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ALL THE BRIGHT PLACES

ほら、やっぱり

こんな気持ちになると思っていた。

絶対こうなると思っていたのに
観てしまった。

いや、絶対こうなると分かっていて
あえてもう一度観たのかも。


『ALL THE BRIGHT PLACES(邦題:最高に素晴らしいこと)』


Netflixで公開されたばかりの時、エル・ファニングが好きだからという理由でこの映画を観た。
たしか5月くらい。

あれから10ヶ月。
この映画の見え方がまるで変わった。


姉を亡くし、深い悲しみの中で1人ぼっちだったバイオレットと
学校で「変人」と呼ばれ、何かと浮いてしまうフィンチ。
10ヶ月前の私にとってはただの映画の登場人物でしかなかったけれど
今は彼らの心にある脆くて寂しくて面倒な部分が
どちらも私のように思えてならなかった。
恥ずかしいくらい映画に自分を重ねてしまっていた。


苦しい時に「苦しい」と周りに言える人もいれば
抱え込む人も取り繕う人もいて
取り繕うとたまに限界が来るということを私は知っている。
話そうとすると頭の中の私が「話をそらせ!」って言っているような気がして
伝えられなくて、溢れて、散らかって、真っさらになる。

You’re all the colors in one
at full brightness
(君は色んな色が混じり合って明るいんだ)

人間なんて、ましてや若者なんて
悲しみの連続で
信じることと疑うことの連続で
「死」が怖くて、けど近いようにも感じて
眩しいくらいにぐちゃぐちゃだ。

その中で後ろ向きな私を
明るい方から引っ張ってくれる人がいる。
その人たちと過ごす時間のために私は
生きていたいな。
その人たちがいる間は
その人たちのことを思い出して笑顔になれる間は
死ねないな。
生きていたいな。

そんなことを涙を拭き拭き
考えたというわけです。

Before I die...
I want to stay awake
I want to be brave
I want to feel

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