数字と割合の話

ぼくはいま大学4年生で、一応、一般的には就職活動をする時期である。

例に漏れずぼくも就活生としての活動をしていたわけであるが、その中で気になったことがある。

それは、男女比率である。

昨今の情勢を踏まえ、男女平等的なところを意識して高らかに謳っているのだろうが、これに対してとても疑問に思うのである。

たしかに、男女平等の観点から言うと、例えば男女比5:5だと平等だよね、となる。

しかし、それは本当に男女平等なのか?

本来のそこへの応募人数が、そもそも男性が多かった場合、男女間で採用されるための倍率に違いが出る。

例えば100人採用するところに男性200人、女性100人の応募があった場合、5:5で採用するとなると男性は4倍、女性は2倍の倍率となる。

これだと男女平等と言いながらも男性が圧倒的に不利になっている。

「女の応募は認めん!」ってわけじゃなく、門戸は開いているんだけど、単純にそこで働く人が男性ばかり、という業界や職種は絶対に存在すると思う。

業務内容的に、あまり女性に興味関心を持ってもらえなかったり、体力的に女性に不人気になってしまうところとか。

その中で単純な割合だけを提示してうちは男女平等ですから!とやると、逆に男性が不平等な扱いを受けることになるんじゃね?と。

この場合重視すべきなのは、男女の割合を同じにすることじゃなく、応募してきた割合に応じて採用の男女比の割合を決めるってことだと思う。

なんか形式的平等と実質的平等みたいなやつ。違うか。なんかでやったやつ。うろ覚え。あんな感じ。違うか。

あともう一個気になったのは、こないだ新聞読んでた時に見た、人口の記事。

人口は全体的に減少しててどうのこうのみたいなのがあったんだけど、その中で、めちゃくちゃ人口の少ない村に元々そこに住んでた外国人が他の外国人いっぱい呼んできてそこの村の外国人の増加率が全国トップになったって話があって、これまたえ?となった。あ、住んでる地域バレるかこれ。まああいや。

実際増えた人数は十数人なのに、元々の人数が少ないから、外国人4倍くらいになったことになっているのである。増加率400%とか。バケモンみたいな割合。もはやほぼ外国である。

そういう地域もあるんだから、割合で示したらバカみたいな数値が出てくるに決まってる。

ここでは何人増えたのか、もしくは割合にするにしても、その村の本来の人口に対する外国人の割合が、どれだけ増えたのか、というところが大事なんじゃないかなと思う。

目を引くような数字とか割合だけ使ってるけど、いや実際大事なとこってそこじゃないでしょっていうことが結構あるなぁと思う。

数字と割合とか、文系にこんな話させないでよもう。たたでさえ苦手なんだから。

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