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【大法廷】暇空茜VS東京都+Colabo裁判第一回口頭弁論傍聴記【代読】

2023年、3月13日午前11時から東京地裁103号法廷において、暇空茜(ゲームクリエイター)氏がColabo問題で住民監査請求した際に、対応が納得いかないと、都を相手に住民訴訟を起こしました。
その第一回口頭弁論が開かれたので傍聴してきました。

大法廷ほぼ満席

東京地裁の103号法廷は収容人数98名の大法廷。そのキャパ約9割は埋まりました。

原告(暇空茜)は弁護士3名が出席。被告側は4~5名。(数え忘れました)
SNSから始まった事件なので、傍聴人の姿も老若男女、年齢から性別まで多岐に渡りました。法廷内は撮影ができないので、毎度お馴染みのColabo問題を取り上げるYouTuberの姿は見えませんでした。約10分ほどで閉廷、次回期日は5月11日、弁論準備との事でした。

※Colabo問題とは困難な問題を抱える若年女性を対象とした支援団体「一般社団法人Colabo」(代表・仁藤夢乃)が公金の使い方に疑義がある、と暇空茜氏が会計の不正を告発して、住民監査請求を行い、2回目に監査が認められ、委託費2600万円のうち、約190万円の不適切な会計処理があったことが明らかになりました。

領収書も保護女性のプライバシーを盾に一部開示されませんでした。しかしながら、帳簿上は赤字であるので、都の委託費の過払いはないとしてColaboに委託費の返還は求められませんでした。

暇空氏は使途不明や不適切な経理があれば、Colaboは都に委託費の返還をする事、都はColaboへの事業委託を打ち切りする事を求めて監査請求をしましたから、氏としては納得できない形となりました。

参戦!Colabo!

この裁判はColaboの不適切な経費を認める事なく、都はColaboに委託費を返還させるべき、との訴えで起こされたものです。

暇空氏が訴えたのは東京都でしたが、途中からColaboが「補助参加」と言う形で参戦し、暇空茜VS東京都+Colabo裁判になりました。


前列に座りたかったので、早めに103号法廷前に並びました。並んでる人と少しお話をしましたが、公金を使われている事に関して気になるから来ましたという人や、暇空茜さん自体に興味のある人、イデオロギーを超えて、庶民的感覚で関心を持ち、納税者として裁判が気になり、傍聴に来たようでした。

原告は来るのか?については「暇空さんは来ないだろう」という予想で一致しました。リモートか、来ても変装してるか、いずれにしろ、傍聴人の前に素顔を晒すことはしないだろう、と言う話をしました。

冒頭意見陳述「Colabo等は自分のお金の様に公金を扱っている」

開廷してすぐに裁判長が原告に向かって「意見陳述したいと言うことだが」と陳述を促し、渥美陽子弁護士がマイクを持って暇空茜氏の意見陳述書を読み上げました。これは事前に暇空氏がTwitterで告知していたもので、裁判後、暇空氏が全文を公開しました。リンク

簡単にまとめると、自己紹介から始まり、Colabo問題を告発する経緯など、東京都の監査事務局の対応に関しては「Colaboが出した帳簿を基に僕の指摘を退けながら、結論としては東京都に再調査を勧告し、論理矛盾したもの」と玉虫色の対応に納得いかない事を訴えました。

さらに「Colabo等は自分のお金の様に公金を扱っている」との主張が読み上げられ、これは今日集まった傍聴人の共感を呼んだのでは、と思いました。

後、甲号証1~16まで出され〜と裁判長が証拠関係の提出状態を確かめた後...次回期日が決まり、閉廷しました。

暇空氏苦戦か?

傍聴した感想ですが、原告がやや厳しいかな、と思いました。なぜかと言うと、弁護士さん同士の顔色を比べたら、被告の方が気合が張ってる感じでした。それから、渥美先生が意見陳述を代読してる最中も裁判官は耳を傾けるわけでもなく、おそよ関心がない様にみえました。これは原告の(訴状等の)主張が裁判官に響いてないのかな、と思った次第です。裁判予測

この日は「袴田事件」の2回目の再審請求が認められ、地裁正門前は支援団体のノボリが立ち、騒々しい雰囲気でした。当日は雨の予報でしたが、傍聴中に雨が降り、すぐに止んだのか、傘をさすことなく、でも水溜りに足を取られない様に気をつけながら帰宅しました。

<了>


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