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2023.07.31 08:42

最近は7時前に少し汗ばんで目覚める。エアコンをつけながら寝るのがあまり好きではないのでサーキュレーターを回しながら寝る。ただ6時間で勝手に消える設定なのが辛い。7時の手前にジワジワと周辺の蝉たちが合わせたように鳴き始める。日はそこそこ登って明るい時間帯なので光に反応というより温度な気がしているが調べるほど今は気になっていない。

昨日母から送られてきた種無しぶどうを数粒、朝食に食べる。何も考えずにふとパッケージに入っていた紙の文字を冷静に考える。「種無し」。
植物の第一目的である子孫繁栄である種子を形成せず、果実だけを実らせる。普通に考えて、なかなかやばいんちゃうかこれとか思ったりする。人間でいうなれば生殖器官を持たせずに子どもをこの世に誕生させることに近い気がする。そんなん食べてほんまに大丈夫なんかいな、そもそもどんな原理なんだろうかなど、なぜそんなことが可能なのか。基本的には肯定的な意見を読みながら、反対意見のようなものも調べていたが、気づいたら出発の時間になっていた。

仕事へ行くときは自転車を駐輪場に置いて電車に乗る。家から歩いて行ける距離に駅はあるが夏だと汗をかくのと、自転車は当たり前だが一瞬で駅に着く。駐輪場代に80円かかるがそれを天秤にかけてもやはり自転車が勝つ。毎日出勤だとチリツモで歩きにするかもだが週二回ほどなのでそれくらいならと思う。遅くなった帰りも歩いて帰るよりは気が楽でよかったりする。

パートナーも同じように駐輪場に留めている。僕らは仕事の帰りに駐輪場でお互いの自転車を見つけたらその季節に生えている草花をカゴやベルの隙間に差し込む、いたずらをしている。白いかわいい花、タンポポの綿毛、猫じゃらし、全人類見たことはあるが名前のわからない草花。単なるイタズラなんだが先に帰ったんだなとかわかったり、ほっこりしたりする。これが小さな幸せなのかもしれない。

亡くなった友人からの追悼展示があるとハガキが来た。参列した際に書いた住所を頼りに親族の方が出してくださったのだと思う。親友とまでいかない同じクラスの彼を僕は亡くなってからよく思い出していた方だと思う。いなくなってから彼のことをよく思い出すのは何か悪いことをしているような気持ちが芽生えたりもする。
僕はゆっくりと時間をかけて忘れようとしていた自分にはそのハガキを見たときに時間を巻き戻されたような感覚がして少しナーバスな感情をまた抱えてしまった。

母と姉が祖母のところに行き、年齢であまりご飯を食べなくなっていたり、流動食、たまに点滴でどうにかこうにか生きていると家族LINEでくる。何もできることはないので桃送ったりするが僕はこんなんでいいんだろうか。来たるべき日が来ても、これで自分が自分に許されようとしているのではないかとか思ったりする。祖母はドロドロにされた桃のせいか、ボケているせいなのか、何食べているのかわかっていないけど「おいしい」と言っていると叔父ちゃんから連絡くる。

そんな話をパートナーにするとあまり笑えないと言われるが、僕は毎度ユーモアのあるおじちゃんに救われたりする。これでいいのかわからないが今はこれでいいことにしたい。

代表に仕事を辞めそうな匂いを醸し出している。色々と仕事の働き方や提案をしてくるが何かどれも腑に落ちない。一回全部を0にしたいんだなと自分の感情に気づいた入りする。そんな話をしながらも何をしたら満たされるのかわからなくなってきた。お金は貯まらないが買いたいものを買えて、ほぼ不自由なく暮らし、美味しいご飯を食べて、自分では満足する家にも住んでいる。家族との関係は良好で、住んでいる町には友人たちもいて、パートナーもいる。仕事への満足感は少ないが自分の持っているスキルを活かせる場所にはいるな思う。

僕はこれ以上何を望むんだろうか。
そんなことを考えている。

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