おれの曲に拍手する奴らを機銃掃射でぶっ殺してやりたい」と酔っぱらって作曲家は言う。聴衆は彼を理解しないだろう。だがぼくには分かる
。自分の生み出したものの無意味に耐えるために暴力の幻に頼ろうとする彼の気持ち、創造と破壊の区別のつかない時代に生きることが。
谷川俊太郎『世間知ラズ』

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