運と人生4ロッククライマーの幸せ

ロッククライミングは、それ自体に何の利益も無いし、観客の喝采も期待出来ないのに、命をかけてのめり込む。

チクセントミハイは1934年生まれの、ハンガリー人の心理学者だが、幸福の追求をしている。

彼は自らロッククライミンマーだったので、沢山の調査の結果、命をかけて没入する為の鍵が自分自身の技量と、挑戦すべき岸壁の難易度のバランスにあると結論したました。

あまり易すぎると退屈し、難し過ぎると、不安を生む。その状態を「フロー」と名付けた。フロー状態の特徴は
①その行為に没頭している。
②ウキウキした高揚感。
③雑念が湧かない。
④周囲の環境との一体感。だと言う。

人には外発的報酬と内発的報酬があると言う。外発的報酬は金銭、名誉への期待や処罰や不名誉への恐れによって動機付けられる。

私たちの仕事は殆ど外発的報酬に従って生きており、自分自身の心からの願望に逆らって多くの時間を過ごしている。

遊びは無益だが好きな事をする時間だと、二分して考えている。

しかし人が喜びを感じる事を、内観的に調べていくと仕事や遊びに関わらず、何かに没頭している状態である事をチクセントミハイは見出した。

そして外発的報酬への行為を内発的報酬に結びつける事ができれば、幸福は達成出来るし、運は自然と引き寄せることが出来るのではないかと考えます。

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