2023 青年部教学試験3級 試験範囲「立正安国論 ⑥ 第10段 第47章

客曰わく、今生・後生、誰か慎まざらん。誰か和わざらん。

[この経文を披いてつぶさに仏語を承るに、誹謗の科至って重く、毀法の罪誠に深し。我一仏を信じて諸仏を抛ち、三部経を仰いで諸経を閣きしは、これ私曲の思いにあらず、則ち先達の詞に随いしなり。十方の諸人もまたまたかくのごとくなるべし。今世には性心を労し、来生には阿鼻に堕ちんこと、文明らかに理詳らかなり。疑うべからず。]→客が心を開いた理由


いよいよ貴公の慈誨を仰ぎ、ますます愚客の癡心を開けり。→十問九答の結果。


速やかに対治を廻らして早く泰平を致し、まず生前を安んじてさらに没後を扶けん。→客の今後の希望

ただ我が信ずるのみにあらず、また他の誤りをも誡めんのみ。→客の誓い

本文と翻訳をよく照らし合わせて、内容を理解してください。

解説
ここでは、客の言葉だけで、主人の答えはありません。

最後に、客は、「だだ」自分一人が信じるだけでなく、他の人々の誤りをも制止していこう。と決意。

「立正」とは、「安国」が達成されるまで、どこまでも貫いていく不撓不屈の行動ともいえる。

「立正安国」とは、一人一人が自身の人間革命に挑戦し、社会の繁栄と世界の平和を創造する主体者として立ち上がることが根本なのである。(自他共の幸福を願う)


参考文献
大白蓮華7月号 2023年度 教学部初級試験 青年部教学試験3級のために

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