サポートの動き方

序盤のレーニング
キャリーがLH/DNをしやすくするためのアシストをする。キャリーがモーション的に取れないものは積極的に取っていきたいが、そうならないためのアグロを取ったりしていきたい。
セーフレーンであれば小キャンプのスタック&プル、中キャンプのプルを行うことによりレーンが下がる。小キャンプのスタックプルを行うと自陣クリープが死ぬため、サポートに経験値が入り、敵には経験値やゴールドが入らない。クリープが来ないのだから当たり前である。
プルされたと分かったら敵(おそらくサポート)がそれを阻止しにきたり、経験値を吸いにきたりされると思うが、その行為をさせているということは、味方セーフレーンキャリーの近くに敵サポートが居ない状況を作れているため、いい状況だと言える。
OGのnotailも言っていたが、サポートがレーンにいていい時というのは、レーンでなにかを成し遂げている時だけである。キャリーに対する敵のハラスやキルを妨害できている状態のみ、レーンにいていい。逆にキャリーが安全にファーム出来ている状態でレーンにいるということは、キャリーの経験値を吸っているだけでなく、マップに自分が写っていることにより、敵に『他のレーンにギャングに行ってないよ』ということを伝えているだけである。
ではキャリーがレーンで安全にファームしている間はなにをすべきか。

0.ギャングされているレーンへTPする

1.キャンプのスタックをする
2.押されているレーンへ行きファームする
3.一人でレーンにいるキャリーへのギャングを阻止するため、ワードを設置する
4.敵キャリーがジャングルへ入っているなら、ワードで視界を取ったり湧き潰しを行う

といった様々なことがある。
1.3.4は他の行動の最中に行いたい。それだけを目的に動くのはあまり効率的ではない。
例:シークレットショップに寄ったついでにワードを置く

特に判断が難しいのは0と2である。

0.ギャンクされているレーンへTPする
サポートは常にTPを持ち、ギャンクされている味方を助ける義務があるが、常にそれを行うべきなのか?『ギャンクされてるんだからTPしろよ』とキャリー様に言われることがあるが、それを行うか行わないかは状況を見て判断すべきである。

ではその状況判断のポイントとなるものはなにか?それは、『TPした自分になにができるか?』ということである。マナや体力が少なく、TPしてもスキル1つ吐けるかどうかという状態で行くのは、あまり良い選択とは言えないだろう。

では例をとって考えてみる。
こちらがradiant側で、トップ、ミッド、ボットにそれぞれ2:1:1おり、セーフレーンキャリーはジャングルでファームしているとする。
その時自分はボットで敵のオフレーンキャリーの相手をしており、Dire側のオフレーンサポートがトップへギャンクへ行き、3:1:1の構成になったことを想定する。
その際、自分はトップへTPすべきか?

dota2は非常に判断能力が求められるゲームであり、その時とった行動が正解かどうかはわからない。正解のプレーをすることは不可能だが、その時々で最善の選択をすることが求められる。

ではトップへTPした時のメリット、デメリットを挙げていく。

トップへ行くことにより、味方のデスを防いだり、あわよくばキルが狙えるかもしれない。
キルが生まれたならそのままセーフレーンをプッシュできる。
味方のデスを防ぐということは、敵のキャリーが育つのを遅らせるということを意味する。

しかし、トップへTPしたことにより敵のオフレーンキャリーのファームが加速することになる。ジャングルに入っていた味方セーフレーンキャリーが代わりに入ってくれればいいが、ヒーローの相性的にレーンが辛くてジャングルへ入っていたのだとすると、それはあまり望めない。TPせずにセーフレーンにいた方が良いということもある。

なのでヒーローの構成や、先ほども述べた、『TPしてなにができるか』などの様々な状況を判断して取るべき行動を選ばないといけない。

dota2というゲームにおいて、重要視されているポジションはもちろん1.2.3番のキャリーだが、そのキャリーが育つために序盤の展開を動かす事ができる力があるのは、圧倒的にサポートなのである。