良くコミュニケーションを取り、一緒に遊んでいました。言葉が通じようが通じまいが関係なく、また肌の色が同じだろうが違ってようが一緒に遊び、友達として何の問題もなく付き合っていたと思います。
この保育園の様子が私は本当に好きでこれをベースに「お互いの外見や考え方が違うという事を当たり前に認識したうえで相手を尊重する」という考え方が聖心の教育方針に沿っていると考えていますと強く強調して願書に表現しました。

これが願書対策的に良いか悪いかは知らないのですが、受験教室の先生に添削で見てもらった時には「良いですね」という感じで特に大きくは直されませんでした。私は子供が育ってきた中で得た特徴や、具体的に親が良いと信じている事をシンプルに志望校に伝える事が我々親ができる唯一の事なのではと思います。

ここで意味不明に試験のためだけに短期的に着飾った文章にしたり、学校に迎合する事を書く事は、誰も幸せにならないのではと思います。その意味で無理に志望動機を学校の方針と合わせたり、美辞麗句を並べるのは得策では無く、むしろ長期的にどういう子供に育って欲しいかを中心に文字に落とすのがおススメです。

逆の立場で考えると、学校側が願書でチェックしているポイントは、
①どのような家庭なのか(勤務先などの基本情報。学費が払えるかどうか)
②学校の方針を理解しているか(児童が学校で問題を起こしたりしないか)
③家庭の考え方はどうか(学校と考え方がズレていないか)

くらいだと思います。願書で差がどの程度付くのかは分かりません。ただ上辺だけを繕った願書よりも、本質的にどういう考えを持っているのかを伝えたほうが良いと信じています。

最後に願書に貼る写真(子供&家族写真)ですが、これについては写真館に撮りに行きました。家庭ではなかなか撮れない写真なので、これは価値があったと思います(2万円!)。でも、たまに都市伝説的に聞く「伊勢丹の写真館は合格率が高い」などの噂は無いと思います。

このような感じで、志望校の数だけ内容を少しずつ調整して願書を書きました。改めてまとめると、以下の3点です。この順番が最も効率的なのではと思います。

1. 子供の特徴を生まれた時からの時系列で整理しなおす。
2.家庭としての基本的な考え方を確認する
3.その上で志望動機を考える。なぜその学校に出願するのかを初めて
  ここで考える。

4.美辞麗句は必要無し。中期的な視点でどう子供が育って欲しいかを
     シンプルに伝える。

余談ですが、
-丁寧に書かねばというプレッシャー
-普段使わない指の筋肉酷使(こんなに手書きするケースが多くない)
-書き損じるとまた願書を買いに行かないといけない

という目の前の事情により、相当疲れました。
でも自分たちの家族や子供について振り返る貴重な機会だったと思います。

今回も記事をご覧いただき、ありがとうございました。
皆さんの参考になれば幸いです。
続きはこちらです。


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