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おとのよる があけて

主演をつとめた劇団水透花さんの第二章公演「舞台 おとのよる」が終演しました。
このような状況下でご来場くださった皆様、関わってくださった皆様、誠にありがとうございました。

なんだか文章を書くのが久しぶりで、且つまだまだ脳内がごちゃごちゃしているのでまともに綴れる自信があまりないですが、書かないと多分自分が後悔するので頑張ります。しっちゃかめっちゃかでも大目に見てください。





今回演じたのは、強迫性障害という精神障害を持った女性。
この障害のことを知ってもらったり、同じ障害を持った方々や支えている周りの方々の心に寄り添いたいという主宰・葉山なっちゃんの気持ちを受けて参加しました。



8月、別現場中でまだ稽古に合流できていなかった時、わがままを言ってなっちゃんと2人で朝ごはんを食べに行かせてもらったことがありました。もっとなっちゃんのことを知りたくて。
なっちゃんはめちゃくちゃ明るいです。めちゃくちゃ明るい。そして信じられないほど面白く、柔らかく丁寧で優しすぎる人です。

吉祥寺のくぐつ草でバタートーストに塩かけて食べながら、稽古中の貴重な時間をいただいているのだからできるだけ真面目に話をしようと思っていたのに気づけばめちゃくちゃ世間話で盛り上がって、コーヒーをお代わりして、私はまたさらになっちゃんを大好きになってしまいました。
なんでこの話をわざわざ書いたのか自分でも理由はわからないけど、絶対にどっかに書きたかったんだ。私は葉山なっちゃんが大好き。



稽古に入ってからは、たくさんのことを思って悩んで考えて考えて考えた日々でした。
この物語の中で、常にその場面その場面どんな息をするか。どうすれば花苗を私の体で演じることができるか、役との脳内ルームシェアをどこまでするべきか。

こんなこと思ってしまってさらに言ってしまうのはきっと役者失格だけど、
何度かほんとに逃げ出したいと思ってしまったほど、真正面から向き合うのが簡単じゃなかった。

しかし私はあくまで"演じている"この症状に、リアルに毎日悩まされている方々のことを思うと、もっと周知が広がり世間の理解が深まることを願うばかりです。



水透花さんの目指すもの、なっちゃんの作りたい見せたい世界を、その一つのピースとして少しでも体現できていたら嬉しいです。

今は花苗の手を離さないで完走しきった自分をちゃんと褒めたい気持ちです。

心も体も元気で、いつもプラスのほうの心で向き合いたいと思うし、健康な体で作品を大切に届けたいし、これからもそうしていくことが自分の基本方針であり責任だと実感しました。


全キャストによる生演奏。私はボーカルで、楽器の演奏がなかったので最初からほぼ芝居に集中できたけど、今回ほぼ初めて楽器に触るキャストもいました。あまりにも凄まじいこと。ただでさえそれぞれ難しい役なのに!!みんなすごい!!



とにかく常に人に助けられ続けた公演でした。あたりまえだけど1人じゃなにもできなかったし、自分がどれだけ普段人の優しさを見落としているか振り返って考えてしまうほどでした。

愉快で真剣で温かいキャストの皆様、
支えてくださったスタッフの皆様、
そして外に出るのも大変な状況下で劇場へ足を運んでくださった全ての皆様に 改めて心から、
ありがとうございました!

丸田美紅 / 三山花苗 役
今川宇宙

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