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珈琲

私はコーヒーが好きだ。

好きなので、ここでは気取って漢字で書かせてもらう。

珈琲。

カッコいい。

キングが2人もいる。

2人とも、何かしらの王なのだろう。

1人は、加える王。手を加えることを好む王。

すごい、もう、すごいゴテゴテした服とかを着てるのだろう。

ゼブラ柄のパンツの上にヒョウ柄のコートを着ているんだと思う。

そんなナリだけど、すぐ手伝っちゃったりして。

ちょっと王、手加え過ぎ〜つって。

このくらい1人でできますから〜、つって。

えへへ〜つって。

意外と人望はあったりして。

そしてもう1人は非の王。

非の王。なんかすごいマイナスな感じがある。

でも待って欲しい。

非って、否と不もあって紛らわしくないか。

非の王ってなんだ。結局。難しい。

と、いうことで調べてみた。

・「否」は行動、状態を打ち消す。

・「不」は満足いく状態ではない、足りない

・「非」は主に形容詞に使われ、打ち消し、否定の意味になる。正しくない、道理に反するというような時によく使う。

とのことだ。非の王は、どうやら道理に反しているらしい。

ここまで来たらもう難しくない。

皆さんももうお気づきだろう。

そう、反社だ。

反社だから、格好は派手だ。

多分、ゼブラ柄のパンツの上にヒョウ柄のコートを着ているんだと思う。

で、加える王と並んだ時に、「え?被ってない?」って言われたりして。

非の王は「え?いや〜被ってないけど?」とか言ったりして。

加える王「いや全く一緒じゃん」

非の王「いやー…違うけどねぇ」

珈「一緒じゃん」

琲「そうか〜?」

珈「じゃ、それどこで買った?そのー、ゼブラ。俺はRAGEBLUE」

琲「え〜?…俺はZOZOTOWN」

珈「は?そういうことじゃなくて。ブランド」

琲「え〜?ちょっと見てないから分かんないな〜」

珈「はぁ?じゃあタグ見せてみろよ…RAGEBLUEじゃねえか!」

琲「あ?そう?偶然だな〜」

珈「そのコートは!どこのよ!俺のはCIAOPANIC!」

琲「あ、これは古着屋で買ったからさ〜。これは被ってないよ〜」

珈「…タグ」

琲「…はい」

珈「CIAOPANICじゃねえか!」

琲「…はい」

珈「パクったな?俺のファッション。非常識じゃないか?」

琲「…はい」

珈 「なんでだ?」

琲「…カッコ良かったから」

珈「…怒るのに怒れなくなった」

なんて会話があったりして。


そんな2人が意気投合した暁に開いたのが、小さな喫茶店だった。

格好はちょっぴり派手だけど、2人の非凡な才能がここで開花。

手を加えに加え、こだわりぬいた珈琲の味を、是非、ご賞味あれ。

☕️

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