「考えすぎ」について

私はよく「考えすぎ」「心配しすぎ」といわれる類の人間です。

私事にはなりますが、つい最近悲しい出来事があり、その際に悲惨なほどの自責と後悔に陥り、相談した親からも「考えすぎだよ」と言われました。

自分の中では乗り越えたと思っていますが、乗り越えることができたきっかけはこの「考えすぎ」という性質との向き合い方を変えたからだと考えています。

まず「考えすぎ」が以前まではどのように作用していたか。
私は考えているようで悩んでいただけだったのです。
頭の中でひたすら事実とそれに対する想像を繰り返して考えているようで何も進歩のない、ひたすらに同じところをぐるぐるとしていただけでした。
ただ単に自分がそれを受け入れて前に進むことができないから、感傷に浸ることに甘んじていただけでした。

ではどのように変わったか。「問い」を持つことにしたのです。
「私の何がいけなかったのか」「これからどうすれば改善されるのか」など、思考に方向性を与えました。
すると不思議なことに「考えすぎ」が良いように作用してそれらの問いに対して深く考えるようになりました。そうなれば後は前に進むのみです。

勿論、今でも時折思い出してはブルーな気分になりそうにもなるし、当時は涙をこぼすほど悲しみました。
ただそんな時は母がくれた言葉を思い出すと楽になります。

「あふれた感情は蓋をして抑えるんじゃなく、そのまま流してあげたらいい」

自分にかなり刺さったこの言葉は、悲しみを思い出してしまうということへの価値感を180度変えてくれました。

自分が触れるものは皆「事実」と「解釈」でできていますから、我々が変えうる解釈でも良いように出来たら少しは楽になると思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?