私の部屋は、殺風景。

涼しくなってきましたね。どうも上乃葵です。今日も元気に冬眠の準備をしています。

読書の秋に素敵な宣伝です。本日、9月20日の産経新聞関西版の夕刊に、私の書いたビブリオエッセーが掲載されました!

こちらからお読みいただけます。

テンションが上がったので、ちゃんと写真も撮ってあります。新聞に自分の名前が載ってるって不思議な感じですね。容疑者として載らなくて良かったです。

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居住地が割と細かい所までばれてますね。なんで区まで書いてしまうん…?

掲載されている文章は少し手直しされているので、元の文章をこの記事の最後に載せておきます。ほぼ一緒なので間違い探し程度です。読まなくていいです。

以上、殺風景な部屋から、上乃葵がお届けしました。


2019.10.27追記

10月26日の夕刊にて、ビブリオエッセー月間賞の選考会の様子が掲載されていました。選考員の方からお褒めの言葉もいただいておりました。初投稿で初採用、更には○も貰ってます。上出来ですね。これからも殺風景な部屋で頑張ります。

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「わたしのウチには、なんにもない。」シリーズ
ゆるりまい著
(KADOKAWA/エンターブレイン)

 断捨離、生前整理、ミニマリスト……。近年、持たない暮らしがブームとなっている。片付けに目覚めた私もたくさんの物を処分したが、どうにもスッキリしない。悶々としていた折、職場の図書館でこの本に出会った。不思議なタイトルへの興味と同時に、どうせ観葉植物や雑貨を飾った、シンプルでお洒落な我が家自慢だろうとも思った。けれども良い意味で裏切られた。
 中身はコミックエッセーで室内の写真も掲載されているが、モデルハウス、いや引っ越し後のようになんにもない。著者はとにかくなんでも捨てる自称「捨て変態」で、必要なくなれば原稿もペアリングも処分してしまうらしい。ペアリングをつける相手がいないことはさておき、割と共感できた私はもしや捨て変態の一味なのだろうか。
 しかし、私にも処分できない物があった。思い出の品だ。これこそがスッキリできない原因だったものの、捨ててはいけない気がしていた。だがこの本は「モノそのものを捨てたからって思い出までは消えたりなんかしない」と私に前を向かせ、ゴミ袋を手に取らせた。本文は「手元にあったら今の私が元気になるものだけは残しておこう」と続く。そうか、こわばった笑顔の写真も、つまらなかった映画の半券も、手放してよかったのか。ちなみに著者はこの後、卒業アルバムを処分する。私はここまで思い切れなかったけれど、本当に大切な物だけを抱えて生きようと決めた。今の私は、心も引き出しも随分と軽くなっている。

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