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【ロック】ストーンズが観たい!⑦(続・シアトル滞在編)

ローリング・ストーンズを追いかけて、アメリカのシアトルまでやってきた。今回は、現地2日目の滞在記をお送りします。

1.Pike Place Market

海外でも日本でも、その街を知りたければ「市場(マーケット)」に行けばいい。
シアトル随一の観光スポットは、「パイク・プレイス・マーケット」。
魚市場のみならず、野菜、果物、生花、工芸品など所狭しと出店していて、海沿いに立てられた迷宮のような公設市場である。
日本でもそうだが、シアトルの市場も朝は早く、うってつけの散歩コース。
ホテルを出発し、ブロードウェイのスーパーで「シアトル・タイムズ(新聞)」を入手し、ぶらり、海岸通りの「マーケット」へ。
” PUBLIC MARKET”の有名なネオンサインとシンボルのサーモンが、朝の光を浴びて、青空を突き抜ける。
パイク・マーケットには、あのスターバックスの”1号店”がある。
通常、スタバといえば、グリーンが基調の「女神」がシンボルの店構えだが、1号店はひと味違う。古風な市場に合わせて「ブラウン・カラー」に統一。古き良きアメリカのカフェを彷彿されるレトロ感が詰まっている。
日中は行列必至のスタバ発祥店も、朝6時からオープン。ここでコーヒーを注文し(名前を呼んでくれる!)朝焼けのシアトル湾を眺めながら飲むコーヒーは格別。
また、市場内のスープ・ショップで名物・クラムチャウダーをいただく。
小ぶりな容器には、貝の身ふんだんに詰まっている。
市場で働く人たちの威勢のいい「雄たけび」を聴きながら、食もすすむ。

旅先では市場へ行こう!

2.Vote Song

 今回、シアトルで観るローリング・ストーンズのコンサートは、事前に日本からチケットを入手済。
勝手違いの海外電子チケット。さらに、Wi-Fi環境の日米の違いと、準備の悩みは尽きなかった。
けれども、結論からいえば、スマホ(iPhone)があれば大丈夫。
予約したチケットを「ウォレット」に格納できたし、米国滞在中は、「世界そのままギガ」というローミング・サービスを利用した。
ストーンズのライブを前日に控えて、主催側から「VOTE SONG」の投票メールが来た。
これは、明日のライブで、ストーンズに演奏してもらいたい「曲」を四択から事前に投票(リクエスト)するシステムで、いちばん票を集めた歌を取り上げるという企画。
今回は、「ワイルド・ホース」「ファー・アウェイ・アイズ」「アンジー」「シーズ・ア・レインボウ」の4曲の中から1曲を選ぶというもの。
(いやいや、どの曲も甲乙つけがたいってば…)
そんな中、今回、単身渡米を後押ししてくれた、カミさんへの感謝を込めて、彼女の好きな「悲しみのアンジー」に一票を投じた。

"Angie”に清き一票!

3.Merch (Lumen Field)

SNS情報によれば、ライブの前日に「グッズ販売」を行うとのこと。
パイクマーケットから、ライブ会場のある「ルーメンズ・フィールド」のグッズ販売駐車場へ移動。
ストーンズを象徴する「ベロ・マーク」のコンテナ販売カーを発見。
午後1時からの販売予定が、ファンの多さで「前倒し」された。
家族や自分への「ベロ・グッズ」を購入。
ちなみに米国では、GoodsのことをMerchと呼ぶらしい。
Merchとは聞きなれない単語だが、Merchandise(商品)の略のようだ。
キャッシュレスの進む米国では、支払いに現金が使えず、カードで支払う。
チップもカードで支払うのだが、この頃は、そうしたシステムがわからず、チップ欄と思しきボタンに「0ドル」を押す。そしたら、それまで愛想の良かった販売スタッフのおばさんが、急に不機嫌になった。
私のために販売手伝いを尽くしてくれたのに、「ノーチップ」では、いただけなかったのだろう。悪いことをしたと、今では反省している。

”グッズ”ではなく”メルチ”

4.MLB(T・Mobile Park)

せっかくシアトルまで来たのだから野球観戦もしたい。
滞在中、シアトル・マリナーズのホームゲームが開催されていた。
これも日本からチケットを購入済。本番のライブに向けて、予行練習を兼ねての大リーグ観戦。
この日の対戦相手は、カンザスシティ・ロイヤルズ。
ビートルズのカバー曲でも有名な、あの「カンザス・シティ」。
一方、シアトルを題材にしたり、言及したりしている曲は、ビートルズもストーンズも無いのが残念。
マリナーズとロイヤルズ、共に2024年シーズン(5月中旬現在)は、日本人選手の所属していない。
しかし、マリナーズといえば、あの「イチロー」が在籍していた球団。
いまだに彼は人気があるようで、グッズショップでは「イチローの関連商品」が売られていた。スタジアム内には、野球殿堂入りを記念した「イチロー・メモリアル・コーナー」が設置されていた。
スタジアム・グルメも豊富な品揃えで、野球観戦にはワクワクする仕掛けが随所にみられ、さながら広島のマツダ・スタジアムを彷彿させる。(こっちが本家なのだろうけれど…)
私はハンバーガーを注文。バンズがぱさぱさして複雑な味覚であった。もっと、パンには「しめり気」が欲しいと思うのは、本場の米国人には失礼か?
国家斉唱(「星条旗よ永遠に」)のあと、ゲーム開始。
回の交代ごと、ちょっとしたイベントが目白押し。なかでもシアトル名物「サーモン(着ぐるみ)レース」は大変な盛り上がりを見せていた。
また、「ロック・イントロ・クイズ」もあり、この日の正解は、ザ・フーの「ババ・オライリィ」。私は瞬殺でわかった。
もちろん7回裏の開始前には、大リーグ名物「私を野球場に連れてって」の大合唱に私も参加。コンサートもいいけれど、野球観戦もいいなぁ…。
マリナーズは2本のソロ・ホームランで球場ファンを盛り上げるも、ロイヤルズに逆転負けを喫し、2対4の惜敗だった。
帰りの地下鉄では、もみくちゃになりながら帰途。
ホテルのあるウエストレイク駅で下車しようにも、満員でなかなか降りられない。
乗客の誰かが「ホットスープ!」と大声で叫び、出口を開けてくれた。
そんな英語もあるんだ、なんて、またひとつ勉強になった。
いよいよ、ストーンズのシアトル公演は明日である。(つづく)

野球場に連れてって!
マリナーズを応援しよう!


 

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