【ネタバレなし・予告段階】ドラゴンクエスト ユアストーリー

この記事を書きはじめて1時間後に、僕はドラゴンクエスト ユアストーリーを観る。
日付は8月5日、月曜日夜。

できる限りネタバレを避け続け、もはや避けるのも限界になってきて、それにしたってあまりに漏れ聞こえる評判が「ひどい」一色となり、なんとか決定的なバレを踏む前に見届けてやらなくては、という気持ちになり、レイトショーに駆け込むことにした。

この記事を書こうと思ったのは、いまこのタイミングでしか書けないものがあろうと思ったからだ。
何も知らないが「ヤバイ」ということは聞いている。どうヤバイのか、それを想像する。
これはいまこのタイミングでしかできない、最大の贅沢なのだ。

もっともヤバさがプンプンするのが、タイトルだ。
「ユアストーリー」。
なんだ「ユア」って。ドラクエなんだから、どう考えたって「リュカの物語」であるべきであろう。それが突然に「ユア」。この時点で、恣意的に内容を換骨奪胎して、なんらかの意図をねじこもうとするあさましさが読み取れる。
このユアは、「ドラゴンクエストで遊んだことのあるすべての人たちへ」的な意味と想像する。つまるところリュカの貴種流離譚から、なぜか「あなたたち」を主役に据えた話に置き換わることが読み取れる。

そこで自分が思い浮かべるのは、これも中身はよく知らないのだが、同じく名作RPGをストーリーに据えた「FF 光のお父さん」の存在だ。
こちらではあくまで「ゲーム」であるFFを通じて、現代を生きる親子がわかり合う姿を描いていたと聞く。

この「ユア」にも、見ている「我々」に焦点を当てたなんらかのメッセージ性を込めようとしていると察するに余りある。
途中で実写映画に置き換わるのではないか、そんな予感を覚えている。
その上で、波瀾万丈な人生を送ったリュカを引き合いにした人生訓のようなものをねじ込まれるのではないか。そんな展開になるのではないか。
ドラクエなる神聖かつ崇高な作品をそのような現代倫理に落とし込むことの歪さが批判されているのではないかと予測している。

果たしてこの記事がどこまで正しく、見終わった後どんな感想をあげるかは、二時間後を楽しみにしてほしい。


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