2024年3月の雑感まとめ

日々思うこと、色んな考察を形にしたいと思って始めたnote。
いつの間にか、「うえりの激ヤバ恋愛遍歴」「プレイリストの曲順考えるの楽しいよね」「読書日記」「映画鑑賞日記」「ミスチル好きな曲ランキング」「大相撲番付予想」「プロ野球戦力まとめ」「西武ライオンズ年俸予想」など、企画ものだらけになり、純粋な雑感的な記事がなくなってきてしまいました。

最近は、毎日Xの方に日々思う中~長文の雑感(主に教育について)を書いています。
そこで、Xで書いた雑感をここに整理してまとめておきたいと思います。

3/1
そして初めて3年続けて同じ部活を持ち、入部を知る生徒を見送ることができた。 場面緘黙気味であまり自分の気持ちを口に出さない子が、熱い思いを綴ってくれてグッときちゃった。

そして部長さんからのプレゼント。 大切に使います。 1の救われる瞬間でそれまでの何十倍の辛いことがチャラになる、そんな職業。 また頑張れそう。

3/2
病院の待ち時間で読んだ雑誌に、日本ハム時代の大谷翔平のエピソードが書かれていた。 「スタミナつけるには長距離走らなきゃダメだよ」という、現代のスポーツ科学では正しくないと証明されているアドバイスをコーチから受けた際に、「ありがとうございます」と笑顔で返していた。
後から別のコーチが「まさかあの方法取り入れる気?」と聴くと、「正しい方法かは自分で判断できます。たとえその方法が自分にマッチしなくても、成長して欲しいと思ってアドバイスしてくださっているはずなので。その思いに対して感謝しています」と答えた。
「アドバイスや指導の正しさ」と「思いの正しさ」は切り分けて考えないといけないなと思った。もちろん両方正しいのが理想だが、いつも完璧な指導ができるとは限らない。思いだけは踏み外さないようにしたい。
受け手側も、「内容を受け取ること」「思いを受け取ること」は別。全てを真に受けるのではなく、自分の頭で考える癖をつけながらも、思いまで否定しないことが大切だと思った。

3/3
この時期になると高校入試の関係で登校日もまちまち。考査も終わっているため、成績に関係ない単発の授業が組み込まれる。正直、この時期の授業が一番楽しみ。テストとか意識せずやりたいことができるから。ホントの意味で教科の学習の楽しさを共有できるか腕の見せ所だと思う。
でもそんな授業があったのは最初の数年だけで、ここ数年は進路行事や学年レクなどで埋め尽くされてしまった。 この時期こそ授業したいのになあ。 まあしたくない先生が多数派だろうから、仕方ないのかなあ。

3/4
昨夏放送のドラマ「私の一番最悪なともだち」を見て。 「『大丈夫?』という質問に『大丈夫じゃない』と答えるのは勇気がいる」 ホントそうだよなあ。 蒔田彩珠演じる主人公は、ボンバーした寝癖の写真を送って心の鍵を開いてたけど、正解って何なんだろ。
結局主人公は、最終的には「わかろうとしないで」ってセリフで突き放されてしまった。 一人深海に沈みもがいてる人の苦しさを、地上からはわからない。
辛いこと、しんどいことをたくさん経験した人は他人の痛みがわかると言うけれど、「痛み」って孤独なもの。 どんなに似た経験をしても他人の痛みを「分かる」ことはないと思う。
そう割り切った上で、じゃあどうしたら他人の痛みをやわらげることができるのか。 孤独から解放することができるのか。 うーん、難しい。 難しいですね、で片付くほど簡単じゃないけど。

3/5
高校入試があり問題を解いたが、難しい。
意外と小中の学習指導要領ってちゃんと確認する機会ないから、中学生がどんなことを学んでどんなところで躓いているのか知る機会になる。
そうえいば、自分も小中の頃は理科苦手だったなあ。
なんかつかみどころのない感じ。
物化生地行ったり来たりして、求められる力も違っていて、気持ち悪かった。
学んできたことを整理しきれず、この問題がどの分野のどの単元の話なのか、引き出しを引っ張り出すのが一番難しい教科だった。
実際、中学校の理科は難しいと思うし、毎年5教科一通り解いているが、理科が一解きづらい。
この気持ちを忘れずに、高校に入ってきた生徒たちには、「しっかりとレールを敷いてあげること」を意識して系統立てて指導したい。
特に化学なんてレールに乗ってしまえば一番簡単なんだから。

3/6
ファーストインプレッションってホントに大事だなあと思う。 入試で会った受験生が礼儀正しいと、入学が本当に楽しみになる。
「初めて会ったときはいけすかないヤツだと思ってたわ(笑)」みたいに後から笑って語り合うことはあるけど、笑い合えるようになるまでには結構超えなきゃいけない壁って大きくて、長い時間をかけて信頼関係を構築しないといけない気がする。 だからやっぱり初めて会った時の印象って大事。

3/8
櫻坂46の井上梨名がMCを務めるラジオで「私らしい四字熟語の座右の銘」を募集していた。 その中でリスナーから「他力本願」というフレーズが送られてきた。 「一見マイナスなイメージかもしれないけど、色んな人の支えで生きている」と補足されていて、井上も「これ良いな!」と採用。 確かに良いな!

3/9
教育の専門紙に「ソーシャルボンド理論」が紹介されていた。 人を集団につなぎ留めておくものは4つあるらしい。 学校に置き換えると
①「信念」…学校は行くべきもの
②「巻き込み」…部活があるから、委員長だから
③「投資」…大学進学などのため
④「愛着」…クラスや部活の友達、教師などとの絆
①〜③は、多様な学びの場が広がっている現代、通用しない。 生徒が学校を好きでなければ逆効果に働く。 ④が大切。 「学校に来て良かった」「学校楽しい」って思ってもらえるような居場所を提供するのが教師の大切な仕事だと思う。 前向きな進路変更なら良いが、やっぱり学校を去るのは寂しい。

3/10
録画がたまっていた昨夏放送のドラマ「最高の教師」を見終わった。 高3担任の主人公・九条(松岡茉優)が卒業式で生徒に突き落とされて命を落とし、1年前にタイムスリップして2度目の人生を送る。 本気で生徒と向き合うことを決意した1年間を描いたドラマ。
自分も高3を見ることが多いし、九条と同じ化学教師なので共通点が多い。 どこか達観して心を無くしがちなところな性格も自分と似てる。 でも2周目の九条は淡々とした口調の中に生徒に対する強い愛情があり、「変えたい」という強い信念があった。
2度目の卒業式の日、九条を突き落とそうとした生徒を突き止める。 九条は一切口を挟まず、じっとその子の話を聴き続ける。 「先生、何でもするって言ったよね。俺と一緒に死んでくれない?」 断った九条に対して「そうだよね。こんなこと思うのは俺がおかしい」という生徒。
すかさず九条は「おかしくない。あなただけじゃない、そう思うこともあるでしょう。色を失った世界で淡々とこなす日々が虚しくなること。でも無理だとしらける前に、自分だけでも自分を信じてみて。」
「あなたにも待っている人はいる。見えてないだけ。あなたが一人だと思っても、あなたをもっと知りたいって私が、私たちが思ってる。だから…」 ここで「おかしくない」と即答できるのはすごいと思う。 自分が理想としている「最高の教師」がそこにはあった。 本当に良いドラマだった。

3/11
生きてさえいれば友達と仲直りできる。 生きてさえいればまた恋できる。 生きてさえいればもう1回受験できる。 生きてさえいれば仕事を探せる。 生きてさえいればお金を稼げる。 生きてさえいれば家は建て直せる。 生きてさえいればまた思い出は作れる。
防災教育は「いのちの教育」。 東北に住む者として、日本人として、伝え続けなければいけないし、考え続けなければいけない。

3/12
教頭に呼び止められ印刷室へ。え、なんかまずいことした?と思ったら 「来年度の校務分掌についてですが...」 あわてて制止。 「ちょっと待ってくださいそんな大事な話立ち話でしないでください、校長室で3人交えて話しましょう」
もともと教頭のことは今まで出会った先生で一番軽蔑しているが、本当にガッカリした。 人事の最終責任者は校長にあるはずなのに教頭づてのこんな立ち話で良いはずがない。 本当に軽く見られた気分で、中身はともかく伝え方が本当に残念だった。

3/13

起立性調節障害など、「学びたくても学べない」生徒にとって大きな前進ですね。 同時双方向のみで、オンデマンド型が認められないのは残念だけど… 自宅からでも、病院からでも、保健室からでも、Google Meetひとつでクラスに参加できる。 どんな形でもクラスへの所属感を感じてもらえたらいいな。

3/14
卒業式当日を発熱で欠席した卒業生が来校し、「1人のための卒業式」が開かれた。 会議室を借りて紅白幕や花を設置し、管理職や学年の先生、保護者、さらに同級生も10人近く駆けつけてくれた。 音楽の先生のキーボード演奏で証書授与などの場面に花を添え、校長からの式辞の場面で卒業生は号泣。
教員1年目の頃も、簡易的ではあったが同じように発熱で欠席した卒業生に向け「1人のための卒業式」が開かれ、しかも該当クラスの副担として近い距離で立ち合い、直接言葉も交わすという経験ができた。本番の卒業式と同じくらい、とても印象に残っている。やはり卒業生はとても感激していた。
もちろん体育館での厳正な卒業式に参加し、同級生全員と一緒にお別れしたかったと思う。でも、自分1人のために心をこめて送り出した先生方や仲間の思いに感激し、きっと忘れられない卒業式になったと思う。 「誰1人取り残さない」ってこういうことだなと思った。 私もとても感動した。

3/15
今日は部活の卒業生のお別れパーティーでした。 正顧問の先生に「うえりー戻ってきて、1年生の成長にビックリしたでしょ?」 ホントにそう。受け身で人見知りで手取り足取り教えてもらっていた1年生が自分たちで話し合って企画を考えて色紙など準備して…。高校生の1年の成長は目を見張るものがある。
3年間となるとなおさら。卒業生が1人1人挨拶するときに「僕変わったと思いません?(ドヤ)あんなに人見知りだったのが…」 ホントにそう!後輩ができて順番に教えに回って、後輩ができた喜びに溢れてる姿が印象的だった。
そしてこんな素敵なプレゼントをくれる気遣いまでできるようになり… (他の卒業生からのも混じってますが) そんな成長を一人一人に直接言葉で伝えた。 部活はクラス替えもないし人数も少ないから、同じメンバーの成長を密に感じられる。 やっぱり部活って良いなあ。

3/16
昨日の部活お別れパーティーについて。
1人1人へのコメント考えたらめちゃくちゃ溢れて1人あたり500文字くらいになった。 もちろん覚えてることもあるけど、記憶から抜けてることもある。 そんなときに役立つのがPCの「wDiary」というフリーソフトに書いてある日記。 最近はスマホの「引き出し日記」というアプリに書いているが。
毎日あった出来事や感じたことを文章で書き留める習慣があると、後で振り返った時に成長を感じたり気づきがあったりする。 検索機能もあるので、名前を入れて検索すると、その子のエピソードが色々出てくる。 そうやって振り返って、その子の成長を感じて、言葉にまとめる時間が一番楽しい。

3/17
3/4の雑感に書いた「『大丈夫?』という質問に『大丈夫じゃない』と答えるのは勇気がいる」という言葉について。
そのセリフについて、先日校長との面談で話題に出し、語った。 「それはホントに気をつけなきゃいけないと思っていて、『最近どうだ?』って聴くようにしてる」 とのこと。なるほど。

3/18
Adoがラジオで「さくら味」について語っていた。 「あたし桜の花びら集めて食べたことあるんだけど、全然おいしくなかったんだよね」 さくら味って、何??

3/19
学校行事で中村哲医師のドキュメンタリー映画を見た。 アフガニスタンでの用水路建設などの人道支援にかける思いを知った。 「主役は大自然。人間は、そのわずかなおこぼれにあずかって慎ましい生活を送れている」という言葉が印象的だった。
自然を守り、誠実に賢く向き合っていけば自然と人間の共生はできるし、人間同士の醜い奪い合いもなくなる。 「自然の理はどうなっているのか」しっかり理解し、正しく、賢く自然と生きていくために、理科教育は絶対になくてはならないと思った。

3/20
【ゆる募】受講者が「1人」の授業を担当することになりました。教師対生徒の1対1の対話では概念が固定化されてしまうのではないかと危惧しています。多様な価値観や考え方に触れるためのアイデアはありませんか?科目は物理です。

3/21
最近これをやってます。 高校入試を解いて危機感を抱いたので。 物化生地幅広く専門性を高めていきたい。 あと、意外と中学でやるカリキュラムって詳しく知らなかった。 中学とのつながりも意識しながらアプローチしていかないと。

3/22
いつもは低姿勢で僕なんかにも明るく声かけてくれておだててくれるような先生が、職員会議で強い口調で苦言を呈していた。大事な決定事項を曖昧なまま進めようとするのにメスを入れてくれた。担任の先生などがのびのびと働けるよう全力で守ってくれているようで、かっこいい学年主任に映った。

3/23
サイエンスZEROの録画で他元素合金の特集を見た。お互いに触媒活性をほとんど持たないロジウムと銀を混ぜて、高い触媒活性を持たせるなど、1+1が10にも100にもなるのが合金の魅力。
そしてその組み合わせは天文学的数字で、これまでの常識を覆す組み合わせを見つけるのが面白さでもある。 さらにAIを使って組み合わせを提案させ、合金としての性能を入力することでさらに精度の高い提案をしてもらうことでまだ見ぬ有用な合金を探していた。
教科書や常識にとらわれず柔軟な頭で考えてトライしてみること、そして失敗から学んで成長することの大切さがたっぷり詰まった分野だと思った。

3/24
「先生の相談室」読破。 またnoteに書きますが、友達がいない生徒への対応について、「一人の時間は成長に欠かせないサナギのような時期」「クラスメートより一足早く大人への階段を上っている」という表現が素敵だった。
みんな近所の友達だった小中とは異なり、高校は地域性も薄くなり、多様な人達が集まるし、生き方・日々の過ごし方が多様になる時期だと思う。 自分も小5から高1くらいまで友達がいなかったが、その経験があったからこそ人に優しくできるようになったと思う。

3/25
まだ2023年度だが、早くも2024年度の準備が始まっている。 教員6年目になるが、こんなに早く動き出す学年は初めてだ。 私の事務処理能力の丁寧さ・正確さ・素早さを見抜いた学年主任が、各クラスの教室掲示用のグッズを自分に託した。
とてもワクワクする作業だし、経過を見せて確認するたびに「早い!見やすい!完璧!」とおだててくれる。 自分が担任だったらこだわりあるから勝手にこういうことされると嫌だが、幸いみんな「助かる〜」と言ってくれてる。 各クラスが「私テイスト」の掲示物で埋まる光景も、悪くない。
しっかりと1人1人を信頼して、適材適所に役割を与えて、やり甲斐を与えてくれる。 多少主任王国的なところはあるが、放ったらかしにせず1人1人を育てて褒めて立ててくれる。 今のところ、これまでご一緒した学年主任で一番自分に合っている。

3/26
この仕事をしていると、買い物に行った時に生徒や卒業生がバイトしていることがある。 今日も帰りにコンビニに寄ったら、生徒が働いていた。 学校から一歩出ると気の抜けた完全オフモードなので、「先生!」と声をかけられると(うげっ!)ってなるが、なんだかんだ元気になる。
普段学校で見ない「社会と関わっている姿」を見るのは新鮮で嬉しい。 自分の勤務校は偏差値40程度の進路多様校だが、本当に人間的に大人でとても気が利く子が多いなと思うし、社会に出るにあたって学力とかはほとんど関係ないなあと思う。
普通に感じが良くて気配りができて良い店員さんだなあと思った。 自分が高校生の時なんて店員どころか1人でコンビニで買い物することすらままならなかったよ。 コンビニ店員なんて誰にでもできることじゃない。シンプルにすごい。

3/27
この前読んだ教育専門紙に、運動とメンタルの関係について書かれていた。 思うようなパフォーマンスが出来なかった子に対して、ついついしゃがんで目線を合わせて話を聴いてしまうが、しゃがむ姿勢はメンタルを落ち込ませてしまうらしい。 一緒に立って歩きながら、の方が良いらしい。
確かに、落ち込んでる子のペースにこっちが合わせる必要はないし、自分に相談することで「余計に気分が落ち込んだ」となっては意味がない。 寄り添い、傾聴、共感は大事だが、引っ張って前向きにさせることを忘れてはいけないと思った。

3/28
新年度から担当の部活も変わり、吹奏楽部の練習を見るのも残り少なくなってきた。 1年生の生徒がハモデを使ってチューニングや基礎練を仕切ってピアフィードバックをしていて、成長のスピードがすさまじい。 新勧が楽しみ。新勧は人を変える。人見知りの先輩も、信じられないくらい面倒見良くなった。

3/29
春は別れの季節。今日は離任式でした。 こんなに先生方が長く熱く話して感動的な離任式は初めてでした。退場する先生に駆け寄る生徒や卒業生もなかなか途切れることなく、本当に愛されてるんだなと思った。
特にお世話になった先生に挨拶に行った時に号泣。今まで自分が泣く時って、余裕がなくて自分のことでいっぱいいっぱいになっているときだった。誰かとの別れを惜しんで泣いたのは初めてだと思う。大人になったのかなあ。出会いに感謝。

3/30
先日、部活のSNS発信の際に、SNSの話題になった。 30代前半の2人の顧問は「前略プロフィール」が流行っていた、と話していたが、全然わからない。 あんまり年齢違わないはずなのにな(笑)。 ちなみに自分はmixiとかはやっていた。
Xやインスタ、TikTokなどがユーザー層に特徴が出るのと同じように、自分の所属するコミュニティーが前略プロフィールに縁がなかっただけなのかな。 ちなみに部員4人は誰もTikTokをやっておらず、やっぱりカラーが出るよなあ、と思った。
ところで、「前略プロフィール」が出た当時はインターネットに自分のプロフィールが出るだけで画期的だったみたい。 そう考えると、誰もが気軽に踊って動画で自己表現できるなんて、時代が変わったなあ。

3/31
退学した生徒について、本人の意識だけじゃなく家族の教育方針まで持ち出して悪口を言っている先生を見ると、悲しくなる。 そうやって頭ごなしに否定されて、自分の思いを受け取ってもらえないから、学校に行けなくなったんじゃないか。

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