〇〇デザイナーとは何者なのか
この記事は [Wano Group Advent Calendar 2019]の23日目の記事となります。
UI/UX Designerのミツナです。
突然ですが、UI/UX Designerという職種が何ができる人か説明できますか?
UX Researcherとは何が違うんでしょうか?
そもそも、〇〇デザイナーありすぎ。
ざっと思いつくものを上げてみました。
結構ありますね。。。
- Web Designer
- Service Designer
- UX Designer(Researcher)
- UI Designer
- UI/UX Designer
- Interaction Designer
- Motion Designer
- Visual Designer
- Graphic Designer
...etc
いつの間にか、デザイン領域の特定分野に専門性を持った 〇〇デザイナー って増えましたよね。
デザインが重視されていく中で、「広く浅く」から『狭く深くその分野を極めていこうよ』という流れがあったからではないかと考えています。
しかしこれからは、田川欣哉さんの言葉をお借りすると「越境」が求めらる時代なんだと認識しています。
となるとですね、以下のようなことが起きているわけですよ。
何でも屋になりがちデザイナー
↓
「専門性をもってその分野を極めて行こうよ」
↓
専門性を持った〇〇デザイナー誕生
↓
単一の専門だけでは、求められるスキルとギャップが生まれる
↓
複数の"専門"をまたぐように(プチ越境)
↓
〇〇デザイナー ✖ △△デザイナー ✖ □□デザイナー...
↓
君の名は? ⇐ ココ
1つの肩書で表現するのは難しいですよね。
中にはデザイン以外の分野に越境している人もいるので、もう何と名乗ればいいのやら。。。
そこで、デザイナーは今ある職種の中でメインとなるものをピックアップして名乗っていたり、ちょっとゆるふわな「いろいろできます〜」のような曖昧な表現になってしまうのだと思います。
では、自分が何者なのかを的確に表す言葉がないことにより、何か業務自体に問題は起きるのでしょうか?
ギャップが生まれて、お互いに不幸に。。。
あなたの近くにいるUI/UX Designerには、何をお願いすればよいのでしょうか?
プロトタイプの作成までお願いしてもいいのでしょうか?
その人にはどんな情報を共有し、何を一緒に考える必要があるのでしょうか?
関わり方が曖昧だと、UI/UX Designerが考えるやるべきことや共有してほしい情報と、あなたが共有する情報との間にギャップが生まれます。
ギャップがあるとコミュニケーションを上手く取れず、お互いにアンハッピーです。
では、お互いに幸せになるためにはどうすればよいのでしょうか?
私はこう考える。
『デザイナーから自分は何者であるか、発信していこう!』
私はこの会社で初めてのUI/UXデザイナーとして採用されました。
会社として私に期待することはあれど、初めてのUI/UX Designerということもあり、ますますどんな仕事を振ればいいか手探りになります。
そこで、デザイナーとして下記2点を発信していこうと考えています。
1. 自分は何ができる人なのか
2. これからやりたいことは何か
【1. 自分は何ができる人なのか】
まずは、自分が今できることを明確にしようと思います。
周りの人が私にどのような仕事を任せ、どのような形で関わっていけばいいかが分かるようにします。
どのように自分ができることを発信するかは、色々と方法があると思いますが、私は自分からジョブディスクリプション的なものを書いて、自分ができること・やるべきことは何かを明確にしようと思います。
こうして、自分のできることを明確にすることにより、会社にとっての「UI/UX Designer」とはどういう人物かを浸透させることができ、今後の採用にも役立たせることができればよいなと思います。
【2. これからやりたいことは何か】
①では今ある自分のスキルを発揮するための情報発信をしました。
次はスキルアップ、より会社にとって価値のある人材になるために、どんな仕事を振ってもらうか、取りに行くかを考えたいと思います。
この記事を書く際にも参考にさせていただいのですが、自分に何が足りていないのかやどんなところを伸ばしていきたいのかを考える際に、長谷川さんの記事にある下記の2つの図が参考になるのではないかと思います。
出典: UXが付く肩書きがもつ不安感|長谷川恭久
出典: プロダクトデザイナーのスキルマップを考えてみた|長谷川恭久
まとめ
・肩書きだけでは、そのデザイナーが実際にできることは見えてこない。
・デザイナーは自ら自分を定義し、周りに発信する必要がある。
ちなみに、デザイナーができることが結局広がっているように見えますが、これは広く浅くのなんでも屋という意味ではないです。
あくまで、各分野を極めた上で次の専門性を磨いていくことだと考えています。
デザイナーは自分が何者なのかを明確にし、スケールできるところはスケールしていき、新たな専門性を磨いていけたらいいんじゃないかなと考えています。
『デザイナーはどんどん情報発信していこう!』
参考
・UXが付く肩書きがもつ不安感
・プロダクトデザイナーのスキルマップを考えてみた
・田川 欣哉 『イノベーション・スキルセット~世界が求めるBTC型人材とその手引き』大和書房,2019/8/24