ブラックコメディ

人間は同族の死を唯一、ユーモアに使う生物であると思う。
ブラックコメディの始まりは1900年代の序盤の方らしく、主に死、病気、戦争、自殺、人種差別、強姦、悲劇などのシリアスなトピックを笑いに利用するものである。最近では映画やドラマで、敵がグロテスクに殺されている、けど笑っちゃう、みたいになシーンが増えてきた。現在では多くのふざけた映画が増えており、テッドやハングオーバーシリーズ、タッカーとデイル、ハッピーデスデイなど。アニメではサウスパークやリックアンドモーティ、トム&ジェリーやルーニー・テューンズシリーズは全て含まれていると言えるだろう。そう、欧米諸国、特にアメリカはブラックコメディが大好きなのである。
私はブラックコメディが好きな方ではあるが、日本ではブラックなお笑いはほぼ死んだ。コンプライアンスはどの国でも多少あるのだが、キー局の力が強い日本ではキー局がどんなにつまらなくても、ローカル局が取って代わる事は無いからだ。だから規制が激しくなり、若者はサブスクやYouTubeに移動していく。
ただ人間は着々とブラックコメディに順応して行きつつあると思う。人がたくさん死んでいく映画を見ている途中で眠る、なんて事は、それ自体がブラックコメディになるのでは無いか。ふざけた映画ならいざ知らず、シリアスな映画、例えばゴッドファーザーでも寝れる奴は、死を軽く捉えている。たとえ映画の中でも。

最後に、1993年より始まった、自らの愚かな行為によって「死亡する」もしくは「生殖能力を喪失する」ことで劣った遺伝子を抹消し、「人類の進化に貢献した」人物に対する皮肉として贈られる賞としてダーウィン賞という物がある。勿論、officialなどでは無く、1つのサイトとして存在している。英語で書かれているため、Wikipediaで見てみると良いが、受賞資格や受賞した事件・事故を読めば、日本人のあなたも笑ってしまう事だろう。

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