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नमस्ते namaste

ナマステー
北インド出身のタブラ奏者 Dinesh Chandra Dyoundiさんが演奏の始まりに毎度おっしゃるのを聞いて、ネイティブの発音を知りました。おはよう、こんにちは、こんばんはといった一日の挨拶、別れの挨拶、感謝の言葉など相手への敬意を込めて幅広く使うことのできる深い言葉です。

私が行ったことのある海外はアメリカ、ベトナム、フランス、ベルギー、ドイツだけなので、インドにはまだ行ったことがありません。でも去年の1月にナマステ楽団と阿佐ヶ谷のライブハウス天で「対バン」によって知り合ってから、このナマステ―という言葉が身近になりました。

「ナマステ楽団」はDineshさんと歌・ギター担当末森英機さんの二人のDUOです。二人で楽団というのも大袈裟なようですが、そのわけはライブへ行けばわかります。お二人だけで演奏することももちろんありますし、Dineshさん、末森さんがそれぞれソロや別の方と演奏することもあるようですが、私の知る限りはナマステ楽団のお二人がゲストを迎えるスタイルが基本であるようです。そのゲストが実に幅広く、ユニークで魅力的です。今回私がオマケで加えていただいている北海道の馬頭琴グループgiingooさんたちも素晴らしいですし、どんなスタイルのミュージシャンともお二人がコラボできるので、ギター弾き語りの方から珍しい民族楽器の方まで様々な方と活動しています。中には有名なプロの方もいるし、普段は別の仕事をしながら音楽を続けている方、まだ楽器を始めたばかりの方まで本当に様々です。ミュージシャンに限らず画家、詩人、紙芝居、ダンサーといった他のジャンルの方、東北の被災地や難民支援、マザーテレサの死を待つ人の家などのボランティアに関連した場での演奏といったことも積極的に取り組んでいます。

初めてお会いした時に末森さんが「もうすぐインドに永住予定だから」とおっしゃっていたので、ならば今のうちにナマステ楽団がどんなことに取り組んでいるのか見られるだけ見たいなと思って、とはいえ予算があまりないので、これはどんなライブになるだろうと興味のあるイベントに足を運びました。集客にマメな末森さんから直接ご連絡いただくようにもなり、予算の都合で伺えないと正直に伝えたところ、時々演奏に参加する機会をいただくようになりました。

ただ、タブラも末森さんの歌とギターもとても繊細なので、ミュートをしてできるだけソフトな音で演奏しても邪魔になってしまうことがあり、はじめのうち演奏に苦戦しました。Dineshさん直々にリズムや音程について厳しく助言もいただき、自分なりに音色も工夫し、一年経ってようやく今回のツアーでは演奏した後の「いたたまれない気分」から、共演の喜び、グルーブ感を感じることができるようになった思いです。

それには5月に北海道ツアーに招いてくださったgiingooのみなさんとの演奏のお陰がとても大きいです。giingooは馬頭琴DUOを基本に、エレキベース、タブラ、ハンマーダルシマーなど様々な楽器奏者とコラボするナマステ楽団にも似たスタイルの楽団ですが、音量の面ではコルネットが時々は大きな音を出してもお互いを損なうことなく、受け止めてくださいます。タブラとの演奏に慣れている(それもそのはず、giingooのタブラ奏者黒田さんはDineshさんのお弟子さんなのです)というのも、Dineshさんのタブラにどのように合わせたらよいかを自然と教わる良いお手本になりました。

ちょうど一年くらい前にナマステ楽団とgiingooの関東ツアーがあった時、「今日はお客さんとしてきました」とちゃんとチャージもお支払いしてバール=タラさんのお食事も楽しみに出かけたところ、末森さんが最近時々一緒に演奏している恭子ちゃんと紹介してくださって、太田さんが快く、じゃあ参加して、早く楽器出して、と言って下さったので結局演奏に参加しました。その時は事前の予習もなく、馬頭琴を間近に見るのも初めてで、およそなにもできなかったのですが、にも関わらず今年5月のナマステ楽団北海道ツアーが決まった時に、ナマステ楽団ではなくgiingooさんからのお誘いで参加することになりました。ちょうど太田さんとそのやりとりをした時、ナマステ楽団はインドツアー中だったので、帰国した末森さんにとても心配されました。都内ならまだしも、ツアー先では余裕がないから面倒見れないよーって。でも私も一応大人ですし、数少ないとはいえ、過去に参加したいくつかのグループで国内外のツアーに参加した経験もあるし、きっとなんとかなると思い、アルバイトも少し時間を増やし、往復の航空券も宿も自分で手配して参加することにしました。

そして半年後の秋はgiingooさんたちが一年ぶりに東京へ来てくださって、今回は正式にツアーメンバーとしてチラシに名前も加えていただき、3日間で5ステージ参加し、いま最後の演奏会の直前に振り返りをしているところ。

昨夜、国立のギャラリービブリオさんで演奏しましたが、帰宅してメッセージを開くと、ビブリオの十松さんから、数年前まで頻繁に活動していたLos Lavaderosで大変お世話になった両国のCafe Latino大久保さんについてのことで驚きました。
両国エレジー カレーと八百長 - 国立駅前・ギャラリービブリオ連絡版(蕃茄庵日録別板) (hatenadiary.org)

昨日の昼間、下北沢のtomboy…さんには真黒毛ぼっくすの大槻さんが顔を出してくださいました。前日に太田さんがファンだという話を聞いて、予定を確認したところ、なんとちょうど夜に下北沢で大槻さんも演奏予定だったのです。それでご連絡したところ、リハの前に快く足を運んでくださいました。

北海道でもラジオ収録を終えた日本のハンマーダルシマー界のレジェンド・小松崎健さんが足を運んでくださったり、学生時代の友人が家族で来てくれたりといったミラクルがありました。

さて、これから川崎のVISITUSさんへ行ってきます。
お会いするすべてのみなさんに、ナマステ―♪

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