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SANSO

2020年2月からずーーーーーーーっと続いていたアルバム制作が終わって、この度ローズレコーズよりCobalt boyの1stアルバムのリリースが決まった。

今日(2021.9.8)はアルバム情報解禁とデジタル配信、そしてアルバムから"Swim Good"のミュージック・ビデオの公開と実質アルバムが世に出て行く日。この夏はアルバム『SANSO』に関する様々な制作をやっていたから、コロナの事やオリンピックを横目で見ながらずっと『SANSO』の世界に浸っていた。早く水面に上がって顔を出したい様な、まだまだ潜っていたい様な不思議な日々だった。

だから8日情報解禁日(ストリーミングやダウンロードなど配信はこの日にスタート)に日付が変わるとともにSpotifyを開いて外を歩きながら聴いた。みなはむさんが描いてくださった少年の絵をたまに見ながら歩く。なぜか音がよくなった様に聴こえた。しっくり来たというか、ずっとレコーディングしたデータを聴いていたからこうやってジャケットが着いた音は1人の人格みたいに独り立ちしている様な気がする。もっと言えば、いま産まれたって感じ。

コバルトボーイをはじめてこの3年くらいで深く吸い込んだ空気やエネルギーをふうーっと吐き出してる様な、胸のつかえがじわっと溶けていくみたいな安堵感。

アルバムを聴きながら、ローズの皆さんやMOTOKOとLINEで打ち合わせをしているスマホに大粒の雨が落ちて来た。昔、ジャックスというバンドの「ジャックスの世界」というアルバムを初めて聴いた時の事を思い出した。

その時も「マリアンヌ」という曲が始まると同時に大雨が降って来たんだっけ。

誰かが「SANSO」を初めて聴いてくれる瞬間がこれからきっとたくさんある。その数だけ、映画みたいな、その人だけのシーンが刻まれる。そんな事を想像するだけで幸せなんです。



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