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虹コン裁判・判決言い渡し。裁判長は永田氏の請求を全面的に棄却。

【虹コン裁判・一審で永田氏の全面敗訴】(無料で読めます!)

本日午後一時二十分から東京地裁615号法廷でいわゆる「虹コン裁判」の判決言い渡しがありました。

裁判長は永田氏の請求をいずれも棄却し、永田氏に対して110万円を元・虹コンメンバーに対してし支払うよう命じました。
ただし、裁判費用はメンバーにも一部負担が命じられました。

この裁判は「虹のコンキスタドール」 (以下、虹コンと表記します)の元運営者で漫画やイラスト、二次創作の作品を投稿するソーシャル・ネットワークサイトの「ピクシブ」 の元代表取締役、永田寛哲(ながた・ひろあき)氏が(以下、永田氏と表記します)虹コンの元メンバーからセクハラやパワハラをされたとの告発を受け、その真実を裁判で争っていたものです。

永田氏は盗撮やセクハラの関与を否定し、裁判前に裁判内容を内容証明郵便で永田氏が就任予定であった「株式会社ディアステージ」ほか、「ピクシブ株式会社」と「アニメイトホールディングス」の三社に送付した弁護士ら二名を元メンバーとと共に提訴。損害賠償事件になりました。

これを受けて、元メンバーは永田氏と「株式会社ディアステージ」など、永田氏の関係会社を相手取り、訴えを起こしました。裁判長は元メンバーの永田氏以外の被告についての請求は全て棄却しました。

先に永田氏が訴えた方が事件番号「平成30年(ワ)第8872号」でこれを第一事件、後続で元メンバーが訴えた方は「平成30年(ワ)第13414号」で第二事件と言います。双方の求める賠償金額は約一千万。

稚拙なものですが、こちらに私が書いた「傍聴記」があります。これは2019年6月17日、東京地裁民事18部615号法廷での本人尋問でした。

時間がない、という人のために、元メンバーが何を訴えているかというと、①アルバイトとして全身マッサージをさせられた。
②京都旅行に行きたいというと、強引に同行し、同じ部屋に宿泊させられた。
③永田氏の自宅に泊まったら脱衣所で盗撮行為をされた。

というところなのですが、これは永田氏がいずれも否定しています。尋問では、元メンバーは①はお小遣い稼ぎなのか、自分から申し出ることもあった。ということなので「うーん。これはセクハラなのか」と首をかしげる内容。

②の京都旅行は全額永田氏負担で同宿はしたが何もなかったと。「うーん。民事で賠償できる水準のセクハラなのか?」

③脱衣所で盗撮行為をされた。「うーん。なぜセクハラされていると普段思っている人物の家に泊まりに行ったのか」しか浮かばないですね。元メンバーは一方的な被害者ではないのですが、それは何故かと言うと、尋問で本人が述べていましたが、この元メンバーは永田氏の私物を漁り、永田氏のDVD勝手に再生、画像にして第三者に送信したりしてるそうで、それりゃ、これも「盗撮事件」なんじゃないの?と思いました。

【何故?弁護士が訴えられているのか】

永田氏は元メンバー弁護士2名を訴えていますが、それは何故か。この二名の弁護士は弁護士が作った任意団体「日本エンターテイナーライツ協会」(以下、ERAと表記します)の代表理事で向原栄大朗弁護士と河西邦剛弁護士です。ERAは「芸能人の権利を守るために設立された」と言うことで、芸能事務所が一方的に契約を決める芸能人のき弱な立場を改善するために活動することを趣旨としてるようです。

そのERAのメンバーである二名の弁護士は裁判前に「永田氏をセクハラで訴えます」との内容証明郵便を永田氏の関係会社に送付しました。これで名誉毀損の被告になったのだと言うのは上記しました。

昨年の6月に本人尋問を傍聴した時は、左陪審の女性裁判官が明らかに元メンバーに対して不審な様子でした。(一人で泊まりに行くのに家族は何も言わなかったのか)(なぜ泊まりに行ったのか)等々です。

ですから今回の判決、永田氏の全面敗訴というのは正直驚きでしたね。

ただ、側から裁判を見てると「男女間の絡れ」のようでもありメンバーの運営者だった永田氏に「管理者責任」「善管注意義務違反」のようなものが発生していて裁判長はそれを重く見たのかとも思われます。

しかし、永田氏も盗撮紛いの被害も受けているわけで、これは余りにも片手落ちかなぁ、という気もします。とにかく一審判決ですから、もう少し様子を見て見ましょう。(※判決は確定しました)

【大本事件の関連性】

ちなみに、上記した二人の弁護士は「大本事件」(愛媛県のご当地アイドルであった大本萌景さんが自殺した責任を運営に問う損害賠償事件)の原告弁護団の一員であり、昨年10月11日付けで被告から提訴されています。

何しろ被告側の美人弁護士・渥美陽子氏から大本萌景さんはたまたま家庭の事情で亡くなったのであり、この事件は「ERAの政治的な主張、芸能法務業界における存在感の強化の為に利用しようとしてることが強くうかがわれる。」というようなパンチの効いた答弁書を出されています。(答弁書115~116P)

ですので、こちらの「愛媛ご当地アイドル訴訟」も既報された内容を鵜呑みにしてはいけないようです。

【報道の裏の裏】

虹コン裁判、報道では表面的に「ブラック運営者を弱い立場のアイドルが訴えた裁判」として扱っているようですが、内容は一歩踏み込みと全く違う真相が浮かび上がってきます。この一連の裁判、繋がっていないようで、実は同じ弁護士の任意団体が動かしている裁判であることは記憶・記録したいところです。

そういうことは報道はやらないので、マスコミ報道の波に流されず、深層を探り、感じる心は強化しておきたいものです。

それにしても、弁護士が裁判の内容証明を第三者に送付してもお咎めなしとは。困った前例ができたものです。このあたりの危機感も皆さん、少しは感じて欲しいところです。2020年2月10日

ツイッターアカウント変えました。

@QNews24

時々裁判について呟いています。



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