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もう一度愛してほしい

 マンネのソロアルバムが発表になったのは嬉しいニュースだけど、私はその前にLayoverを語らないことには次のフェーズに行けません!
 ということで、前置きは短めに早速行こうと思います。

ふわふわテテの夢の中

 イージーリスニング系は元々大好きなので、特に雨の日が増えるこの時期にぴったりなサウンドだなと思いながら楽しんでいます。
 でも今回まず何より意外だったのは彼の作詞作曲でなかったこと。あんなに色々作ってる感じだったじゃない!テヒョンのこれまでの3曲はソロ活動を機に色々なところで聴けるようになってとても嬉しいんですが、実は私が一番好きなのは、ナムさんと作った 네 시(4 o'clock)だったりします。なぜこれは出ないんだい…

 とにかく、テヒョンのオリジナル曲を楽しみにしてた人、かなり多いんじゃないでしょうか。結構作ってたのに途中で消しちゃったり、色々と悩んで、今回はもっと上手く自分がやりたいものを形にできる人たちに協力してもらおうと思ったと聞きました。いつか作ってた曲もお披露目してくれるといいなぁと思うけど、結果的にはすごくテヒョンらしいアルバムができましたよね! 一方で、どこに外部の手が入ったか分かりやすい例だとも感じました。

 私的にChapter2 は7人に息の長い芸能活動を続けさせるための人脈作り、それぞれのプロデュース・マネジメント力を高める修行も兼ねていると思っているので、かなり広範囲でメンバーの意思が反映されているんじゃないかと推測しています。性格上隅々まで自分がやりたい人もいれば、誰々と一緒に作業しながら考えたい、ここは全面的にこの人に任せて自分はノータッチという人選・割り振りまで任されている感じ。実質彼らがプロジェクトマネージャーみたいなものだから、こんなに7種7様の個性豊かなソロ活動で私たちを楽しませてくれるんだろうな、と。かなりプレッシャーだろうけど、すごく成長できるだろうなぁと思いながら見守っています。
 私は元々バンタンを好きだったつもりだけど、会食あたりから個別のnoteを書き始めたのもあって、ソロ活動を通してますます一人一人に対する思い入れが強くなった気がします。7人揃った時の感動はすごいだろうなぁ。今からワクワクです。

 話を戻すと、テヒョンの場合は、作詞作曲に名前が入ってなくても、コンセプトがかなり本人の中で固まってて、製作陣に熱くプレゼンしたんだろうなぁという印象を受けました。あと「僕はこういうのが好きなんです」っていっぱい具体的な曲や映画を例に出してイメージを伝えた感じがする(依頼される側がめっちゃ助かるやつ)。TEAM Vはそういうテヒョンの想いを元に一丸となって一大叙情詩を作り上げていったように感じました。↓ ここで話しているエピソードを聞く感じ、当たらずとも遠からずって感じかな?

 でも正直言うと、私はアルバムが発売されて全てのMVが出揃った直後、コンセプト、MV、歌詞に関連性を見出せなくて混乱しました。これまでのホビ、ナムさん、ジミン、ユンギとは全然違う。筋の通ったストーリーとしては説明できない、「なんでここで突然?」ってものが入り乱れている感じ。でも、その私には理解できないごっちゃ煮具合もキムテヒョンという人間を軸に考えるとしっくり来ちゃうんだよなぁ。

 以前、ジミンの時のnoteで「ソロアルバムは、彼ら自身が案内人となって彼らの精神世界に連れて行ってくれるような感覚に陥る。ディズニーランドのアトラクションのような感じ」と書きましたが、まさに今回も、テヒョンがランダムに見ている夢の中をふわふわ旅しているようで、とても楽しい体験でした。

 でも、たとえ「考えるな、感じろ」と言われても私は考えてしまうタイプなので
 1.コンセプト
 2.MV
 3.歌詞
 とそれぞれ3つに分けて分析してみたいと思います。

1. コンセプト

 初めてテヒョンがミックステープを準備しているという話が出たのが In the Soop Season1 のEp.5。撮影は2020年6月頃だったんじゃないかと言われています。本来なら4月から9月でMAP OF THE SOULのワールドツアーが行われる予定でした。うちの方で自宅待機命令が出たのは確か2020年の3月。ほんと、直前で全てがキャンセルになったんですよね。

 Soop の中で、テヒョンはホビに「アミに自分の好きな音楽を聴かせてあげたいという気持ちで作ってるけど、結局成果と結びつけて考えられるんじゃないかと心配」と話していました。ホビは先にミックステープを出した先輩として「チャレンジすること自体がいいことだから。期待はどうしてもされてしまうものだから受け止めて、楽しんで」とアドバイスしていました。

 もうひとつ印象に残っているのは、Ep.6でテヒョンが夜グクを呼び出して飲んだ時の会話。テヒョンは「ONの活動をしても目の前にARMYがいないから愛されている確信が持てなくなって、その考えがどんどん深くなる」「愛されているのか確かめたくてWeverseでARMYと交流するけど、終わったら結局一人だから虚しくなる」と吐露していました。それに対してグクは「僕は会えない現在をチャンスだと思って次会えた時に新しい自分を見せられるように頑張ってる」と話すのでした。

 当時用意してた曲と今回出した曲は同じではないのでしょうが、この頃のテヒョンの想いがベースになっているのは変わってないように思います。

 「以前のように僕を愛してくれるんだろうか」という不安を Love me Again に。家で一人スマホを眺めて皆と繋がりたいと思う寂しさを Rainy Days に。
 一見ネガティブな感情を自分が好きなスローテンポの音楽に載せてアミヘのプレゼントに変えてしまうなんて、とてもロマンティックだなと思いました。

2.MV

 MVは全て違う系統にしたかったとのことで、彼の思惑通り5曲とも新鮮で面白かったです。でも、特に歌詞とリンクしている感じでもないので、テヒョンが主催する現代美術展で作品を見て回ったような感覚になりました。つまり楽しく見れたけど意味まではよく分からなかったんだ、ごめんよ……。

 Love me AgainについてはIUちゃんのPalletteで本人が解説してましたね。暗い洞窟の中で自分だけがミラーボールのように輝いてる感じにしたかったんだそう。でもGoGに出てくるエイリアンみたいって言われたって落ち込んでたw 誰だ、そんなこと言ったのw 私はちゃんとデビッドボウイっぽいなって気付いてたよ、元気出して!!

 あ、そうそう、Slow Dancingだけはなんか分かりました。

 科学者テテが最新技術を駆使して仲の良い人たち(アミ?)と楽しく遊べる夢のバーチャル空間を作ろうと奮闘している感じかな? In the Seomのリアルバージョンですね! テヒョンは一貫してアミのことを「友だち」「親友」って呼ぶじゃないですか。それが私には心地良い。いつかそうやって現実にも穏やかに遊べる環境が整うといいね。今度ファンミーティングでピクニック?があると聞いたので、ぜひSlow DancingのMVのような楽しい時間を過ごしてほしいなと思います。

3.歌詞

 さて、ここまで色々語ってきたけど、じゃあ歌詞がストレートにアミへの愛を歌っているかというとそうではない。純粋に歌詞だけ聞くと、かなり湿度の高い大人の愛の駆け引きに感じました。ここがテヒョン本人が話すアルバムのコンセプトと全然違うけど?って戸惑った理由なんですが、よく考えると、テヒョンってロマンチックで大人な映画結構好きですよね。これも彼の精神世界を構成する要素のひとつと考えれば、納得できないこともない。

 それでは、私の独断と偏見による各曲の感想をどうぞ。

Track 1. Rainy Days

Don't tell me it’s over We can start it over
終わりだなんて言わないで 最初からやり直そう
너는 나의 네 잎 clover
君は僕の四つ葉のクローバー
Yeah, I can feel your touch
ああ 君の手の感触が今も残ってる
I remember your kiss
君のキスの感触を覚えている
그 말은 아팠지
その言葉は苦しかったよ
And I miss you
そして君が恋しくてたまらない

 別れた恋人との復縁を望む歌とみるのが妥当だけど、他の曲と合わせて考えると、友人以上恋人未満の人と成り行きで一線を越えてしまった後に「やっぱり元の関係に戻ろう」と言われて悶々としているケースも考えられる。

Track 2. Blue

So swing my way baby
だから僕に身を委ねて踊って
And let me close you
そして君を閉じ込めてあげよう
And feel the world move
そして世界が動くのを感じて
Fly away, fly away
飛んでいけ 飛んでいけ

 愛する君が落ち込んでいるのを慰める歌だと思うけど、どう慰めてるかは聴く人によって解釈が分かれそう。

Track 3. Love me Again

 この曲はもう解釈の余地がないほど、どストレートな愛の告白でキュンとしますよね。私から言えることは何もありません。

Track 4. Slow Dancing

 タイトル曲であり、最も大人な歌。

Turnin’ me up and back off like this
僕をその気にさせておいて今度は引くなんて
What do you want, do you not like it
どうして欲しいの (何が)気に入らないの?
Stop teasin’ me girl
からかうのはやめてよ
Now you made me leave my heart out here
このまま僕の心だけ置いてけぼりにして
날 딛고 올라가
僕を踏み台にして
다시 새로 누군가
また新しい誰かと
Got it on, Did you?
やっちゃったんでしょ、違う?

 Got it on がどうも唐突すぎる気がして何度も見直したんですが、これ以外の解釈を知らないので、他の説があったら教えてください…。今の僕たちの関係が何なのかはっきりさせるのはひとまず置いといて、朝までゆっくり楽しい時間を過ごそうよってことなんだなと理解しました。フリーラブ。

Track 5. For Us

Now I’m in California
今、僕はカリフォルニアにいるんだ
I'm still waiting for ya
今もまだ君を待ってる
Will you change your mind
考え直す気はない?
I would give it all up
僕は全てを捧げる覚悟だよ
For us
僕たちのために

 でもやっぱりはっきりさせたくなっちゃったんだね。…ってことで勝負に出た主人公。
 私はこの曲でドラマの最終回にありがちな空港シーンを思い出しました。搭乗時間が近づく中、ギリギリまで待つあの感じ。でもこれ曲調的に相手は来なかった気がする。後奏で2人の楽しかった思い出を振り返りながら、主人公はとぼとぼゲートへと消えていき終幕。バッドエンドかよぉ……でも相手にも今は主人公を受け入れられない特別な事情が何かある気がするよ!(誰だよ)

なぜカリフォルニア?

 勝手に脳内で恋愛ドラマが始まってしまったので、話を元に戻します。

 そういうわけで、現実と空想がごっちゃになるけど総じて楽しいアルバムだったのですが、For Usの「カリフォルニア」がどうも気になっちゃって。
 誰がどういう目的でこれをわざわざ歌詞を入れる? テヒョンに何か特別な思い入れがあるんだろうか。やっぱりカリフォルニア州?それともカリフォルニアって名前の行きつけの店が近所にあるの?考えすぎかな?

 そういえばこれもPTDベガスのあたりだからカリフォルニアかもしれない。Layoverを聴いた時、この動画を真っ先に思い出したのでついでに貼っておきます。

 で、結局色々考えてたら自分の中で結論が出ましたので、自論を展開させていただきます。あくまで妄想です。(そもそも今回のNoteはほとんどが妄想でできてます)。

 IUちゃんのPaletteで、テヒョンは本当はソロアルバムを昨年の12月に出そうと思ってたけど、延びに延びて今になったという話をしていました。

 昨年12月頃といえば、テヒョンはメキシコにソジン家のロケに行っていた(なぜジンペンの私がはっきり覚えているかというと、ジンくんが入隊する時にテヒョンが頑張ってメキシコから帰ってきてたから)。そこでピンと来たんです。

 早速ソジン家のロケ地を調べてみた。メキシコ・バカラル。番組内でも出てたチェトゥマル空港と仁川空港間の航路を調べる。

 やっぱりあった!カリフォルニアでレイオーバーがある航路!!!

 というわけで、アルバム名を Layover にしようとか、目的地に着くまでに必要な小休止が今なんだっていう発想は、もしかしたらソジン家でメキシコにロケに行ってた時に、カリフォルニアで思いついたのかもしれないなって思いました。ちょうどこの時に作業してた背景から、ふと歌詞に加えてみたくなったのかも。

 何の確証もないですが、私の中ではスッキリしたので共有しておきます。こんなことまで調べて我ながら怖いなと後から我に返りましたが、皆さん、引かずにこれからも仲良くしてくださると嬉しいです。

【追加】なんてこった。すっかりヨンタンに触れるのを忘れてたよ〜ごめんねぇ〜。これ貼るから許して!

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