Less is Moreという言葉
シンプルで美しいものが好きだ。
それを表す言葉を知らなかったのだけど、とてもしっくりくる言葉があることを知った。
Less is More
この言葉自体がまさにLess is More (少ない方が豊かである)。とても美しい言葉だ。
この言葉を今まで知らなかったのは僕が無知であったからとしか言いようがない。なにせフランク・ロイド・ライト、ル・コルビュジエと並ぶ世界三大建築家であるミース・ファン・デル・ローエの言葉だからだ。ミース・ファン・デル・ローエの言葉には他に「God is in the details.(神は細部に宿る)」という有名な言葉がある(こちらは知っていた)。
ミース・ファン・デル・ローエはバルセロナ・パビリオン、シーグラム・ビルディング、ファンズワース邸などを手掛けている。
また、名作バルセロナ・チェアの設計もしている。
カメラにはフィルムカメラからはじまり、いまでもデジタルカメラとして発売されている名作コンパクトカメラGRシリーズ(リコー)がある。
ズームなどの余計な機能がなく、単に28mmの美しく、そしてGRならではの映り。そして使いやすいボディを追求している。
「多機能より高機能」というカメラだ。これも「Less is More」だと思う。
スマートフォンが今の形になったのも iPhoneが「Less is More」の精神で余計なボタンを限りなく減らしたからだと思う。そうでなければ文字キーがたくさんあるデバイスになっていたと思う。
もっと簡単な例は十徳ナイフと、何かに特化した専用ナイフ。十徳ナイフは便利だし、それなりの使い道はあるけど、専用ナイフの美しさにはかなわない。
Less is Moreの精神は製品だけにとどまらない。NBA(全米プロバスケットボールリーグ)のグレッグ・ポポビッチは、長年活躍している歴史的な名監督だ。彼の元で学び、自身もNBAの監督になった人物はポポビッチに習ったことの代表として「Less is More」をあげていた。この教えを受けて多くの選手が、入団時よりも評価を上げてリーグを代表する選手に成長した。
ミース・ファン・デル・ローエについては本を読んだけど、海外の建築家の翻訳本ということでなかなか読むのが大変だった。
ナチス支配下の母国ドイツでのバウハウス校長時代の苦労についても書かれている。ベルリンで自費でベルリンで工場を借りている。ゲシュタポともギリギリまで交渉している。バウハウスはナチスに閉校される前に、ミース・ファン・デル・ローエ自身によって解散した。そしてミース・ファン・デル・ローエはアメリカへ亡命しあ。
Less is Moreという美しい言葉を胸にこれからの人生を生きていこうと思います。
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