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つばさの党逮捕の夜 警視総監が開いたガーデンパーティ 自転車違反に反則金の法案成立でホクホクの警視庁

2024年5月17日 、迷惑系政党の「つばさの党」の主要メンバー黒川敦彦、根本良輔、杉田勇人が逮捕された。当日午前9時の事である。(以下、黒川敦彦容疑者を黒川代表と表記します)

選挙の自由妨害罪で党代表ら逮捕!


つばさの党は東京都15区補選(柿沢未途の失職による)で4月16日、電話ボックスの上に登って立候補者である乙武洋匡氏の応援演説に来た小池百合子都知事らに拡声器で罵声を浴びせ、車のクラクションを鳴らすなどして街頭演説を妨げ、公職選挙法の自由妨害罪で逮捕された。(逮捕前の4月18日、警視庁は党に警告を発している)

北海道警察が敗訴したケースとは事案が異なる

約一ヶ月、15区内でカーチェイスを繰り広げ、街宣車の隣で気勢をあげ、「乙武不倫だHEY!HEY!HEY!!」と歌い踊り、「なぜ逮捕されないのか」との声が相次いだ。これは右派メディアが安倍晋三の演説にヤジを飛ばした男女二人を演説現場から排除した事で国賠されて地裁で敗訴した事が影響しているとの言説を広めているが、内容は全く異なる。

北海道の『ヤジポイ事件』はまず、逮捕されておらず(逮捕の要件には該当しない行為であるため)ヤジを飛ばしただけで数分後に身柄を拘束され、行動を監視されるという「行き過ぎた警備」に問題があった。これは道警のやりすぎだ。敗訴も当然である。安倍やめろ」ヤジ当事者、「警察が裁判で負けて萎縮した」論に反論「こじつけだ」

「つばさの党」がなかなか逮捕されなかったのは立候補者が他の立候補者の街宣を邪魔してはならないという当たり前の事に対しての罰則が明文化されてなかったからで、政治家の度重なる選挙妨害に逮捕の要件をどう満たすかが注目された。

「つばさの党」は①拡声器を使い②党の街宣車でクラクションを鳴らした。これが相手候補者への選挙の自由妨害にあたるとして逮捕された。黒川代表らは「合法だ」との主張を繰り返していた。

「つばさの党」と「日本保守党」は法律に触れているのかいないのか

公職選挙法225条
一 選挙人、公職の候補者、公職の候補者となろうとする者、選挙運動者又は当選人に対し暴行若しくは威力を加え又はこれをかどわかしたとき

二 交通若しくは集会の便を妨げ、演説を妨害し、又は文書図画を毀き棄し、その他偽計詐術等不正の方法をもつて選挙の自由を妨害したとき

三 選挙人、公職の候補者、公職の候補者となろうとする者、選挙運動者若しくは当選人又はその関係のある社寺、学校、会社、組合、市町村等に対する用水、小作、債権、寄附その他特殊の利害関係を利用して選挙人、公職の候補者、公職の候補者となろうとする者、選挙運動者又は当選人を威迫したとき

15区補選の最中、つばさの党の凸攻撃を恐れた候補者は街宣地の告知を支援者にできなかったという。それならば「交通若しくは集会の便を妨げ、演説を妨害し、又は文書図画を毀き棄し、その他偽計詐術等不正の方法をもつて選挙の自由を妨害したとき」に相当するし、カーチェイスなどもこれに当たる。日本保守党も逮捕されなければおかしいのではないか。この事件では警察の取り締まりの動きが緩かったという指摘は否めない。警察がつばさの党を選挙期間中逮捕できなかったのはヤジを飛ばした市民を取り締まって敗訴した北海道警のケースを鑑みて萎縮したのか。

つばさの党逮捕の夜の祝杯


そうとも言えない。何故なら上記したようにつばさの党、日本保守党は選挙妨害に当たる行為をしているはずだ。一度の警告、そして逮捕前の家宅捜索という慎重に段階を踏んだやり方は多くの議論を生んだ。
15区補選が始まるまではほとんど無名だった「つばさの党」は連日の報道で有名になり、逮捕の日で頂点を迎えた。

週刊文春によると「つばさの党」逮捕の夜、警視総監官邸で警視庁記者クラブの記者を招いてガーデンパーティーが催されていた。散々頭を悩ました活動家を留置場に放り込んで清々していたのか…

自転車の飲酒運転、信号無視で罰則金!

実はこの日、警察にとってとても美味しい法案が成立した日でもあるのだ。

自転車違反に反則金 改正道交法成立

①自転車の交通違反に罰則金
②携帯電話、飲酒の違反行為
③無理な追い越し

などで違反切符を切られる法律が成立したが、この日(2024年5月17日)の報道は「つばさの党」逮捕!一色に染まった。ほとんどの人がこの法律の成立に気がついていない。施行されたら莫大な違反金が警察の懐に転がり込むこの法案。「つばさの党」はこうして警察に利用されたと、そう推察できる。

攻撃されているようでまんまと警察に利用されているという評価もできるのだ。

この分だと公職選挙法の改正も警察の取り締まりに有利改正する可能性がある、道警の「ヤジポイ」判決も世論の批判に晒されて訴えた市民は敗訴してしまうかも知れない。

逮捕されてもはしゃぐ黒川代表に世論はドン引きしたが
煮ても焼いても食えないのは警察組織かも知れない。


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