見出し画像

「おしり筋肉痛リノベーテッド」終演

大人の麦茶第29杯目公演「おしり筋肉痛 リノベーテッド」、終演いたしました。

ご来場くださったたくさんの皆様
関わってくださった全ての皆様
本当にありがとうございました。

ろくでなしの猿橋もんちゃんの停滞と再生の物語(だと私は思っている)。

初めておとむぎを見にきてくださった皆様、楽しんでいただけましたでしょうか。
初演を見てくださっていた皆様、再演を見てくださっていた皆様、新しいおしり筋肉痛はいかがでしたでしょうか。

いろんな感想があると思います。その全部をちゃんと聞いて知りたい。
そんなことが叶うわけはないけど、本気でそう思うほど、座組全員で言葉を交わしながらリノベーションしていった再再演でした。

 超私事ですが、
私が初めて見た大人の麦茶の作品が「おしり筋肉痛」初演でした。父と母と三人で、DVDで見ました。
そのあと初めての客演としての出演を挟んで、初めて客席で生で見たオトムギが「おしり筋肉痛」再演でした。まだコロナなんてない頃で、スズナリの鮨詰め最前列に体操座りで見上げました。

そのどちらでも、私が一番演じてみたいと思ったのが雫(今回でいう、小枝)でした。
沸騰しそうな情熱と背徳と純情と理不尽に、もはや子供として憧れを抱いていて、あと「羽のない天使って言われたすぎ」とか思ってて、まさか本当に演じることになるとは…ですが、雫を引き継いだまま新しい小枝という子が誕生した気がして、誇らしく思います。


今回「リノベーション版」という言葉を聞いた時、「再再演だけど新作」ということなんだな、と思いました。

引っ越しでも改修でも新築でもなく、「リノベーション」。
古き良きを残して、古き古きを削って、新しい風を取り入れる。私はそのことに本当にワクワクしたし、きっとオトムギにとって新しいフェーズに入るための作品になるのだろうと踏んでいました。

そんな中で、色々な新しい材料を手に沢山の葛藤を重ねた泰造さん、劇団員の先輩方に心からの敬意を感じています。
新しい挑戦に、意気揚々と力を貸してくださった頼もしい客演の皆様には感謝が絶えません。

年に一度の本公演、色んなことを思い考え感じました。
コロナ禍で劇団員になって実は3年目、劇団員になってからは2回目の本公演、これまで考え続けてきた「自分にできることは何だろう」がより一層深いところまで行った公演になった気がしています。


上手く言葉にできないこともたくさんありました。
新しい発見も、反省も、山ほどあります。

生意気を承知で言うと、私は令和を堂々と生き抜く劇団になっていってほしい、していきたいと思っています。
もっと生意気を承知で言うと、それが私がコロナ禍で劇団員になった意味になると思っています。
泰造さんの作品が大好きだから。

次はこうしよう。
が本当にたくさんあった。
集団生活が苦手な私が、ここまで思うようになりました。
受け止めてくれる懐の広い劇団に出会えたことが幸せです。

そして、また私事ですが、
初日にあなたと電話ができない演劇の公演は初めてでした。
あなたの感想が聞けないオトムギの公演は初めてでした。
それでも感じた大きな愛と優しい眼差し。
父、パパ。守ってくれてありがとう。


転んだなら膝小僧の土を払って起き上がれ!

って教務長のセリフ、大好きで。
私もそうありたい。
膝小僧の土を払って起き上がって、また転んでも膝小僧の土を払って起き上がって、生きてゆきたいです。

大人の麦茶、次回は2023年5月。
下北沢ザ・スズナリにてお待ちしております。

それまでに、もっともっと成長した姿を見せられますように。

本当にありがとうございました!

玉川小枝役
今川宇宙

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?