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【完結篇】おすすめキャンプ枕レビュー

僕は割と枕にうるさい。枕が悪いと熟睡できない。
しかしいつも家で使っている枕をキャンプや山に持っていくこともできないため、長年キャンプ用の枕に悩んでいた。

そして前回、ひたすらキャンプ用の枕を試行錯誤した結果プロモンテのZZマクラGMT16が「暫定ベストピロー」に輝いたのだが、僕は完全に納得してはいなかった。

■プロモンテGMT16の課題点

そうは言ってもGMT16は第一回ベストピローに輝いただけあって、そこそこ良い枕だ。課題も決して多くないがいくつかはある。

・重い(314g)
・大きい(100mm×300mm)
・エア入れにそこそこ手間がかかる(完全自動ではない)
・コンプレッションが大変(エアを完全に抜くのかなり力がいる)
・寝心地が完全ではない

重さと大きさは寝心地とのトレードオフなので、ある程度許容できる。しかし、そのトレードオフの末獲得した寝心地が100%快適なものではない、というところに問題点がある。そしてできるだけ小さく収納するためにエアを完全に抜くのだが、これがかなり大変。完全に抜くには手首がパンパンになる。ゆったりキャンプなら良いが、雨の中早く撤収したい登山のテン泊では致命傷となる。

そして新たなベストピローを見つけた

GMT16に課題を感じていたので、枕探しはその後も継続しており、このたびついに新たなベストピローを発見した。

エムール「ウルトラコンパクトピロー」だ。

4300円となかなかに高価だが、寝心地には替えがたい。しかし、このキャッチコピーを見た瞬間に、気がついたら僕はAmazonをポチっていた。

「枕のようなものではなく、枕であること。」

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旅先に、自宅の枕を携帯しよう――このウルトラコンパクトピローは、アイデアグッズではなく“枕”として作られた枕。寝心地と携帯性を両立するために、復元率の高い良質の低反発ウレタンを使用し、頸椎高にフィットするカーブ曲線を生み出しました。中材に特殊な切込みを入れて独自の形状にすることで、超コンパクトに収納できるよう設計。

コンセプトが素晴らしくないですか??
まさに。冒頭にも言った通り「自分のいつもの枕をキャンプに持っていくことはできないので、代替品で我慢」が今までの常識だったのだが、そもそもいつもの自分の枕を持っていくことができれば、この我慢は不要のものとなる。

プロモンテより軽く、小さい

実際に比べてみた。左がプロモンテ、右がエマールだ。

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付属のスタッフバッグに収納すると、ご覧の通りプロモンテGMT16と全く同じサイズだ。しかし、プロモンテはギチギチにエアを抜いて固めているため、余裕がなくカッチカチにこのサイズなのだが、ウルトラコンパクトピローはフワフワとしていてまだ余裕がある。枕内部のウレタンを傷めないように、余裕がある作りにしてあるのだろう。そこで、もっとギリギリのスタッフバッグをストックから探してきて入れてみた。

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はい、小さくなりました。もっとぴったりのスタッフサックを見つけたら、もう少し小さくなりそうだ。常にギチギチに詰めたらウレタンを傷めてしまうが、普段は純正のスタッフバッグで保管し、キャンプに行く時だけコンパクトに収納すれば問題ないだろう。

そして重さは、プロモンテ314gに対してウルトラコンパクトピローは266g。実測値。

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展開サイズはプロモンテに比べてひとまわり横幅が狭いので、ここは好みが分かれるかもしれない。僕は割と寝相が良いので、横幅285mmでもまったく問題がなかった。そういう意味ではプロモンテも横幅がもっと小さいタイプがあっても良いと思った。

エア入れが不要

そして最大の特徴は、キャンプ枕の定番である「エア入れ」がないことだ。中身の低反発ウレタンに特殊な切り込みが入っており、くるくると畳んでもウレタンが傷みにくくなっており、袋から出すと一瞬でこのウレタンが広がって枕になる。

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エア入れが必要な枕は、その手前もさることながら、空気が固くて寝心地がいまいち良くないことも課題だった。軽く、小さく、組み立てが簡単。

そして最高の寝心地

最大のポイントである寝心地だが、めちゃくちゃ良かった。いつも使っている低反発のウレタン枕とほぼ変わらない快適さでびっくりした。まだ家でしか試していないため完全レビューとは言えないが、プロモンテGMT16を家で使ったときよりも確実に寝心地がいいので、外でもパフォーマンスが高いと思われる。

キャンプやテン泊の活躍が待ち遠しいアイテムだ。


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