感情の完成

これは完全に個人的な意見です。
一生変わらないであろう感情や心情を形成し、いわゆる"完成"するまでに影響を受けるものの、比率を私はこう考えている。100を感情の完成としよう。またこれは現在の日本についてで、教師による教育的指導(暴力)があった時代や環境の異なる海外ではまた違うであろう。
まず男について。これは男女共にそうであるが、感情の完成は21歳頃だろう。20歳で新しくお酒という要素が増えるからだ。まず学生時代の重要度を分割すると、小学生卒業までが40、中学卒業までが20、高校卒業までが30、大学卒業までが10である。小学生卒業までは親もフルスロットルで教育をする。基本的な礼儀やマナー、社会ルールに関して学ぶため、人格や品の良さを形成する。影響を与えるものは親が35、学校の先生が5だ。それ以外はほとんど無いと言っていいだろう。
中学に入ると先輩に対する礼儀、教師による指導や友人、勉強を学ぶ。但し、ほとんどが義務教育として地元の中学に入るため、強い影響は受けないだろう。影響を与えるものは、親が5、友人が4、教師が4、勉強に対する考え方が5、異性との接し方が2である。親は反抗期に対する息子とどのように接せるかが大事である。
高校は中学の延長に加え、恋愛と性欲と将来についてが増える。影響を与えるものは、異性に対する感情が10、友人が10、親が2、教師が2、将来について(考えること自体)が6である。
大学では学ぶことが劇的に増えるが、感情は殆ど完成している。恋愛が8、友人が2。また運転や酒が感情を刺激し、大学の中頃に感情の完成に至るであろう。
影響を大きく与えるものを抜き出すと、親が42ポイント、教師が11ポイント、友人が16ポイント、異性に関してが20ポイントである。ここら辺が大半を占めている。
これまでは男に関してだったが、次は女性に関しては簡単にまとめる。小学生卒業までが20、中学卒業までが10、高校卒業までが50、大学卒業までが20である。女は怖いというが、怖くなり出すのは高校からである。そこから大きく感情の完成に至る。
小学校、親が18、先生が2。ここで得るものは少ない。
中学、親が5、教師が5。
高校、親が20、男が25、友人や環境が25。
大学、将来についてが10、男が10。
女は男より親、の影響と異性の影響を受け感情が形成される。異性からはどのように見られたいかや目立ちたい性格か、周りは猿ばかりだからアイドルが好きになるなど色んな進化を遂げる。また高校では女同士で徒党が組まれ、仲間意識や陰口を覚える。それらに対して、どう感じるかが感情の完成に関わってくる。
以上が現代に日本での感情の完成である。21歳以降になると、感情は脳みそにこびりつき、脊髄のような1つの芯になる。それが良いものであれ、悪いものであれ、自身にも他人にも簡単に変えることは困難になる。

ただし、この完成された感情を変化させるファクタが2つある。まず、ゆっくりと蝕むような変化をもたらすもの、それはストレスである。バイアスとも言い換えられるが、これは周りの環境が自信に対して負荷になるような状態が長いこと続く事で、例えば大学まで楽しく過ごしていた人間が社会に出て嫌な環境に押し潰されて鬱になる、なんて事は今時珍しくない。こぼすであろう「まさかあの人が」という言葉が凄惨な物である事を物語る。しかし、いい方向に進む事もある。それは2つめのファクタにも繋がる。
2つめのファクタ、劇的な感情の変化を促す。それは一言で言うと愛である。異性を愛する愛や、家族愛、友愛、好きな仕事を見つけた時の仕事愛、によって、明確に生きる目的を得る事ができる。その為に変わる必要を感じ、感情がアップデートされる。但し、異性を愛する愛というのは少し厄介で、ストレスによる方が多くなる。自分が相手を傷つけた時に感じるストレス、相手がどうしようもない屑だった時のストレス、失敗をするストレス、したくないストレス、等等。そう考えると、愛による変化は割と難しい。

どんな人間にも過去があり、それによって感情が形成され、そこに至る行動をしてきた。善人にだって辛い過去はあったかもしれない。悪人は生きることに真面目だった故に辛い過去を精算出来なかっただけなのかもしれない。善人からも悪人は生まれ、悪人からも善人は生まれる。大事なのは産んだ人では無く、真摯に向き合ってくれる大人の存在である。親が子供を育てる。教える人が子供を大きくする。善である人間が子供を善にする。
自分を見つめ直して欲しい。自分が無理して生きていないか、幸せに生きていないか。自分と親の姿、自分が親である姿を想像して、自身の子供に尊敬されるのかどうか。子供は親からの影響を大きく受ける。子供は親の作品とも言える。子供は親を写すし、親は子供を写す。だから今一度、考えて欲しい。

この話でストレスを感じるならば、貴方は変わるべきだ。

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