劇団かもめんたる第１０回公演「ＨＯＴ」のあとがき

劇団かもめんたるの第１０回公演「ＨＯＴ」が無事に終わりました！興奮さめやらないみんなに向けて、後書きを書いていきたいと思います。

どうやってあの話ができていったか、を一緒にひもといていきましょう。

今回は、わりと早くにお祭りをテーマにしようと思っていました。これは前回の「君とならどんな夕暮れも怖くない」やその前の「ＧＯＯＤ ＰＥＴＳ ＦＯＲ ＴＨＥ ＧＯＤ」が割と、重めのテーマでストーリー重視なお話しだったから。それらとは違うトーンにしたかったからです。

そしてさらに気持ちを盛り上げてやっていくタメにタイトルを「ＨＯＴ」にしました。お祭りテーマで「ＨＯＴ」なら物語のテンションはおのずと上がっていくと思ったからです。

そして、ここから結構悩みました。お祭りがテーマですが僕がこのテーマを扱うなら「奇祭」を生み出すことが必須だろうな思ったのですが、この奇祭というものを実際に舞台上でおもしろく演じるのってかなり大変だと気付いたからです。

それなりの装置もいるだろうし、小道具も大変だろうし、とにかくお金掛かりそうだし。そもそもテンション高い物って僕のスタイルではないし。お祭りのリアリティを担保するのに苦労するなと思いました。(神道の知識とかもないですし)

全部ひっくるめて言うと、実際に舞台上でお祭りをやっちゃうとしょぼくてつまらなくなるのが関の山だと気付いたのです。

この時点ではやばいテーマに手を出してしまったな…と頭を抱えました。