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バックパックキャンパーがNEMO DRAGONFLY BIKEPACK 1Pの良さをただただ語る

僕は車もバイクも自転車もなくキャンプは主にバックパック、たまにキャリースタイルで臨んでいるので、必然的に使えるテントが限られてくる。

今まではキャンプはMSR ELIXIR2、登山のテント泊ではNEMO TANI2Pという使い分けをしていた。本当はシングルウォールやフロアレスの方がいいんだろうけど、安心して寝られる自信がなくダブルウォールから選んでいるため、選択肢はさらに絞られる。

コスパが良く、ラフに使えるエリクサー2
登山には軽くて広いTANI 2P

どちらもとても良いテントで目立った不満点はなかったのだが、あえて言うとエリクサー2はバックパックスタイルには若干かさばって重い(コミコミ実測2.7kg)。TANI 2Pは収納性が低く、広いわりにドーム型の天井圧迫感が強い。あと派手なNEMOグリーンがあまり好きではない。しかしどれも「あえて言えば」と言うレベルであり、そこまで意識していなかった。ドラゴンフライバイクパックに出会うまでは。

ドラゴンフライのバイクパックモデル

ノーマル?のドラゴンフライ

もともとNEMOはドラゴンフライというNEMOグリーンの山岳テントを出しており、今回のテントはこの「バイクパックエディション」となる。主な変更点はカラーリングと自転車のハンドルに取り付ける用のスタッフサック、そしてランディングゾーンの3点。名前の通り主に自転車キャンプ用のテントなのだが、山岳テントとしてのポテンシャルもかなり高いと感じた。僕のような自転車を持っていないバックパックキャンパーにも自信を持っておすすめしたい。

1Pと2Pで迷ったのだが、ランディングゾーンによる収納性アップによりひとりなら2Pじゃなくてもいいのでは?より小さく軽くできるし。2Pは1Pより300gも重いし、2Pなら既に持ってるTANI 2Pと用途が被ってしまう!と思って勇気を出して1Pを選んだ(僕は狭いテントが苦手)のだけど、これが最高にクールな結果をもたらすことになった。

まず、めちゃくちゃカッコいい

まずカッコいい。1番大事。
ネイビー&ブラウンのカラーが渋い
ポイントのライムグリーンも映える
フォルムが好きです

キャンパーにとって「わが家がカッコいい」と思えるかどうかは何気にめちゃくちゃ重要なポイントだ。ドラゴンフライバイクパックはカラーリング、フォルムともにめちゃくちゃかっこいい。設営してる段階からテンションがMAXになる。

とにかく軽く小さい

スタッフサックも小さくてカッコいい
ポールの節が多く、小さくまとまる

1Pはダブルウォールなのに最低重量1.03kgとめちゃくちゃ軽い。それでいてフロアは30Dとそこそこの厚みがある。結局、大事に長く使いたいのでどうしてもフットプリントを付けてしまうのだが、それでもポール、ペグ、ガイライン、フットプリント、スタッフサックコミコミで1.3kg程度とかなり軽い。TANI 2Pは同じ条件で計ったところコミコミ1.7kgと400gも重かった。ポールも通常より節が多く短く折りたためるので、スタッフサックにすっぽりと入る。

収納性がバツグン

ここがドラゴンフライバイクパックの最もイノベーティブなギミックなのだが、片側の前室に「ランディングゾーン」なる荷物置き場を作ってしまったことにより、居室はスッキリさせることができ、コンパクトながらもめちゃくちゃ高い収納性を持たせることが可能になった。

バスタブで立ち上げるため雨も浸水しない
ザックリと荷物を置ける。探しやすい
それでいて前室も狭くない
無駄な荷物がないのでテント内がスッキリ

僕は狭いテントが苦手で寝られないため、ひとりでも2Pを選んでいたのだが、このランディングゾーンが全て解決してくれた。僕にとっては床面積の広さよりも、寝るスペースが荷物でごちゃごちゃしないことが重要だったのだ。だから1Pでもとても快適に睡眠できた。ランディングゾーン大好き。。結婚して。。。

地べたスタイルにめちゃくちゃ取り回しが良い
入り口のループにマスクを干したりもできる

意外と堅牢で雨風に強い

ドラゴンフライバイクパックは山のぼりからは「スペック的には山でも使えそうだけど、実際は厳しいのでは…?」と言われていた。僕もそう思っていた。
理由は大胆なフライデザインによる雨風の侵入リスクと、クロスフレームではなくハブポールによる強度の不安の2つだ。

しかし、まだ3泊しかしてないのでデータは足りないと思うが、実際に使ってみてこの点は思ったよりもだいぶスペックが高くて感動した。

雨風は全然侵入しない

上半分がメッシュ
前室の逆側面がかなり空いてる
中から見るとこんなに空いてる。不安を感じる
頭側のフライがだいぶえぐれてる。雨入らない?

3泊のうち、1泊は小雨、1泊は大雨、1泊は強風と少ない中でもそこそこハードな環境だった。最低気温は5℃。しかし、床からの浸水はもちろん、雨漏りや雨風の吹き込みも結露もまったくなく、強風に煽られて破損することもなく、とても安心して寝ることができた。

大雨でも室内は快適

浸水と強度の不安からドラゴンフライバイクパックの購入をためらってる人がいたら、予想以上に大丈夫なので安心し欲しい。厳冬期の山はもちろん厳しいと思うが、体感的にはスリーピングシステムを整えれば0℃までは十分行けると思う。

不満点をあげるとすれば

付属のスタッフサックがかなりタイトで入れにくいことぐらい。フットプリントを追加で入れるとパツパツになってしまいかなり出し入れに手間取るので、少し余裕のある山と道のスタッフサックに変更した。これはかなり余裕があるので雑に詰め込める。重さはむしろ山と道の方が軽く、どちらにしても外付けするので基本はこちらを使っている。今後自転車を買ったら付属品を使いたい。

付属の袋はカッコいいが、かなりキツい
山と道がベストなサイズ感

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