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【ロック】ストーンズが観たい!④

ザ・ローリング・ストーンズ、2024年、北米ツアー。
シアトル公演のチケットをなんとかゲッドした。
いよいよアメリカ・ツアーに向けて、旅の準備を進めよう。

1.メモリー・モーテル

ライブチケットを予約できたから、次はホテルだな・・・。
旅行ガイドブックを頼りに、会場のスタジアムに近い宿泊先を探す。
ライブの日は、帰りが夜になるので、可能ならばスタジアムの近くがいい。情報を仕入れたら旅行サイトやホテルのホーム・ページにWEBアクセス。
まずは、いちばん便利そうな「スタジアム・ホテル(仮名)」を検索。
2024年5月15日。
おやっ?
まだ半年も先なのに、5月15日宿泊だけ売り出されていない。
前後の日程は、ちゃんと「予約可能マーク」がついているのに…。
これはどうしたことだろう?
ひょっとして、ローリング・ストーンズのライブ観客の予約で満室になっているのか?
まさか…。
おちついて、同日スケジュールで、別のホテルを探す。
「ダウタウン・ホテル(仮名)」を調べてみた。
ここならば、「スタジアム・ホテル」ほどでもないけれども、スタジアムから歩いて行ける距離にある、と書いてある。
さて、ここでも予約状況を検索・・・。
げっ?!
これも、5月15日だけ「満室御礼」というか「売出中止」状態に…。
いかんなぁ、チケットより先にホテルを押さえておくべきだったか?
さすがに海外の旅慣れしていないので、アポ無し宿泊はリスクあり。
ましてや「野宿」なんかできるわけがない。
ここは、プロに任せるしかない・・・。
ネットでのホテル検索をいったんあきらめ、たびたびお世話になっている、地元の旅行代理店Aに足を運ぶ。
代理店Aの担当者が端末を叩いて、パック・ツアー(ホテルと航空チケットのセット)を紹介してもらった。
「セントラル・ホテル(仮名)」
5月15日前後の連泊は大丈夫そうである。
まず、本命の「セントラル・ホテル」を押さえつつ、シアトル中心街に点在する他のホテルも探してもらう。
やはり、条件的にも場所的にも「セントラル・ホテル」一択のようだ。
とりあえず、宿が確保できたことで胸をなでおろす。

ホテルで夜を過ごそうよ…

2.フライト505

旅行代理店のパック料金は、予想外の展開になった。
ホテル料金が航空代とセットになっている。
ということは、ここで航空チケットの予約をすれば、かなりのおトクということである。
航空券もいずれ入手しなくてはいけないので、ここで一気に話をつけた。
まだパスポートの更新もしていないのにもかかわらず、フライトを決定。
ホテルに航空券。
これでアメリカ・ツアーが大きく動き出した。
これからやるべきこと。
・パスポート申請
・ビザサービス(ESTA)申請
さらに手続き以外にも、会社(上司)にいって、5月中旬の「有休利用」の了解をとりつけなくてはいけない。
でも、もう、ライブのチケットも、ホテルも、航空券も揃えた。
たとえ、会社をクビになっても渡米するつもりである…。
そうそう、それともうひとつ。
シアトルで知人に会うことも…。

スーツケース持って飛び立とう

3.友を待つ

「シアトルに行ったら宇和島屋で会おう・・・」
マッハさんは、そんな私との約束を今でも覚えているだろうか?
私と同じく、ビートルズには間に合わなかった世代。
それでもロックをこよなく愛していた。
マッハさんのお気に入りは、ローリング・ストーンズ。
私が、ストーンズの「ホンキートンク・ウーメン」を事務所で聴いていたら、突然、となりの部署にいた、彼がトビラを開けた。
そして、私にむかって「いいね!」と合図をした。
以来、マッハさんとは、ロックをはじめ、バイクのこと、スポーツ観戦のことなど話をした。
ローリング・ストーンズを愛し、BMWのバイクに乗って、ピッツバーグ・スティラーズ(アメフトチーム)を応援するマッハさん。
彼のおかげで、私の英語力が飛躍的に伸びたといっても過言ではない。
英語ができるようになると、外国人とのコミュニケーションがこんなにも楽しいことになるのか、そう実感させてくれた恩人である。
カラオケに誘ったものの、シャイな彼は、「カラオケだけは勘弁してくれ…」と、顔を真っ赤にして断られたことがある。
せっかく洋楽カラオケで盛り上がりたかったのに…。
英語を学ぶ私と、日本語を学ぶネイティブ英語スピーカーのマッハさん。
私がカタコトの英語で話し、彼が、たどたどしい日本語で切り返す。
なんとも奇妙なやりとりだった。
彼がシアトルに帰ったら、私が遊びに行くと約束していた。
親日家の彼、シアトルの日本雑貨店「宇和島屋」がお気に入りだった。
実は、今回のローリング・ストーンズの北米公演で、シアトルを選んだ理由のひとつに、彼との再会したいと思ったから。
日本では、私が先に異動になり、コロナのまん延などを経て、彼が日本を去ったこと聞いた。
その後、彼を知るDさんも異動になり、日本を離れた。
マッハさんの行方を知るには、彼と元同僚だったKさんのみ。
シアトル旅行を決めてから、Kさんに連絡を取ってみた。
「マッハはリタイアして、いまはヴァージニアにいます…」
Kさんは、申し訳なさそうに私に伝えた。
ヴァージニア?
残念、シアトルじゃかったのか…?
(つづく)

俺は友達を待っている…

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