現行PCで環境を整えて東方旧作を遊ぶ方法

東方旧作が遊びたくていろいろ検証した結果を2009年に公開して、なぜかニコニコ大百科の東方旧作の記事からリンクされたりして、気がつけば2024年になりました。

当時はいろいろと面倒くさい手順を踏む必要がありましたが、現在はもっとシンプルに環境を整えることができるようになりましたので、手順を紹介したいと思います。


前提条件

  • Windows10とWindows11にて動作を確認しています。

  • 本手順はおおむね体験版での場合のものですが、
    この手順で製品版も動きます。

注意事項

  • エミュレータ、かつ互換OSでの動作なので完全な環境というわけではありません。確認した限りおかしい動作はしてないはずですが、予めご了承ください。

  • 製品版はインターネット上には絶対に存在しません(2024年6月28日現在)
    もし配布しているようなサイトがあった場合、違法アップロードサイトです。

PC-98エミュレータ・NekoProject21/Wを使う

用意する物

下記4点を用意してください。旧作のデータ以外はzipファイルですので展開しておきます。すぐ使います。

  • PC-98エミュレータ
    本手順ではNeko Project 21/Wを使用します。
    ※CPUクロックが66Mhz以上に設定できるエミュレータが必要です
    (他はnp2fmgen版も可。見た目ほぼ同じ)

  • FreeDOS(98) ディスクイメージ
    開発者様のサイトより「FreeDOS(98)各種PC-98エミュレータ用ハードディスクイメージ(HDI形式)」をダウンロードしてください。

  • 東方旧作のゲームデータファイル
    体験版は旧Amusement Makersサイトよりダウンロードしてください。
    製品版はインターネットでダウンロードできません。

  • FreeDOS(98) ディスクイメージ操作ソフトウェア
    この記事ではNDを使用して説明します。
    ダウンロードしておいてください。

東方旧作のデータ格納まで

エミュレータで起動したOSからは直接Windowsのファイルは操作できないので、OSが入っているディスクイメージの中に東方旧作のデータを格納します。

  • 旧作のタイトル毎にフォルダを作成し、ゲームデータファイルを格納する。

    • 旧Amusement Makersサイトからダウンロードした場合、

      • 封魔録:LZH形式ファイル

      • 夢時空・幻想郷・怪綺談:それぞれのexeファイル

    • 製品版の場合:各ゲームのインストーラexeファイル

      • 靈異伝と封魔録はexeファイル1つ、
        夢時空、幻想郷、怪綺談は2つあります。
        全部必要ですので格納しましょう。

    • フォルダ名は英数字でわかりやすい名前であれば何でもOKです。(日本語はNG)

NDを起動し、FreeDOS(98)ディスクイメージを開いたら
作成したフォルダをNDにドラッグ&ドロップする。
格納できたらNDを閉じてください。

NDの画面がこんな感じになればOK(TH02TRとTH05TRが旧作が入ったフォルダ)

エミュレータ起動

エミュレータを起動します。
NekoProject 21/Wはnp2w.exeとnp21w.exeがありますが、np21w.exeを使用します。(np2w.exeでは旧作を起動できません)

ウィンドウ上部のメニューから、Emulate > Configureを選択。
CPUの倍率を変更します。
最低でも66Mhzになるように設定してください。(倍率は50くらいでいい)

他の項目は触らなくて大丈夫です。

ウインドウ上部のメニューからHarddisk > IDE #0 > open を選択。
FreeDOSのディスクイメージを開きます。
開いたら Emulate > Resetを選択

起動直後の画面です。

Boot Select Menuが表示されたら、キーボードの矢印キーで3番を選びEnterキーを押します

FreeDOSの操作をするのでここからはコマンド操作です。
※入力するコマンドは大文字小文字区別しません。

東方旧作のインストール

下記のコマンドを実施していきます。
(例として今回は怪綺談体験版をTH05TRというフォルダに入れているものとします)

CD TH05TR 
※フォルダの移動コマンドです。画面の左側が A:¥TH05TR> になっていればOK
DIR
※ファイル一覧を表示するコマンドです。格納したゲームデータファイルが表示されていればOK
kai_ts1.exe
※表示されたゲームデータファイル名を入力。TABキーを押せばファイル名補完してくれます。
 製品版で2つある場合は2つとも入力して実行。

「このディレクトリーに解凍してよろしいですか? [Y/N]」と表示されたらキーボードの[Y]を押す。

再度DIRと入力してファイルが展開されていればインストール完了

※封魔録体験版の場合、exeファイルじゃないので、lhaコマンドを使ってファイルを解凍します

lha e huma_ts2.lzh

※lzhファイルなので実はWindowsで解答しておいてNDで全ファイル格納でもよい。

ゲーム起動

以降はCD コマンドで移動した先のフォルダで、GAMEと入力します。

起動します。

以上です。あとは存分にお楽しみください。

何かご質問あればTwitter等にてご連絡いただければ、回答できるかもしれません。

補足

  • 旧作の推奨動作環境の関係で、Anex86、T98-Nextではスペックを満たせません。(50Mhz程度が限界なため)

  • 本家のNekoProjectⅡは起動しません。お察しください版は上記と同様です。

  • 過去にFreeDOS(98)のディスクイメージをダウンロードしていた場合でも更新がされている場合があります。バグ修正などがされていることもあるので、何か変だなと思ったら更新してみてください。


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