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農園が一日レストランに変身! 「Ukiha Farm Dining」で 最旬のいちごに出会う

菜の花を揺らす風も心地よい2月18日。うきは市三春地区のいちご農園「よかもんいちご」のハウスの中に、1日だけのレストランが登場しました。

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一年を通して多彩な農作物が栽培されているうきは市では、フルーツ狩りを楽しめる農園もたくさんあります。この日訪れた「よかもんいちご」もその一つ。
ミネラル豊富な地下水と寒暖差による濃厚な旨みが特徴のうきは産いちごですが、淵上義孝さんが代表を務める「よかもんいちご」では、なるべく農薬を使わず微生物や自然の力を利用した安心・安全な栽培に取り組んでいるんですって。

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さらに、「エンターファーム」として農業の面白さを伝えるためにさまざまな活動を続けているそう。例えば、いちご狩り体験で食べ比べができるよう、10種類以上の品種を栽培。最近では広々とした畑にバーベキュー施設を設置するなど、いちご狩りと一緒に楽しむプランも話題です。

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この日、農園レストランモニターの皆さんには、ランチ前にいちご狩り体験に参加していただきました。通常は日持ちするように完熟の少し前の状態で出荷されますが、いちご狩りでは、一番おいしい”食べドキ”を味わえるのが嬉しい!完熟ならではの弾けるような香りと甘味に「ついつい食べ過ぎちゃった」とお腹を押さえる人もいらっしゃいましたが、ご心配なく!いちごはいつでも別腹です。

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いちご狩りの後は、いよいよ農園レストランがオープン!
会場となるハウスはスタイリッシュな装飾が施され、食器やイス、テーブルフラワーに至るまで全て”うきは産”で統一されています。

会場後方に広がるいちご畑とのコントラストも新鮮!
モニターの皆さんが記念撮影に夢中になっている間に、会場の一角にあるキッチンから食欲をそそる香りがただよってきましたよ。

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この日シェフを務めるのは、懐石料理・仕出しの店「純正」の二代目・足達康裕さん。和食一筋のお父様と共に厨房に立つ足達さんは、和洋問わず自由な発想でうきは食材を使いこなすオールラウンダー。
いちごを主役にした今回のランチに「起・承・転・大転・結で胃の活動を進める料理と苺のペアリング」というテーマを提案してくれました。
「家では味わえない完熟いちごです。火を入れて本来の味わいが損なわれるのはもったいないし、いろいろな品種を味わっていただきたいと思って、あえて料理とは別にお出ししています。お口直しの感覚で一品ごとにお召し上がりください」

起・古賀豆腐店の寄せ豆腐と桜桃トマトのサラダ
〜キウイフルーツドレッシング〜

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ウェルカムドリンクの「あまおうビネガー」でスッキリと胃を目覚めさせたら、春の野をそのまま再現したようなサラダからスタートです。
豆の風味がふくよかな「寄せ豆腐」、名前の通りさくらんぼのような味わいの青柳農園産「桜桃トマト」、うきは産の野菜と熟す前のいちごを合わせた盛りだくさんな内容に、早くも驚きの声が上がっています。
サラダを食べた後には、“ほっぺが落ちるほど甘い”と評判の「紅ほっぺ」をパクリ。サラダの酸味でより甘さが引き立っています。

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今回のコースは料理と一緒にいちごを一粒。一皿食べ終えるごとにいただきます。一品ごとに品種を変えているのもポイント!

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承・流川れんこんと豆乳のスープ

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続いては、江戸時代からうきはで栽培されていた「流川れんこん」を使ったスープです。
「レンコンは普通シャキシャキしていますが、この流川れんこんはホクホク感が強いのが特徴。スープにしても口の中で食感が楽しめるはずです。仕上げにはうきはの菜の花畑で採れた菜種油をかけています」
スープのベースは昆布だしと古賀豆腐店の豆乳。優しい味わいながらも、噛んで飲むような流川れんこんの旨味が遺憾なく発揮されています。
合わせたいちごは「恋みのり」。甘さもさることながら、食感がはっきりしているので、こちらも噛んで味わうイメージ。徐々に食欲のメーターを上げてくれます。

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転・吟醸豚のグリル
〜大根の煮付けと共に〜

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いよいよ今回のメイン。うきは市の養豚場「Riverwild」の吟醸豚のグリルがやってきました。
Riverwildは柿豚や葡萄豚など、地元ならではの飼料を与えた豚肉をシーズンごとに出していて、今回は大吟醸の酒粕を食べさせた「吟醸豚」をセレクト。
ジューシーな豚肉を噛みしめると豊かな旨味と甘味が一気に広がります。これだけでも十分おいしいのですが、ビーツと自家製柚子胡椒のピリッと辛いソースでさらに印象が変わるのもニクい演出です。昆布だしで煮た大根や「しゅうたの農園」の芽キャベツなど、付け合わせにもこだわったボリューム満点の一皿でした。
食後には「豚肉の脂で胃が少し重たくなったので、酸味が強めの“さちのか”で口直しをどうぞ」と足達さん。合間に爽やかないちごが入ることで、まだまだ食べられそうな気がしてきます。この流れも足達さんの計算通りなんですね。

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大転・うきは産ベーコンと芽キャベツのパスタ

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起承転結の“転”の後には、なんと“大転”が待ち構えています。
製粉業も盛んなうきは市ならではの麺料理、生パスタを使った一品です。
「栗木商店の生パスタに庄山農場のベーコンと秋葉産白ネギを合わせ、吉井醤油の薄口醤油で和風仕立てにしています。ソースにはいそのさわのお酒を隠し味に使っているんですよ。うきはの食材をこれでもかと詰め込みました」
どっしりとした旨味のベーコンに、白ネギの辛味、そしてモチモチの生パスタと、いずれも個性の強い食材を柔らかな日本酒の風味がまとめています。
パンチの効いた一皿には、甘味も酸味も強い「あまおう」を。まさに“大転”にふさわしいインパクトでした。

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結・たねよしのサクサク最中画像10

うきはの旬をお腹いっぱい味わったモニターの皆さんの前に、香り高いうきは産紅茶とデザートが運ばれます。
筑前町で最中の皮の専門店を営む「たねよし」の皮に、いちごと北海道産小豆、いちごとミルクアイスをそれぞれはさんだ和スイーツ。ミルクアイスは松野牧場の牛乳を使っています。

「スプーンでお上品に食べるのもよいですが、ぜひかぶりついてみてください」と足達さんからGOが出たので、思いきってガブリ!
パリッと音が出るほど香ばしい最中にジューシーないちご「おいCベリー」が相性バッチリ。コク深いミルクアイスも冷たく優しい余韻を残してくれます。
「これはペロッと食べちゃうね」「もう一個いけそう(笑)」と、モニターの皆さんも大絶賛でした。

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食事もひと段落すると、モニター同士でのおしゃべりにも花が咲きます。
よかもんいちごの渕上さんもテーブルに加わり「婚活パーティーでいちご狩りもいいかも」「ガーデンウエディングも素敵」なんて、作戦会議にも花が咲いているよう。

モニターの皆さんに感想をお聞きしてみると…
「いちごって品種によって味も香りも全然違う!推しいちごを見つけました」
「ハウスの中って、開放感があって気持ちいい。ご飯もおいしく感じます」
「うきはに住んでいるのですが、こんなにいろんなものが作られているんですね。地元のすごさを改めて感じました」と皆さん初めての体験に大満足!


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よかもんいちごの渕上さんも
「今回はさまざまな方とご一緒できてとても勉強になりました。コロナの影響で難しい状況でもありますが、お客さんが喜んでもらうために今後もいろいろと企画していきたいです」

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渕上さんとはプライベートでも親しいという足達さんも、今日のコースに手応えを感じたそうです。
「コロナの影響でしばらくお店で接客ができなかったので、久しぶりにお客さんの顔を見ながら料理ができて嬉しかったです。今日の経験をお店やイベントに活かしていきたいですね。農園レストランもまたお声がかかるようなことがあったら、腕を上げて参加させていただきたいと思います」

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いちごの魅力を楽しみながら、ハウスの天井の向こうに広がる青空やガタンゴトンとのどかな電車の音に季節を感じる。
現地でしか味わえない空気感も農園レストランならではのおもてなしです。
うきはに住む人がちょっぴり羨ましくなってしまうような1日となりました。

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「よかもんいちご」はJR筑後大石から徒歩5分とアクセスも良好。
電車でいらっしゃる方も多いそうですよ。
よかもんいちごの情報はコチラ



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