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【他の人がブチ切れた瞬間を目の当たりにした】

事件は2時12分に起きた。私は始発バスターミナルで自宅へ帰るためにバス乗車する列に並んでいた。
順番は3番目。先頭は敬老パスを握りしめてるおばあさん、2番目は少し大柄なお姉さん?(でも40代かそれ以上、20代ではない!)
私は友達と会ってて、友達を一緒に並ばせるのも悪いともう良いよと数分前に別れたところ。陽射しも暖かい日で、のんびりバスが来るのを待っていた。
2時12分発のバスがぬるぅ〜んと横づけしてきて扉が開いた。その直後!ドッカーン!という衝撃音と人を罵倒する声が響き渡った。
「クソムカつくなー!どっか行けー!」である。
何が起きたのかビックリした。そしたら、私の前の方が横にあったガードレールに貼られてる看板を思いっきり蹴ったんだとわかった(笑)そして叫ばれた相手はというと…さっきまでベンチに座っていたおばあさん。先頭の人とブチ切れた人の間にちょこんと居る。それで大体の理由は察知した。つまり、この小さいおばあさんはバスが来たのを見て横入りしてきたんだな、と。で2番目の人がキレたのだ。
なし崩しに横入りしてくる高齢者は一定数確かにいる。でも、まぁ仕方ないかーと暗黙の了解で許してしまう部分が大なり小なりある。でも彼女の怒りもわからないではない。疲れてでも立って、バスを持っている。しんどい時は立ってるだけの行為もしんどい。私はバスで席を優位に確保したいから、立って並んでる。(立ってる事がだいぶ出来るようになったから出来る技だ!当初は立ってるだけでも辛い時期があった)
でも、キレても看板をバコーンと蹴りはしんなぁ
おばあさんはトボトボと列の後ろへ向かった。バスにはちゃんと乗ってきたけど、怖かったろうなぁと思っていた。私の後ろの席にはキレた人が座ってる。でも、この人が少し変わってるのは見た目で少しわかっていた。背中にリュックサック。そこは別に良いが、リュックサックに突っ込まれてはみ出してる大きなヌイグルミが目立つ。オオサンショウウオのヌイグルミだ。そのヌイグルミは紺色のマフラーをしてるのが印象深い。そして切れた人の腰には小さな透明ポーチが下げられて、その中にも同じオオサンショウウオの小さなヌイグルミが入っていた。
「オオサンショウウオが好きなんだね」と納得。
リュックサックからはみでたオオサンショウウオはその体軀が半分近く飛び出しててダランとしている(笑)
並んでる時に何気なく観察していた。で、そその後はよそ事をボンヤリ考えていた。そこへ冒頭のバコーンである。青天の霹靂というほどではないが、衝撃音と怒号には驚いた。心底(笑)
彼女は途中で降りたけど、その姿をなんとはなしに眺めながら、ストレスたまってそうな人だなとか勝手に考えてた。私がキレても、看板は蹴らない。怒鳴りはするかもしれんが(笑)
この2時12分はよく乗るんだが、いつもベンチに座ってる天パの小柄なおばあちゃん(ちょっと意地悪そうな顔つきの人である)が、毎回横入りする。そしてバスの長い優先席に座り、自分の横に荷物を置くから、そこには誰も座れない。マナー悪い人だなといつも思う。あんなふうにはなりたくないな、と。ちょっとしたことだけど年寄りも若者もお互いを思いやれない世の中だと感じている。そんな昨日の出来事でした。

強く生きろ!今を生き抜け!そう浮かんだ。

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