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滑川中学校の防災訓練に自衛隊が招かれ、自衛官募集チラシが配られた   →来年度以降の中止を確定し、教員・生徒への「配属将校」「暴力」「少年兵」テーマを含む平和教育を年度内に行ってほしい

埼玉県比企郡滑川町、滑川中学校で2024年(令和6年)1月11日木曜日に防災学習が行われました。1年生は消防隊員による学習、2・3年生は自衛隊員による学習でした。
防災学習後に、中学2年生と3年生には自衛官募集チラシが配られました。

その様子は滑川中学校ホームページにも記載されています。
滑川中学校HP→行事https://www.town.namegawa.saitama.jp/material/files/group/11/bousaigakusyuu.pdf

来年度以降、恒久的に

防災学習(防災訓練)に自衛隊をよぶことは、やめてください。
中学生に、自衛官募集チラシを配ることは、やめてください。



 なぜならば自衛隊は、軍隊だからです。日中戦争から太平洋戦争にかけて国民の戦意高揚や軍人養成が政府の必須課題となりました。児童生徒を軍人へ養成するために、軍人が学校に送られ暴力を伴う恐怖教育が行われたことを忘れてはいけません。
 学校で教えるべきは、幸せに生きるための道で、そのための知識と経験です。基本的人権を知り、それが侵された時の防衛手段や抗議手段を知ることが大事です。戦争(軍事が優位な状態)になってしまえば、基本的人権や自由も幸せも奪われます。さらには、命も家族も住む家も。
 教育目標でもある「自ら考え、行動する」。この正反対にあるものが「軍人」です。軍隊では、例え銃弾が飛んでくることが分かっていても前に出なければならず、命令に従うことは絶対です。人殺しが合法化されるのが戦争です。

 加えて、滑川中ホームページの行事報告で、とても気になったのが、あっけらかんとした文の書き方や写真の選択です。自衛隊の持つ問題に全く配慮がないレポートの作り方です。これを書いた教員は、”自衛隊は戦うために存在し、災害救助は、戦闘がない時の従たる業務で、割合としては1割前後”という事実を知らないのではないか、と感じました。滑川中は、若い教員が多く、20代~30代前半の方の戦争への警戒感が希薄である様子にも危機感をもちました。もし、この認識で、政府から「戦意高揚」の指導があれば「軍国少年」を作ってしまうのだろうな、と。

「自由は、ある日突然なくなるものではない。それは目立たない形で徐々に蝕まれ、気がついたときにはすべてが失われているような過程をたどります。」


宮澤喜一著「新・護憲宣言」より)

2012年(以降) 
J-アラート(2009年より)が始まった際に、対応策とされたシェイクアウト訓練(2012年)避難訓練のひとつとして学校で行われようになる 
*シェイクアウト訓練は北朝鮮からのミサイル攻撃への避難行動を想定しています

2022年度 滑川中学校:防災訓練での自衛隊誘致

2023年度 滑川中学校:中学校での自衛隊員募集チラシ配布

これが、私は自由が「徐々にむしばまれ」ている状態に見えます。気が付かないでいると、全ての自由と基本的人権が失われた状態へ進みます。

なぜ、防災学習に戦闘機のパイロットが来るのでしょうか?

これを読むと・・「いつか来た道」に見えてきませんか?
「文部省では操縦士の早期育成として、1938年から男子中等学校での滑空部の設立と滑空訓練を推奨、指導のため教官が軍から派遣された。訓練で適正が認められた者は少年航空兵へ推薦された。1941年には太平洋戦争開始により大量育成のため正課として格上げされた。」
出典:wikipedia 学校教練 
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%A6%E6%A0%A1%E6%95%99%E7%B7%B4

なぜ、学校に軍事的なものが入ってくることに強い警戒をしなければいけないか、わからない方はこちらを読んでみてください
https://www3.nhk.or.jp/news/special/senseki/article_160.html
軍国少年は学校で教育され、作られるのです。

出典:wikipedia 少年兵 :沖縄戦において現地の14歳~17歳の少年を「鉄血勤皇隊」や「少年護郷隊」として防衛召集 約半数が死亡


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