800年ぶり!?木星と土星の接近を再現してみた
どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。
今回は「木星と土星の最接近を再現」というテーマで動画をお送りしていきます。
木星と土星の接近
太陽系の惑星は全て太陽の周りを公転していますが、その周期は遠くにある惑星ほど長く、地球が1年なのに対し木星は約12年、土星は約30年となります。
そして太陽や地球から見た時、木星は360°÷12年=毎年30°ずつ、土星は360°÷30年=毎年12°ずつ公転軌道上で移動しているように見えます。
つまり両者は毎年30°-12°=18°ずつ離れて見えることになります。
毎年18°ずつ離れていくと、18°×20=360°なので、約20年経てば木星と土星の間隔はまた元通りになります。
なので木星と土星は約20年に1度、このように同じ方向に並ぶことになります。
ですが先ほどは軌道を上から見下ろした際の話で、実際には惑星の軌道にはそれぞれ固有の傾きがあり、木星と土星が同じ方向に並ぶとは言っても高さに違いが出てしまいます。
そのため約20年に一度起こる接近時でも、地球から見た二つの惑星の近さは毎回異なってきます。
そして今年2020年の12月の21日から22日にかけて起こる木星と土星の接近では、地球からなんと過去800年間で最も近づいて見えるんだそうです!
2つの惑星の見た目の距離はたったの0.1度で、肉眼だとほぼ重なって見えるほどです。
それでは実際にこのSpace Engineというシミュレーションソフトを使って、地球から見た木星と土星の接近を確認してみたいと思います。
徐々に近づき、最終的にはこれほど接近して見えます!
そして次に今回と同程度の接近が起こるのは2080年の3月15日であるとされています。
このシミュレーションでも見事にその頃の接近が再現されています!
日本からはどの様に見える?
今のシミュレーションでは考慮に入れませんでしたが、実際には太陽の方向や地球の自転などの制約があるので、いつでもどこからでも見れるわけではありません。
では日本からは、今回の接近はいつ頃見えるでしょうか?
東京に着地して、そこから天体ショーを見てみます。
木星と土星が完全に重なるのはいつ?
このように木星と土星は地球から見て20年に一度接近するとはいえ、その接近度合いはまちまちです。
では二つの惑星が完全に重なって見えることはあるのでしょうか?
NASAによると、二つの惑星が完全に重なると考えられているのは、今から5500年以上後の西暦7541年であると考えられています。
ですが数千年という長期スパンで見ると、太陽系に存在する様々な惑星の重力的な影響が非常に複雑になり、シミュレーションすることが難しくなります。
Space Engineでも残念ながら完全な食は表現できませんでした。
とはいえ木星や土星ほど地球から遠く、見た目が小さい天体同士が重なるのがいかに珍しいかがわかります。
今回の接近も十分に見ごたえがありますが、どうしても完全に重なっていないといやだという人は数千年は覚悟しましょう!
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