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オススメ90年代テクノディスクガイド本

1993年くらいからテクノミュージックに興味をもって情報収集をしていたんですが、その当時に役に立った本を紹介します。


電気グルーヴ 俺のカラダの筋肉はどれをとっても機械だぜ

1992年6月15日 JICC出版局

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ご多聞に漏れず、私も電気グルーヴからテクノを知りました。ラジオ番組を偶然知って、最初はお笑いのユニットかな?と思っていたら本屋でこれを見つけてテクノのバックボーンの大きさを知りました。

巻末のオマケとしてディスクガイドが載ってるんですが、いま見てもめちゃくちゃマニアックなセレクションでこのページにすごい衝撃をうけました。1ミリも知らない、街のレコード屋にも一切売ってない作品が大量に紹介されています(当時は輸入盤屋の存在も知らなかった)。テクノの傍系としてのノイズやレジデンツ、みたいな考え方はこの本のディスクレビューの影響では…と思います。




クラブ・ミュージックの文化誌 ハウス誕生からレイヴ・カルチャーまで

1993年4月25日 JICC出版局

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これは東住吉の鷹合あたりの本屋で偶然みかけて購入したんですが、クラブミュージックの流れを様々な視点から論じた本。本文中の注釈にも色々な作品が出てきますが、この本も巻末にディスクレビューがあります。ジャケは無いんですが当時の12インチ盤を紹介していて、クラブミュージックの細分化が進む現状を伝えています。阿木譲がガバ•ハードコアテクノを解説。



ピコエンタテイメント Vol.1

1993年7月30日 ソニー・マガジンズ

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これはアイドルとテクノポップをテーマとしたムック本。当時はアイドル冬の時代とか言われてて、テクノに無理矢理こじつけてなんとか盛り上げようとする意図を感じます。カラーページのグラビアはアイドル中心で、白黒の記事ページはテクノポップ関連。
これも後半にディスクガイドがあります。日本盤で出ているテクノ〜ニューウェーブの作品を紹介。この特集は個人的に何回も読んで覚えました。



ロック・オルタナティヴ パンク/ニューウェイヴ&80'S

1994年5月1日 音楽之友社

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これはパンク・ニューウェーブの純粋なディスクガイドです。取り上げるアーティスト・作品数も多いんですが、代表作を大きく載せて、その他の重要作を小さめに紹介しています。作品に対する解説も非常に濃く、めちゃくちゃ勉強になります。ディスクガイドとしては一番好きな本。



STUDIO VOICE 特集 TECHNO THE BIBBLE

1995年7月1日 インファンス

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スタジオボイスはどこの本屋でも売ってて値段も安かった(その分後半は広告ページが多かった)。これはテクノ特集ですが、後にいくつか出たテクノのディスクガイドはほぼこの特集の増補って印象を受けます。スタジオボイスはジャケが小さいながらも異常な量のディスクガイドをちょいちょい載せてて、当時のタワレコのフリーペーパー「bounce」の次にコスパが高かった。



以上が、とくに印象深くて未だに読み返すテクノに関するディスクガイド本です。


当時はテクノを聴くかラジオ番組をエアチェックするか、しかしてなくてヒップホップ・レアグルーヴ方面の興味はほぼゼロでした。わりと最近その方面について知りたいと思い、探して買った本もせっかくなので紹介します。

BACK TO BASICS 70年代ソウル

1997年10月15日 学陽書房

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レコードマップで知られる学陽書房の本ですが、これはまさに「レアグルーヴやサンプリングソースから入った人のためのソウル入門」という内容です。
なんか締め切りに間に合わなくて表紙は知人に頼んで描いてもらったとかで雑な感じのジャケなんですが、内容は非常にわかりやすい!これ読んで、これから勉強していきます。

なんとなく、自分はレコードカタログ的な紙面が好きだなと思ってたんですが、思い返すとルーツはたぶんこれです。

全怪獣怪人大百科

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ケイブンシャのクラシックス。
作品自体を見たことないのに特撮の敵キャラだけやたら覚えてしまう圧倒的な情報量。この本は本当にヤバいですね。