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宇宙のどこかにあるかも!?ヤバすぎる仮説上の天体4選

どうも!宇宙ヤバイch中の人のキャベチです。


今回は「宇宙のどこかにあるかもしれない仮説上の天体4選」というテーマで動画をお送りしていきます。


過去、現在、未来問わず観測はできていないけどこんなヤバイ天体がありそうだと考えられている仮説上の天体を4つまとめて紹介します!

ラインナップは・青色矮星・黒色矮星・ファーストスター・ホワイトホールという4つでお送りしていきます。

青色矮星

最初に登場する仮説上の天体は、青色矮星です。

青色矮星は赤色矮星の末期の姿であると考えられています。

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太陽のように中心部で核融合反応を起こすことで安定的にエネルギーを供給し続ける天体を恒星と言います。

恒星の中でも質量によって中心部での核融合の激しさが全く異なってくるので、放出するエネルギーの強さはピンキリです。

最低と最高では億倍単位で差があります!

そんな広い恒星の世界の中でも質量が最も軽く省エネな恒星は、「赤色矮星」というタイプに分類されます。

恒星は質量が軽く省エネなほど安定しているため、赤色矮星は恒星の中でも圧倒的に長寿です。

太陽の寿命は120億年程度とされているのに対し、赤色矮星は数兆年~十数兆年もの寿命を持っているそうです!

宇宙の年齢ですら138億年と考えられているので、兆年単位の寿命を持つ赤色矮星はこの宇宙の中で一つも寿命を迎えたことがない、むしろこの宇宙に存在する全ての赤色矮星はまだ赤ちゃんということになりますね。

そのため赤色矮星の末期の姿は誰も見たことがないので赤色矮星の進化については仮説の域を出ませんが、どうやら他のもっと質量が大きい恒星とは異なる特殊な進化過程をたどると考えられているようです!

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恒星は寿命の末期に近付くと核融合が激しくなり放出するエネルギーが増大します。

放出エネルギーは星の直径と表面温度に依存しますが、赤色矮星より重い星だと直径が巨大化することで強いエネルギーを放ちます。

一方で赤色矮星も他のもっと重い星同様に末期になるとエネルギーが増大しますが、こちらは直径はそのままに表面温度が高くなることでエネルギーが増大すると考えられているんですね!

星の色は高温になるほど人間の目では赤→橙→黄→白→青と変化していくように見えるので、末期で高温になった赤色矮星はもはや赤ではなく青く見えると考えられます。

これが仮説上の天体「青色矮星」です!

黒色矮星(と矮星まとめ)

続いて紹介するのは、「黒色矮星」という天体です。

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こちらは白色矮星の末期の姿であると考えられています。

矮星が大量に出てきているのでややこしいと思うので、後でまとめますw

白色矮星は太陽の8倍以下の質量を持つ恒星が、星の中心部で核融合反応を起こす物質が尽きた後に高密度な星の核だけが残った天体です。

太陽の8倍以下なので太陽も赤色矮星も最終的には白色矮星になります。

白色矮星は元々星の核なので表面は高温で、青白く見えるために「白色」矮星と名前がついていますが、恒星とは違って核融合でエネルギーを供給していないため、時間と共にじっくりと冷えていきます。

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白色矮星が温度が低下して人間の目では輝いて見えなくなる、つまり黒色になった白色矮星が「黒色矮星」です。

黒色矮星になるまで白色矮星が冷えるには現在の宇宙の年齢でも足りず、そのため宇宙には存在しない仮説上の天体です!

矮星シリーズがたくさん出てきたので軽くまとめます。

その際には「矮」という漢字が「小さい」とか「準ずる」といった意味を持っていることを知っておくといいです。

赤色矮星は生きた現役の恒星の中で最も「小さい」分類の天体です。

そんな赤色矮星は死に近付くと温度が上がり青色矮星になります。

赤色矮星を含む太陽の8倍以下の質量を持つ星は核融合が起こせなくなると白色矮星という天体になり、それが冷えると黒色矮星になります。

これらは恒星ではないので、恒星に「準ずる」という意味の矮が使われてます。

ファーストスター

三つ目に紹介する仮説上の天体は「ファーストスター」と呼ばれるタイプの恒星です。

現在科学者たちが躍起になって探している天体の一つでもあります!

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宇宙に存在する恒星は、それが誕生した時代によって3つの「種族」に分類されます。

宇宙が誕生してから十分に時間が経った後にできた太陽のような星は種族I、宇宙のかなり初期にできた星は種族IIです。

そして他の星が全くないほど本当の最初期に生まれた恒星は種族IIIに分類され、別名「ファーストスター」と呼ばれています。

宇宙には元々水素とヘリウムしかありませんでした。

金属というのは質量が太陽の8倍以上大きい恒星が核融合で生成したものが、超新星爆発によって宇宙空間に放出されることで徐々に宇宙空間にばら撒かれていきました

なので、宇宙に存在する金属量は宇宙の年代によって異なっているため、恒星に含まれる金属量がわかればその恒星が誕生した年代を推定することが可能ということになります。

ファーストスターは他の星がまだ死んだことがない本当の最初期に誕生した星なので、含まれる金属量は0であると予想されています。

金属量が非常に少ない種族IIの星は見つかっていますが、0の星は未発見です。

ファーストスターは初期宇宙に何が起きていたのかを明らかにするために非常に役立つ研究材料となり得るので、科学者たちはこのファーストスターを見つけようと遠い宇宙の領域に目を向け続けているんですね!

ホワイトホール

最後に紹介する仮説上の天体は「ホワイトホール」です。

ホワイトホールはブラックホールの対となる存在で、「アインシュタイン方程式」という数式の解の一つがブラックホール、もう一つの解がホワイトホールだそうです。

ブラックホールは数式的にも観測的にもほぼ確実に存在しているとわかっていますが、ホワイトホールは現在までに発見されたことはないし、現実に存在しているかどうかもかなり怪しい天体です。

存在しないだろうという意見が多数派ですが、存在を否定する明確な根拠に乏しいため、実在した場合のその性質について語られることも多いんですね!

ブラックホールは宇宙の最高速度を誇る光ですらも逃げられないほどの強大な重力によって、あらゆるものを飲み込んでしまう天体です。

脱出速度が光速を超えるほど重力が強い事象の地平面内部からは何も逃れられません。

ホワイトホールはブラックホールの反対に、あらゆる物質を吐き出し、その事象の地平面(仮)には光ですらも入ることができない天体であると考えられています。

どちらも一方通行であるという点では共通しています。

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credit: edobric

その他にもブラックホールに飲み込まれた物質はワームホールを通って、そしてこの宇宙のどこかにある、もしくは別の宇宙にあるホワイトホールから出てくる、なんていう風に言われたりもします…

このワームホールを利用することでワープができるそうですが、ブラックホールの中からは何も出てこないので何があるかは絶対にわかりません

なのでもはやSFの世界、ということになります!

別の動画でこのホワイトホールをシミュレーションで無理矢理再現しているので、興味がある方は以下の動画からご覧ください!


いかがでしたか?

宇宙にはまだ人類が知らない天体がたくさんあるかもしれません。

こんな天体たちが宇宙に存在すると考えると、本当にワクワクしてきます!

結論:ブラックホール「一回だけ入ってみる??」

サムネイル画像クレジット:edobric


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