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【四柱推命】悪い命式なんてない!…いや、あるかも?

知人が怒ってました。「悪い命式だから運勢にも恵まれない」と言われたって。どこの鑑定士さんかは聞いていませんが。なんででしょうね、どうしてでしょうね。占い師のところへ来る人って基本、悩みがあることが多いです。そんな状態の人を攻撃して何が楽しいの?(ちなみに知人は観光のついでだったようで、怒ってはいましたがダメージを受けた訳ではなかったので、まぁ良かった?です。)

「悪い命式だから運勢にも恵まれない」と言われてもどうしようもないですよね。

私は幸い、面と向かって鑑定で言われたことはないのですが。私も相当の「悪い命式」です。

凄い高名な占い師の先生がいらっしゃいます。ここでは高名先生(仮)とさせていただきます。以前にその高名先生(仮)がオープンな講座を設けたことがありました。申し込んで受講料を払えば誰でも受講できる、オープンな講座です。紹介も審査も不要。私のような趣味から入った人間にはとても有難い。受講していた時に先生の一言が突き刺さりました。

「傷官見官は確実にワースト3に入るような悪い命式と言われている」

少し解説しますね。傷官見官はショウカンケンカンと読みます。漢文なので、動詞の見の下にレ点を打って、読み下し文だと「傷官、官を見る」となります。傷官は通変星の食神・傷官の傷官です。官は正官・偏官の正官です。天干に傷官と正官の両方がある命式を「傷官見官」と呼びます。そして、高名先生(仮)のおっしゃる通り、悪いとされている命式です。なぜなら正官はとても良い通変星で、役所で立身出世するならこれ!というような星とされています。一方の傷官は、正官を剋す(攻撃する)通変星です。大事な大事な正官が攻撃されてしまう。この人、せっかく正官があるのに傷官があるからダメだわ…という非常に残念な命式と言われています

私はこの傷官見官なんです。バッサリ切り捨てられた感じ。

でも、上の文章でとされていますと言われていますと太字にしたのは、そこを強調したいからです。そう言われることがある/あったというだけで、そんな単純な話ではないのです。

高名先生(仮)がおっしゃっていたのも正官は素敵!傷官はダメ!な単純な話ではありません。悪い命式と言われている、確かに天干に剋す通変と剋される通変があるとやっぱりなかなか厳しいものがあるよ、ということから始まって、そうなんだ!という内容でした。私は当時、何の伝手もない身で高名先生(仮)の講義を聴くことができて本当にラッキーでした。先生のことはとても尊敬しています。

話を戻します。

ワースト3に入るような悪い命式の傷官見官の人間が、どのような悲惨な人生を送るかと言うと。私の場合は仕事で嫌なことが沢山ありました。後輩に追い抜かれもしました。しかしまぁ32年間無事に勤めて退職の日には周りの皆様から温かい言葉を貰いました。そんなくらいの悲惨さかな、と思います。(悲惨は悲惨だったと思います。退職も考えたし。)

今、人様を占う立場になって思うのは、良い悪いではなく、それはあくまで特徴だということです。悪い命式は確かに悪いのですが、良いところもあります。悪いところがあまり出ないように、そして良いところを活かしていければ、売れっ子有名人や億万長者にはなれなくても一般人としてそこそこ幸せに生きていけると思っています。

…ただですね。やっぱり「この乙が甲だったら凄く良いのに」等と思うことは正直あります。でも乙は乙、甲じゃないです。じゃあ、どうしたらいいのか。そこが占い師のスキルなんだろうと思います。頑張ろうっと。

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