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プロレス狂気遠征マン、ロサンゼルスで現地のエンタメをいくつか摂取した小話

DDTプロレスのワールドワイド狂気の変態天才ことMAO選手の追っかけをしていたらふとロサンゼルスにいて、ただいま遠征2日目。年末12/30になったばかり街から深夜のメモ書き。Threadsに書こうとしたら長くなりすぎたので、こちらへ。特に推敲もしてないなーがいタラタラ書きだし、全くプロレスの話じゃないです。

MAO選手の年納めプロレスを見ようと遠征したロサンゼルス、余裕を持って試合のあるハリウッドに到着したら2日ほど自由時間が持て余して。

令和のへそ曲がりこと重箱の隅ほど好き嫌なやつ私、観光嫌いとは言えベッドでゴロゴロTikTokしているのにはあまりにももったいないので、予定を立てることに。

観光名所イェーイ、は素敵なことだけどもどうしても自分で両手をあげてしづらい面があって

ダッチワイフのアクスタと一緒じゃないと恥ずかしくて記念写真が撮れない


もともとステージ・演劇・お笑い・アイドル…などなどの劇場エンタメ全般が大好きな身としては、ここでしか体験できないものを味わっておこうじゃないか、と夕方17時に思い立った。大々的に観光客向け…ではなく、ある程度現地で完結しているようなエンタメを摂取したい。

宿でGoogleマップを調べて、チケットサイト漁って買って。こういう、言語とか決済手段、得られる情報も不自由で欲望だけある状態、いろんな初心に帰れてすこぶる教訓がある。

結局、1日目はキャパ20くらいのスタンダップコメディ、2日目ははキャパ2000くらいのミュージカルをチョイスした。

あれ、結構いい予定の組み方をした自負がある。プロレスは3日目以降に観に行くし、4日目のプロレスでバンドグループが出演するとチラッと聞いて、音楽とプロレスは択から外す。

まず楽しめたか、どうだったのかみたいなところ。

ちなみに肝心の英語力、リスニングは学生の頃からさっぱりだし断片的な単語・ごく簡単な文法が聞き取れるくらいかな…の英語力だからなんの話をしてるかくらいしかもちろん両方わからない。ステージ見ながらTOEICの影が脳裏にチラチラ過ぎったけど、わからないからこそにステージのシステム自体、伝える術、笑いっていうギミック…みたいなところを改めて肌で感じられて貴重な経験だったなと。

ミュージカル、こっちは相当な満足度で楽しめたと思う。細かい筋はわからないけど、身振り・リアクションに加えて演出と楽曲が日常生活以上に意味・感情を補完して伝えてくれる、これがデカい。今何が起こって、どういう感情で進んでいるか…くらいはわかるから、ミュージカルのストーリーは追えてしまうのよね。ストーリーが追えるから、変なモヤモヤが残らずその他の要素も楽しめる。

一方でスタンダップコメディは基本喋りのみ、
簡単な身振り手振りはあるけどがんがんに捲し立てるし、笑いが軸だから思ったよりハードル高かったわよね。普段何気なくお笑いやテレビで笑ったりするけど、基本的になにか普通の状態とは異なった性質・動作から外れているから笑うわけであって、言語メインのスタンダップコメディ、しかも英語でそれを見ても日本人のわたしが笑いどころを見つけるの、相当難しい。でも逆にそれ以外で、ごく簡単な単語とか滑稽な身振り手振り、ハンドサインとか。言語がサッパリだからこそこういうことで笑えるんだ、っていう発見はあった。

総合的に言ってその場の楽しい、はミュージカルに軍配が上がったけれど、

それぞれの特質以上に規模感・クオリティ的なところの大きさももちろんあって。

ミュージカルの方は劇場も一見ディズニーランドか、と見紛うほど豪奢な作りで、

ロビーで写真を撮っていたお客さんが他にいたので撮影した写真を掲載しておく。ダメそうならダメで…

しかもブロードウェイ・ミュージカルの系列(詳しくはないが、それっぽい看板が出ていた)らしく、クオリティも掛けてるであろうコストも相当なものだった。日本のものすらミュージカルには詳しい方とは言えないけど、少し前に見た劇団四季の常設劇場公演、ライオン・キングとかそういうレベル感。

あとある意味のコストといえば、おそらくお金を掛けて実現させたであろうその題材を知ってる楽しさも多分に。マイケル・ジャクソンの半生、その栄光と苦悩…みたいなミュージカルだった。全然洋楽に詳しくないわたしみたいな日本人でも聞き覚えのあるヒットナンバーを実際に踊ってくれるのが強い。そりゃアメリカ人もエキサイトするよ。(目の前の席の人、死ぬほどハンズアップダンシングしていた、視界はアレだったけどもまあご愛嬌)

劇場スタッフも全員制服をビシッと着て綺麗な佇まい、お客さんもアメリカらしいカジュアルな格好(わたしのイメージだ)は少なくて、少しばかりドレッシーな方が多く、非日常を醸し出してる。もう空間から雰囲気が出てて、つま先ひとつとっても違う、ってこっちてもあることなのねえ…とよく考えれば当然のことを考えていた。

一方のスタンダップコメディ、ミュージカルの1/100のキャパシティだった。本当に!それすら入っていたかも怪しいくらい。


大学お笑いかな?のステージ広さ


日本観光サイトに載ってたから大丈夫かな…とたかを括って行ったけれど、自分に自信が無くなる小ささ。気をつけろ、って散々色んな人に言われてるな…って脳裏に過ぎる。気をつけろって言ってくれた皆さんへ、これ以外は今んところ大丈夫です。

でもその規模って出口でニコニコしたスタッフさんが迎えてくれて、隣の女の人がどっから来たの?ジャパン?って話しかけてくれて。(あまりにもGoogle翻訳がポンコツなタイミングがあって、フ⚫︎ッキングーグル、って仰ってて感動した) 地下お笑い好きな人にしか伝わらない例えをすると、ロサンゼルスの中野twlって感じのキャパ感。

開演したと思ったら受付のお姉さんがノート片手にラフな格好で出てきて、にぎかかに喋り出したと思ったら漫談が始まり!10分くらい経ってハケ、さらには近所にいそうなおばちゃんおじさんお兄さん…みたいな人たちが次から次へとスマホやらノート片手にゾロゾロ出てくる😂アメリカ、ネタ帳持ってていい文化なんだ…!!!そのライブだけだったのかな、謎は深まる…でもお話し自体は結構流暢に喋ってた。R1グランプリ1回戦かな?みたいなヤバ感はないのできちんと練習はされてる感じ。

もちろんサッパリわからないけど、もしかして普段プロでやってないかもな人たちが客席で見ながら、一緒に笑って自分の出番が来たら前に出て…決してガッチリ商業ベースではない、生活の営みの一部みたいなエンタメ、めちゃくちゃ愛おしくて。日本でもそういうものだって愛してやまないんだけど、アメリカにもそういう流れがあるんだなと実感できたのが嬉しかった。そういう意味で、決して日本ではできない体験ができたのは絶対にこっち。

あと、ライブシーン、演劇シーン、プロレスシーンでごくたまにある謎のガイジン観光客紛れ込み事件、あれを地でやれたのは楽しかったねえ。受付のお姉さんに「ワタシ ニホンゴ チョットシャベレル!!」と翻訳アプリを見ながら伝えられ、スタンダップコメディ中に「japanese⁇」的なイジリをたくさん受け(もちろんすごく気を遣ってくれていた、決して侮蔑的なものではない)、謎のガイジン冥利に尽きてしまいました。

これブロードウェイじゃん?!(ブロードウェイとも書いてあった)の質量クオリティでぶん殴られたミュージカル、本当にここでしか出来ない体験だったミュージカル。

さて次はやっとお目当てのプロレスが見られることになる。

所属の団体が興行を開催するわけでもなく、たったひとりでの遠征に、たぶん勝手にひとりで着いていくプロレスアメリカ遠征、いったいどうなることでしょう。めちゃくちゃ信頼してるプロレスラーであり、演者であり、クリエイターなのでなんの不安もないんですが。

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