転職活動編①~雰囲気に呑まれた筆記試験~

仕事の閑散期突入とともに、筆記試験およびWebテストのための勉強を本格的に開始しました。
ちなみに、私の勉強のスタイルはこんな感じでした。

◎平日→通勤時間・昼休みを活用してYouTubeで公開されている試験対策動画を視聴し、夕食(ほとんど試験勉強期間中は自炊していません…スーパーのお惣菜がほとんど)を食べた後に市販の問題集の問題を1〜2時間程度解く。

◎休日→空いているファミレスやカフェで約半日、ドリンクバーの飲み物を片手にひたすら問題を解く。

この頃はメンタルもあまり良好な時期とはいえず、聴覚過敏気味で子どもの笑い声や食器の触れ合う音が特に大きく聞こえる時もありましたが、そんな時はノイズキャンセリング機能付きのイヤフォンの力に助けられました。

お恥ずかしながら、速さの公式ですら失念していたくらいのレベルから勉強を開始したのですが、問題をこなすうちに少しずつ学生時代のかすかな記憶が蘇ってきました。

勉強面のみならず仕事においてもそうかもしれませんが、「できなかった事ができるようになる」という事は大きな喜びで、職場のいざこざでぼろぼろになった自尊心も、勉強を重ねる事で少しずつ回復していくように感じました。最後の方は試験勉強!…と堅苦しく考えず、クイズのように楽しんで解いていた気がします。

後から色んな人に「よく勉強をする時間があったね」だとか「よく勉強を続けられたね」なんて言葉はよくかけられました。
ただ、あの頃の私は勉強が辛いという気持ちよりも、「早くこの組織から出ていきたい」という気持ちの方が強かったのです。
気持ちの強さだけで進んでいった気がします。

WebテストはSPIとSCOAという形式のテストを両方受験しましたが、いずれもあらかじめ決められた受験期間の中で、自宅のパソコンで好きなタイミングで受験すれば良いので、なかなか休みを取得しづらい社会人の自分にとっては大変ありがたい受験方法でした。

難易度としては(個人的には)SPIもSCOAも同難易度だったと記憶しているのですが、SCOAの方は文字の羅列に関する問題(複数の文字列の中から、提示されている文字列と同じものを選べ、といった内容だったような)があり、こちらはSPIにはない斬新さがあった事を記憶しています。

「速さ」に関する問題はSPIでもSCOAでも、どちらの試験でも必ずといっていいほど出題されました。後々受験する事となる公務員の筆記試験にも通じるものがあるので、私はこの「速さ」に関する問題は必ず解けるように、と重点的に対策を行っていました。

…が、結論から申し上げますと、今回私は3箇所ほど筆記試験を受験したのですが、一番最初に受験した試験は残念ながら落ちてしまいました^^;

筆記試験の場合はWebテストのように自宅での受験ができないため、試験会場に足を運ぶことになります。
事前に試験会場の下見もバッチリ済ませ、余裕を持って会場に到着した私を迎えたのは、試験会場特有のピリッとした張り詰めた空気。
試験監督官の試験における注意事項を読み上げる声。
用紙を配り終えるまでの長い待機時間。
・・・あの空気感に、自分の心臓が少しずつドクドクうねっていくのを感じました。

はじめ、の合図とともに試験中の受験者が紙を捲る音、鉛筆をコツコツ動かす音…
雰囲気に完全に呑まれてしまい、緊張のあまり頭が真っ白になってしまったのです。ようやく私が鉛筆を動かせるようになったのは、はじめの挨拶から5分経過した頃だったと思います。

勉強不足、緊張感…この筆記試験に落ちてしまった要因は色々あったと思いますが、やはり一番は「試験慣れ」していなかった事だったと痛感しています。

中間、期末、小テスト…と、日々何かしらの試験を受動的に受けられる学生の頃と違い、社会人の場合は資格取得など自ら能動的に機会を設けない限りは、「試験を受ける」という機会はほとんど皆無と言っても良いと思います。

実際に試験会場に足を運び、広い会場で、他の受験生たちと同じ試験を受験する事。今まで意識していなかったそんな当たり前の事でも、もし自分に機会が与えられているのであれば積極的に挑戦してみる事が大切なのだと感じました。

※ただし公務員試験の場合、(ほとんどの組織の受験案内でも記載があると思うのですが)「記念受験」はやめておきましょう。
志を強く持ったほかの受験生も受験しているわけですし、何より試験開催にあたっての会場設営諸々も、我々の税金を原資としていますからね。

それからは、試験の機会を重ねるごとに雰囲気にも慣れ、本来の自分のパフォーマンスを発揮できるようになりました。
ホームページに掲載された筆記試験通過者の受験番号一覧の中に自分の番号が載っていた際は、心の中でガッツポーズをしたものです。

結果として、最初に受験した筆記試験1箇所以外は全ての試験をパスする事が叶いました。
ここからは怒涛の面接ラッシュが私を待ち受けています。

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