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花様年華〜22-1. save Hoseok and Jimin #2

22-1. save Hoseok and Jimin #2

ねぇジン。
ジンのそばには私がいていいんだよね。
ずっと、いていいんだよね?


慣れたもので、ジンは研究所内で出会う人に笑顔と挨拶を届ける。
性別問わず、ジンの優しく穏やかな人柄が受け入れられるのに時間はかからなかった。

『ヌナ、所長さんっていい人だね。タイムリープで是非友人たちを救ってあげてください、って声かけられちゃった』

『えっ!所長に会ったの⁉︎』

所長は自分の研究室から滅多と出入りせず、一度も言葉を交わしたことがないと不安がる新入所員もいるくらいだ。
そんな所長から話しかけられるとは。

ジンは人の心を和ませ、打ち解けるのが上手いと思う。
美しい顔立ちも理由には挙げられるだろうが、それよりも温かな気持ちがすぐに相手に伝わるのだろう。

そんなジンに惹かれたのは私だけじゃない。
当たり前だ。
当たり前だけど...

そんなジンに選んでもらえた私は、ジンにとって少しは特別だった、って信じていいんだよね?


8回目の臨床試験。
今回のタイムリープではホソクとジミンを救い出す予定らしい。

『48時間あればきっと大丈夫だと思う。向こうに着いてナムジュンに車の手配を頼んで、ジョングクと僕で手紙を書くよ。ヌナのアイデアで、ホソクとジミンが救われる。さすがだよ、ヌナ』

私の手を握り、熱っぽく話すジンに同調するかのように私の体温が上がる。

今回で2人救えれば、あとはテヒョン1人だけ。
タイムリープの回数を大幅に残して試験を終えることができるかもしれない。

早く。
早く。
私の元へ帰ってきて。

もう。
私の元から離れないで。



ジンの脳波に大きな変調が表れたのは、遡れば一度目の臨床試験以来だ。

『バイタルサインから目を離さないようにしてください。カンさん、念のため東条管理士に連絡してください』

『分かりました、すぐに呼んできます!』

試験助手が研究エリアへ駆け出す。
既に19時をまわっている。
先輩、まだいるかな...

脳波は大きな動揺を示す波を描いている。
一体、何があったんだろう。
もしケガや命に関わることならもっと大きく波打つし、横で眠っているジンの体にも変化があるはずだ。

ジョングクやユンギを救った時に負った傷は波形の変調と連動してジンの体に現れた。

今回は体に異変はない。
頬が少し...紅潮して汗ばんでいる?
明らかな不調は見られないものの、心拍と体温の上昇は確認できる。

過去のジンに何が起こってるの?

つづく→

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