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なんか空を飛んだやつ

スカイダイビングをした前後の記憶・感情を忘れたくないので文章化しておく!内容は無い。便所の落書き程度のクオ。たぶん誤字脱字ある。



・予約日(約2ヶ月前~1ヶ月半前)から当日にかけて

スカイダイビングの予約をした日は怖くて夜中に「スカイダイビング 事故率」「スカイダイビング 死亡」とか調べまくってしまう。夜中に調べてはいけない。寝れなくなるので。「何も持ってない状態で地上何万メートルから落とされると人間はどうなるのか!?」みたいな動画を見ちゃう。やめておけば良かった。

ずっと楽しみ半分怖い半分の状態が続く。予約してから1週間くらいは毎日スカイダイビングのことを考えてしまう。飛ぶのをやめたくなる。

友人が怖がってるのを見てこっちも怖くなる。これ考えたやつマジでイカれてるよ…という話になる。正気ではない。むしろ正気では飛べない。

一緒に飛ぶ友人に「27日付けの命かもしれないよね!(27日に飛ぶ)」って冗談で言われる。ハッハッハ~面白い冗談だなあ!面白いけどシンプルにめちゃくちゃ怖いのでやめてほしい。


・前日

明日………?上空3000メートルからブチ落とされる…のか…………?????困惑。

体が柔らかいと事故に遭っても生き残れる可能性が上がるらしい。生存確率を上げるために体の柔軟をしておくべきだったが、前日に足掻き始めても遅すぎた。おわ

スカイダイビングの漫画(?)を読んでおく。以前読んでちょっと好きだったやつ。ジャンプラの読み切り。「一緒に死のうぜ!」

ジャンプの無料マンガアプリ「少年ジャンプ+」で「空から女の子がっ!」を読んでます! #ジャンププラス https://t.co/GQBRYlDvxh 」 


・前日の夜中

布団が暑いのか緊張なのか寝れない。布団暑すぎて蹴る。目を瞑って横になるだけの状態。ちょくちょく記憶が無いので少しは寝れたんだと思います。


・早朝5:00

起きた!なんかもう逆にワクワクしてくる「オラ、ワクワクすっぞ!」状態。身支度をしながら楽しくなってくる(ハイの状態ともいう)。自宅から最寄り駅まで自転車を漕ぎながら「自分は最強!」の気分になる。

ウォークマン・イヤホンを家に忘れてしまったが、脳内ではAwesome city clubの「On your mark」が流れる。サビ直前の「いま飛び立てる」という歌詞で心をワクワクさせる。あとKing Gnuの「BOY」。

なんか足がソワソワしてフワフワしてるんだなずっと。移動してなくてもその場で足踏みしてしまう。動かしておきたくなる。電車を待ってる間に足踏み。


・朝7:00

一緒に飛ぶ友人達と合流。他人が怖がってるのを見て恐怖が少し伝播する。それをおいてもワクワクがとまらん。今までずっと怖い怖いと思ったけどやっと楽しくなってきた頃。電車内でスカイダイビングの動画をみんなで見てイメトレ。


・8:00

最寄り駅に到着して会場まで歩く。歩いていくうちにセスナ機が見えてきてみんなで震える。あれに乗って空から落とされるのか…。セスナが飛んで行く様子を見て本格的に「これはマズイ」になってくる。

朝ごはんは白湯3杯だったので、必然的に最後に食べたものは夜ご飯になる。ちな夜ご飯は山芋かけご飯。人生最後に食べたものが"山芋かけご飯"になる可能性があるのか……ワハハ!


・9:00

「どんなことがあっても自己責任ぞ?」と書かれた契約書にサインをし、拇印を押す(←こわい)。お金を払い受付をすませる。

本当にたまたま会場にいた、高校の頃の友人ふたりが先に飛んでいくらしいので見送る。こんなところで偶然会えるとはな~!がんばえ~!生きて帰ってきて、、、。


・9:30

高校の友人が空から地上に帰ってくる。「息できない!!」「めっちゃ良かった!!」「ハーネス超痛え!!!!」言うてますわ。でもすっごい目キラキラしてた。こんな様子を見ちゃったら怖くて楽しみで無理になっちゃうわね!


・11:30

強風。なかなか風が止まず飛べない。待ち時間ができる。みんなでワイワイ写真撮り合いっこする。みんないつもより少しテンション高めか?

待ち時間が長くなると、それがワクワクするタイプの人とその時間が嫌なタイプの人とで二極化するね。と、飛びたいけど飛びたくないよ~ウアア!


・12:00

いよいよ準備していくぞ~!

まず地上でレクチャーを受ける。私の担当のインストラクターの方がやってくる。どうやら外国人なのだと。私の体を全部この人に預けるのだな…!「今日はドコから来たの~?」「千葉です!!」みたいな会話をする。注意事項を聞く。「なんでもあなた(インストラクター)の指示に従うので生かして帰らせてください😭」の気持ちになる。生き残るためならなんでもしてやる…ぞ!!

オプション料金を払わなくても撮影だけはしてくれるらしい。(撮影データをもらうには別途購入が必要。)ビデオが回される。「頑張ります!飛ぶぞー!」的な適当なことを言う。浮き足立ってくる。

車にのってセスナ前まで移動。

セスナにロケットエンピツ方式で乗っていく。椅子とかそういうものは無い。お尻をついて座る。後ろにいるインストラクターの人に背中を預ける感じ。自分の足の間に人が入る。寄っ掛かられる。

ウッワ、、、、、ワ、、、まじで飛ぶのか自分は???うわ~…そう考えてるうちに全員が乗り終える。ギチギチに詰めて15~20人は乗るくらいの大きさ。

私のインストラクターが「大丈夫デスか??」って聞いてくれる。渋い顔をしながらOKマークをつくる。親指も立てておく。

飛行機が動き始める。

次第に加速。そして飛行機が地上から離れる。もう逃げられないゾ!☆

インストラクターの人が私の体のフックやハーネスをキツく固定していく。おい…まじで飛ぶんか?うひょ~~!!!楽しいwwwwww無理wwwwww飛びたくないwwwwww

外の景色がみるみる小さくなっていく。すげー綺麗。地面に広がる自然の緑と東京の景色…。心も跳ねる。ソワソワがとまらんくて手のひらスリスリしちゃう。自分の膝を撫でる。心ここにあらず。

多数のインストラクターにグータッチを求められる。目がギラギラしてくる。ギラギラした目でグータッチする。ハイタッチもする。あは!あはは!

そのうち雲が出てきて下が見えなくなる。なんてこった…。おいおい…怖すぎんだろ……………。なんか雲の層を2つ3つくらい越えた?は?

インストラクター「もうすぐですヨ~」気分はワクワクだが笑顔はひきつる。ときおり友人達と顔を見合わせてはニコ、、、ってする。

プロの方々(1人で飛び降りる方々)がセスナの扉を開ける。ン~~!?!?頭おかしいよ!!!!何してんの!!!!????😭😭😭😭の気持ちになる。扉はシャッター方式。開くと音がまあまあ凄い。ゴオオオって鳴ってる。すごい。

そして、、、とうとう最初の1人が飛び立っていった。それに続いてプロの方々が次々と飛んでいく、、、

何が起こってるんだよ…!!!!

目の前から人が消えてく…………。何?これは何????1人分の体重が消える度に機体が少し揺れる。

コッッッッワ!!!!

どんどん出口に近づいていく。順番が近づいてくる。

人が消える度に「ぎゃあああ!!」って叫んでしまう。まあ外のゴオオオの音がデカすぎて叫び声を上げたところで誰にも聞こえねぇんだけどな!

両手で頭を抱える。なんかもう笑えてくる。

一緒に来た友達の1人がインストラクターと共に消えた…。一瞬で見えなくなる。

次は私の番らしい。まじで言うてる…??

出口に身を乗り出す。インストラクターがセスナ出口の上のバーを掴む。

もうほぼセスナから体が80%でてるんですがそれは

2~3秒くらいその状態でキープされてたんだが、この瞬間がメチャメチャ怖すぎた!!!!!!メチャクチャ長く感じた

いいよ!!早く飛んでくれていいよ!!!!はやく!!!!とんで!!!!…シテ…コロシテ……!!!!!

ここが一番怖かったまである。

インストラクターが手を離す。機体から体が離れる。

ああああああああああ!!!!!!!

一瞬何が起こったのかわからない

飛んだああああああああああああああああああうああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!

落ちてる!!!!!!!!いま、落ちてる!!!!下からめっちゃ空気の圧!!!!画面が白い白い白い!!!!!!!!

水蒸気!!!!雲!!!!霧!!!!しぬしぬしぬ

オイオイオイ、死んだわコイツ……………………

とりあえず叫ばないと息ができない!!!!あああああああああ!!!!叫ぶ!!!!吸う!!!!叫ぶ!!!!吸う!!!!ずっと落ちてるなにこれヤッッバすぎい!!!!なになにどうなってんのこれ何むりうああああ

セスナで聞こえてた音と比にならないくらいの爆音が聞こえる!!ずっとゴオオオオオゴオオオって鳴ってる!!!!!それ以外何も聞こえない!!!!わああああ

ネックウォーマーが邪魔すぎて前見えん!wwwwww体の感覚おかしくなるめぅ!!!!

はっ!ここでパラシュート…ですか…!!!あ!あああ!あ…!ああ…!!ハァ…………!!!ふう

うううあああやば「やばいっすねぇええ!!!!!」クソデカボイス

インストラクター「ヤバイでしょ~!?」

景色!景色きれい!すげえあんな遠くまで見える!山がたくさん!青くて緑で綺麗!東京もたくさん!スカイツリーだ!!!

イ「千葉はアッチですネ~」そうなんだ!ありがとうございます!いやすげえ、すげえ綺麗、!!ヤッッッバ!!すーーーっご!!ずっと凄いし。おもしろ、なんかもうメッチャウケるwwwwwwいやもうわけわからん

ちょっとずつ地上が近づいてくる

すんごめっちゃ綺麗じゃん。

なにこれ、さあ、

ワイ「(街も車も)ぜんぶちっさいですね!!」

インスト「オモチャみたいネ!!!」あっはっは!マジでそう。笑い合う。ガチおもちゃ箱じゃんしゅごしゅぎりゅ

こんな空からこんな風に地上を見ることなんてそうそうないよな。なんて凄いことなんだろうなホント、、、

ワイ「ヤッバ!これ…なんか感動しますね」

イ「でショ~~??」

遠くは霞みがかってる、青い、いま思えばあれが空気遠近法だったんだな(?)

はーーー…………すげーー…………

ぼちぼちインストラクターがパラシュートの調節をしながら目的地方面に向かっていく。

いやあ!ぐるんぐるんするう!!!ヤバヤバ!!!!目まわりまわりまくりる!!!!あっ車!車めっちゃ小さっ!!!!自然!!!!綺麗!!!!緑色きれいかよ!!!!うわまわる、おげえ、、

イ「気持ち悪くナイ~?」

ワイ「ちょっとだけ気持ち悪いです😢」

イ「エッ!ごめんね!!!?」

ワイ「大丈夫です!!!!ぐるんぐるんするのが少しヤバイだけで…!」

イ「ぐるぐるしないと帰れないんだよねえ、ごめんね」

ワイ、手でグッドマークをつくる

右ーーーー左ーーーー左右にまわる

あ~~~~~これは、、、、うん、、大人しくしておこう…………ぐああ…………三半規管……………………脳が歪んでる感覚(?)

近くに沼あるけどあそこに突っ込んじゃったりしないのかな??そろそろ車がトミカぐらいのサイズまで戻ってくる

操作うますぎて指定の位置にちゃんと行く。やば。

イ「もうすぐ着くヨ~~足あげて!」

尻からズドドン!っていう着地かと思ってたらインストラクターの人が支えてくれたおかげで尻も足もどこも汚れず。(足が上がってるから抱っこ紐の赤ちゃんみたいな形になった)

ハッ…ハッ…ハアッ…………

ガチガチに固定されたキッツイハーネスを外す。その場に置いておいていいらしい。ふにゃふにゃになりながらインストラクターにお礼を告げてその場を去る。イ「また来てネ!」

い、生きてる…

地面!!!!地面があるよお!!!!生きてる!!!!

草はえてる花さいてる固い地面…………!地面めちゃくちゃ固い!地面を撫でまくる。草と花を触る。地面の有り難みを知れた……………………

友人のもとへ走る、足はまだぐにゃぐにゃしてるから走りにくい、なんか心臓もちょっと痛い

「生きてたぁあ!!!!」ハグする…………

よかった本当によかった、生きてたよ…………生きてた良かった、は~~~~~~~~

まだちょっと足ふわふわする。足取りもおぼつかない。

そのまま車に乗る

すっげえこれ

一緒に飛んだ友人達と「すごかった!!!!」って言い合う。いやマジそれ

そのあとみんなで一緒にうどん食べた。生きてることに感謝しながらのうどん。あたたかいね。

語彙…なくなるね!☆



・終わった後の感想

楽しかった、楽しかったけど2回目は当分いいかな🤤

でもこの感覚を忘れた頃にもう1回くらいやってもいいかもな。

やっぱりこれを好んでやってる奴ら最高にクレイジーだぜ!!頭おかしい!正気じゃね~~!!おっっもろ!

スカイダイビングしたら人生変わりますか!?みたいな質問よくあるよね。人生変わるかわからんけど過去の恥ずかしくて死ぬ~思い出したくない~みたいなやらかしが全部「1回死んだからもうどうだってOKよ!」という気分になるわね。

1回死んで生まれ変わった!強すぎる。

飛ぶ前の自分とはやっぱりなんかちょっと違う気がする。

そして「まあ空、飛んだことありますけど?」のスタンスで強気になれる。

空を飛べたってことは大抵のことはどうにでもなるくね?の気持ちにもなる。

社会ツラいンゴwww心身キチィ~~くなったら飛ぶといいと思います。は?こんなん飛べるなら将来なんてどうにでもなるやんけ!の気持ちになれるので(まあ人によるが)

怖くて面白すぎた

本当に怖かったし本当に面白かった

飛んだ日は一日中ずっと「ああ、今わたし生きてるな」って思いながら過ごしました。

生きてるを感じられる。生の実感。やっぱ人間、死にたくないんだなって。

メシはうめぇし景色は綺麗。喜怒哀楽を感じることも考えることも思うこともできる。

こんなことを言っているが、なんだかんだ私が一番"生きてる"を実感した瞬間は地面に触れた時でもなく、飛んだあとに初めて食べたご飯でもなく、音楽を聴いた瞬間でしたね…………(ちな最初に聴いた音楽はCreepy Nuts×YOASOBIの「ばかまじめ」でした←聞いてないw)。音楽オタクは骨の髄まで音楽オタクなんだな、自分のことながら笑っちゃったよ

や~~でも、大学生の締め括りとして良すぎたは…………

本当にありがとうございました

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