居酒屋でエンジニア魂に火がついた話
【起】
ある日、みんなで居酒屋に行ったときのことである。
予約の開始時間に全員集まり、乾杯をして無事飲み会が始まった。
さっそく各人最初の飲み物を飲み干したので、私が次の注文を承ることになった。
そこで、私のそばにあったタッチパネルを使うことにした。
だが、このタッチパネルを見たとき、私のエンジニア魂に火がついたのだ🔥🔥🔥
【承】
だいたいの居酒屋といえば、カテゴリ別に注文が分かれていて、そのカテゴリから自分の頼みたいメニューの画面を押すと注文ができるシステムになっている。
だが、このお店のタッチパネルはなんと自分が頼みたいメニューのIDを調べて入力しなければならないシステムになっていた!!
机に置いてある注文表で頼みたいメニューのIDをいちいち調べてそれを注文役に伝え、そのIDを入力させるという非常に手間のかかるものであった。
つまり、デジタル技術を利用するはずがアナログな手続きを挟むという煩わしいこと極まりないものであった!!
さらにこれが、メニューIDが連番でない
(IDがカテゴリ内でまとまっていない)
ゆえになおさら使いづらかった。
このタッチパネルの不満を同席した皆さんに訴えたところ、
「いや、店の料理や店員の接客対応じゃなくて、店のタッチパネルに文句つけるんかい!そんなやつ初めてみたわ(笑)」
「予算や製造期間の都合上、仕方なかったのかもしれんよ」
たしかに、そうかもしれない。
ただ、私としてはやはり釈然としなかった・・・
【転】
(この部分は話が少し難しいので読み飛ばしても大丈夫です)
そこで、飲み会のときにふと思いついた改善点の構想をざっくりと述べると、
まず、ユーザさん(ここでは居酒屋のお客)にIDを入力させるのではなく、IDをシステム内部で保持しておきカテゴリやメニューをタッチしたときにシステム内部でそのIDを読み込みデータベースと照合しながら注文表を作成していくようにしていく。
また、IDの番号の振り方については
まずカテゴリで番号をふっていき、
それをIDの頭におく。
そしてそれぞれのカテゴリ内でメニューごとに番号をふる。
(例 :
《カテゴリ》
{ビール}→01
{果実酒}→02
〈メニュー〉
{ビール}
ア◯ヒ→0101
キ◯ン→0102
{果実酒}
梅酒→0201
柚子酒→0202
)
そうすればすべてのメニューにおいてIDがかぶることはないし、新しいメニューが追加されてもカテゴリ内でIDが連番になるので、新たにメニューを追加するときもIDが複雑にならない。
【結】
私は日頃の生活のなかに様々なヒントが隠れていると思って日々生活をしている。
特に、エンジニアとなった身としては、身の回りのITシステムについてこのシステムがどのような仕組みや構造で動き、ときにはどう改善すればよいか考え込んでしまうこともある。
今回もそうだが、単純にITシステムを利用すればよいことではなく、
大事なことはユーザにとってより便利なものにするために、考え抜きそれを形にすることで「真の価値提供」をしなければ意味がないということである。
これからも肝に命じてエンジニアとして精進して参ります。
今回はそんな一例をあげてみました。
【完】