七夕ができるまで
1.作業環境
iPad、Apple pencil、クリップスタジオを使って描いています。iPadは買って損はありません。給付金で買うのがよろしいです、と土井善晴先生もおっしゃっています。
2.テーマ決め
以前「女の子の好きな仕草はなんですか」というツイートをした際に、ピアスをつけている仕草というリプライを頂き、「いい!」と思ったのがきっかけです。女の子の身支度って普段見ることができない、秘められたもの。静かで、色気がありますよね。そんな空気を描きたいなと思ってこのテーマにしました。
3.ラフ
今回は構図の参考のため、自撮りをしました。指とか想像じゃわからんとです。ラフはざっくりですが、この時点で可愛くならないと塗っても可愛くなりません。なので顔は割としっかり書き込んでイメージを固めます。伏し目かわゆ。
ちなみに最近はずっとこの筆を使って描いています。墨のややかすれ、勝手におしゃれになります。
4.着色
あれ?線画は?と思われた方。はい、ありません!ラフの線の新鮮さが失われるのが嫌なので、多少線を整えたりする程度でこのままガシガシ塗っちゃいます。私のイラストは丁寧さが売りではないのでこのスタイルがあっているみたいです。では下塗りです。
下塗りもめっちゃざざっと塗ります。色むらも味があってよろしいですね(土井義晴)色味はあとで調節するのであんまり拘ってないです。
5.肌
結構こだわっているポイントです。手の内を明かしましょう。
①ガッシュでお鼻とほっぺを塗ります。ざざっと塗るのがポイント。
②スポイトで元の肌の色をとり、さっくり馴染ませる。でも馴染ませすぎません。なぜなら色むらは肌の血色感を出してくれるからです。
あとは好きなお化粧をしてあげましょう。夏なのでオレンジメイクです。リップはセルヴォークの09をイメージ。
6.髪
髪塗るのめっちゃ難しいですよね。特に簡単な方法があるわけではありませんが、こうやるとそれっぽくなるかも、というのは発見しました。
①まず暗めの色で適当に塗ります。なんとなく明暗は意識しつつです。
②先ほどの暗めの色で毛流れを描きます。さっさっ。
③もうひとつレイヤーを作って、極細で髪の毛を描きます。光が当たっているところは明るめの線で、暗いところは暗めでさっさっするとそれっぽくなります。ちなみに私はこの作業が1番好きです。
7.仕上げ
えっ何があったんですか?!というぐらい変わりましたね。実はやったことは結構簡単です。
①色調補正レイヤーで明るさとコントラストをぐんと下げます。
②色がぼんやりするので肌色のレイヤーの彩度を上げ、明度を下げます。
それだけでこんなに変わるのか・・?と思うかもしれませんがちょっとやってみてください。変わります。
そしてラストに光を入れてみます。
①先ほどの色調補正レイヤーより上に発光レイヤーを作ります。
②彩度強めのオレンジでこれまたさっさっと塗ります。ちなみにガッシュで塗りました。ポイントは光の外側がオレンジに、内側が白っぽくなるように塗ることです。実際、肌に日光が当たるのを見るとそのようになってますので、観察してみてください。
以上、完成です!最後まで見て頂きありがとうございました。
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