コント師が見たM-1グランプリ2019

M-1グランプリ2019すごい大会でしたね、M-1は毎年「今年が一番面白かったな」って見終わった後みんな話してる気がするんですが、今年はまた本当に凄かったですね。興奮しました。近年の笑いの進化と、社会の変化をちゃんと踏んできたネタが決勝に残ってる気がしてお笑いファンとしても、すごく感動しました。

M-1は、漫才の大会なんで、僕個人としては漫才らしい漫才を見たいと思っています。漫才とコントの違いに関しては、前の敗者復活の記事にも書いたんですが、漫才は芸人が本人としてその場に出てきて生で笑いを取っていく、コントは芸人が別人としてフィクションを演じて笑いを起こしていく。

コントでは「ウソ話」を演じますが、漫才では「本当の話です!」とウソをつく、そんな違いがあります。最後まで騙しきって欲しいそんな感覚を漫才を見る時は覚えます。そこには、やっぱり話術に加え、巧みな構成、魂が乗ってるとかグルーヴ感とかが重要になってきます。そんなところを踏まえてもらいながら読んでもらえたらヨリ楽しめるかと思います。

それでは、僭越ながら決勝10組のネタの感想を書いていきたいと思います。

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