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異性に親切にされること

昔、私が山岳会にいて、「クライミングが好き」ってだけで、
そこのクライミンググループの仲間に無条件で受け入れられたことで
その時初めて、私はいてもいいんだと感じた。

ハイキングのみのグループは女性の方が多かったみたいだけど、
私が所属していたクライミングのグループと
沢登りのグループは必然的に男性が多かった。
家族の中でそういうものだと刷り込まれてきた
女性は従順であるべきとか、女性は口答えをしない、
言うなりになるべきとか、不平不満は我慢すべき、
きれいに身支度をして化粧をすべきとか、
女性はこうあるべきみたいなものが
このグループに入ることによって、全くそんなことは必要なかったんだ、
刷り込まされていたものを当然のように持っていなくったって、
「クライミングが好き」ってだけが必要で、
異性にも親切にされるのは当然のことなんだと教えてもらった。

それに近いことが昨日、合気道のお稽古に行った時にも感じることがあった。
合気道も男性の方が多く、女性は私以外一人か二人いる程度で、
昨日はたまたま私しか女性がいなかった。
そのこともあって、毎度違う男性に型や組み手を組んでいただくのだけど、
まだ新しい道着なので帯が固く緩みやすいので、
それを直してくれる方がいたり、
緩みにくい結び方がYouTubeにあるよ、と教えてくれる方がいたり、
型がよくわかっていないので、
その辺を理解しやすいように丁寧に教えてくれる方がいたりした。

私は同性愛ではなく、どちらかというと異性愛者なので、
こういうふうに異性に触れて、親切にしてもらうことは
私にとってとても癒されることなんだなぁ、と改めて感じた。

どこか私は粗略に扱われるものだ、大事にされない、
綺麗にしないと受け入れてもらえない、
受け入れてもらうためには綺麗でないとダメみたいな、
そういう意味づけを私自身にしている。

そうではない、ということを教えてもらうために
合気道をやることになったのかもしれない。


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