【バイク】ベスパに乗って・チバニアンを見に行く
1.チバニアンを見に行く理由
私が応援しているサッカーチーム、「ジェフユナイテッド市原・千葉」。
2024年8月のホーム試合の「特別ユニフォーム」は、ホームタウン・市原に敬意を表し「チバニアン」をあしらったバージョン。
恥ずかしながら千葉県民である私は、チバニアンを見る機会がなかった。
サッカー観戦に先立ち、いっそのこと、今月のツーリングは、チバニアンを見に行こうと決意。
台風7号が通過して、台風一過の土曜日。
うだるような暑さの中、バイクで房総半島を南下した。
目指すは、チバニアンへのツーリング。
そして、その足で、フクダ電子アリーナで開催されるサッカーの試合を見ようと目論んだ。
2.開かずの踏切
京葉道路から館山道へ。
じりじりする暑さの中、快調にベスパを飛ばす。
市原ICで下車、そこから、養老川と小湊鉄道沿線に沿って、チバニアンのある「月崎」を目指す。
ところが、早くも暑さの洗礼を受ける。
交差する小湊鉄道の踏切が空かないのだ。
ずっと警報器が鳴りっぱなしで、列車がなかなか来ない。
踏切周りに渋滞が出来て、横断をあきらめて、Uターンするクルマが続出。
バイクの特権で、反対車線をはみ出さず、渋滞の先頭まで抜けた。
台風の強風の影響で、踏切がイカれちまったのか?
別ルートを模索して、私もUターンをしようと思った矢先、「一両編成」の小湊鉄道の車両がガタゴトと踏切を通過。
すると、踏切が、何十分ぶりに空いた。
一度はあきらめたチバニアン行き。
踏切が復旧したこともあって、ふたたびバイクを進めた。
3.チバニアン見学
チバニアンビジターセンターに到着したのが午前10時。
ここにバイクを止めて、養老川沿いにある「地層」を見学。
ところが、ここでも足止め。
河岸に降りる階段入り口が「進入禁止」になっている。
仕方なくビジターセンターに入り、事情を聴く。
昨日の台風の影響で、足場がぬかるんでいて、いま、整備をしている最中だという。
あと1時間もすれば、開通するという。
冷房の効いたビジターセンターで、せっかくなので、Aさんというガイドから、「チバニアンの説明」をうかがう。
センターに展示してある「地層模型」やら「地形図」などを参考に、わかりやすく説明してくれた。
まあ、「チバニアン」をひと言でいうと難しいのだが、要するに、古代、地球の磁場が逆転して(N極とS極が反対)その逆転していた証拠が、チバニアンの地層によって証明できる、という。
だから学術的(地層学的)に、とても価値のある場所があるという。
そして、地場逆転の時代を、月崎にある養老川河岸の地層を由来に「チバニアン(千葉時代)」と名付けられたという。
ビジターセンターで説明を聞いているうち、ほどなく、歩道整備が完了。
大雨明けの足場が悪い中、恐る恐る地層の現場へ。
そこでも、ガイドの人がいた。Bさんという方で、プリントを片手に「熱心」に私ひとりのために「チバニアン」のことを現場で説明してくれる。
「いやいや、その話、さっきセンターでAさんから聞いたって…」
なんてことは口が裂けても言えない。
まあ、ビジターセンターで聞いたAさんの説明と、現場のチバニアンを見ながらのBさんの解説、これで、チバニアンに対しての「にわか知識」が一層深まった。
たったひとりの見学者のために、高尚なガイドさんから二度にわたるチバニアンの講義を受け、それだけでも来た甲斐があった。
4.久留里駅
せっかく月崎(チバニアン)まで来たので、その先の「粟又の滝」へ行ってみたい。
通常ならばバイクで10分もすれば行ける距離なのだが、大久保でのがけ崩れが発生したため最短ルートが封鎖。
上総亀山方面を迂回しないとアプローチできないという。
やれやれ、まったく「封鎖」が多い今回のツーリングである。
月崎から粟又の滝のある「養老渓谷」を目指す。
林間の木陰の曲がりくねった道路を走る心地よさ。
「久留里」という小さな城下町に出た。
JR久留里線の久留里駅に行ってみた。
駅舎で記念写真。
期待していた列車の姿はなく、駅前のロータリーも閑散としていた。
バイクと共に鉄道が好きな私。
千葉県の鉄道で唯一、乗車したことがないのが「久留里線」だと思う。
ガソリンの容量が心配になったので、久留里駅周辺に空いていたエネオスで給油。
ベスパのシートが開かないトラブルが発生。(チョークを開いて事なきを得た)
「レギュラー満タンですか?」と聞かれたので、「いや、ハイオクで」と返答した。
ベスパを買ったバイク屋さんの話では、私の愛車ベスパGTSは、ハイオクでないとダメらしい。
カーナビも無く、道中が不案内なので「粟又の滝」をあきらめ、道路標識に沿って、千葉方面へ目指した。
5.木更津うまくたの里
久留里を出発してからは、田んぼの中の直線道路が走りやすい。
圏央道の木更津東IC近くに道の駅を発見。
「木更津うまくたの里」という道の駅で休憩。
この日は、本当に暑かった。
道の駅に入ると、冷房が涼しくてありがたい。
名物のピーナッツ・ソフトクリームをいただく。
ちょうど正午なので、ここでランチでも良いと思った。
農産物レストランも気になったが、ひとりなので「名物」として売られていた「ブルーベリーのクロワッサン」を買い、ベンチで食べた。
木更津はブルーベリーが有名で、日陰のベンチで、持参したペットボトルの水と一緒に、いただく。
しっとりしたクロワッサン生地を噛むと、中からブルーベリージャムがあふれてきた。それを舌ずさりでパンと共にいただく。至福のひととき。
道の駅を後にして、圏央道、館山道に入る。
この時、午後1時。
蘇我で行われるサッカーのキックオフが午後7時。
まだ6時間もある…。
いったん自宅に戻り、サッカー観戦は出直すことにした。
まだまだ千葉県は知らないことばかり。
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